今季よりスタートした「Monday パ」では、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも、皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信してきました。
第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに
毎月第○月曜日の数字にちなんでテーマを設定し、これまで連載してきましたが、昨日オリックスが日本一に輝き、今季の公式戦全日程が終了。「Monday パ」も今季最終号となります。そこで今回は、全31号からピックアップしながら今季をプレイバック。「史上稀に見る混戦」とも言われた、激闘の22シーズンを振り返ります。
3・4月:大注目のBIGBOSS初陣。佐々木朗希は“伝説”をつくる
3年ぶりに延長12回、さらには観客動員数制限なしで迎えた22シーズン。その開幕に当たり、最大の注目を集めたのはBIGBOSS(新庄剛志監督)だろう。メディアやSNSでの発信も去ることながら、“BIGBOSS流”の采配も未知数。一挙手一投足にファンが注目した。
開幕カードは同じく新監督である藤本博史監督率いる福岡ソフトバンクだったが、開幕3連敗。一方の藤本監督は、新人監督としては新記録となる開幕7連勝を記録するなど、両監督で明暗が分かれた。(「Apr.1st week」号)
そしてなんと言っても、今季のパ・リーグを振り返るうえで欠かせないのは佐々木朗希投手の話題だろう。4月10日に「13者連続奪三振」&「完全試合達成」と、異次元の記録で“令和の怪物伝説”もついに幕を開けた。奪三振に関する指標は佐々木朗投手がどれをとっても圧巻の数字。パのニュースを席巻した。(「Apr. 3rd week」号)
5月:数々のドラマ生まれた「日本生命セ・パ交流戦2022」。東北楽天は首位独走
G.Wに差し掛かったころ、東北楽天は球団新記録の11連勝を記録するなど首位を独走した。今季は最終的にファームを制した二軍も、茂木栄五郎選手や岡島豪郎選手など実績ある選手が調整を重ね下支え。一軍でも最大「18」の貯金をつくるなど、春先のパでは向かうところ敵なしの状態だった。(「May. 2nd week」号)
下旬からは「日本生命セ・パ交流戦 2022」が開幕。毎年ドラマが生まれる交流戦だが、今年は栗山巧選手が代打サヨナラ弾を放つなど、熱いシーンが盛りだくさん。7年ぶりにパが6試合全勝するなど、強さも見せつけた。(「May. 5th week」号)
6・7月:球界を代表する投打の主役が躍動。首位争いを演出する
春先は佐々木朗投手に完全試合を達成されるなど、Bクラスに低迷したオリックス。逆転優勝まで上り詰めるきっかけとも言えるのは、エース・山本由伸投手のノーヒットノーランだろう。6月18日、9回無安打1四球9奪三振無失点で自身初の快挙を達成。山本投手は安定した投球を続け、結果的には最多奪三振も獲得した。(「Jun. 3rd week」号)
オリックスと最終戦までもつれる、し烈な優勝争いを繰り広げた福岡ソフトバンク。主砲・柳田悠岐選手は序盤こそ成績が伸び悩んだものの、7月には2打席連発も記録するなど月間打率は.342をマーク。ここから調子を上げ、ポストシーズンでもさすがの勝負強さを発揮した。(「Jul. 4th week」号)
8・9月:メモリアルアーチ多数。若手の活躍がオリックスに勢い与える
8月には実績豊富な大砲が次々とメモリアルアーチを記録した。中村剛也選手は現役最多を独走する、史上14人目の通算450本塁打。浅村栄斗選手は通算250本目のアーチをかけた。今季本塁打王を獲得した山川穂高選手も、離脱をものともしない本塁打ペースを披露。終盤にこそ失速したが、最終的には自身3年ぶりのシーズン40本塁打を記録した。(「Aug. 4th week」号)
シーズン最終盤を迎えた9月は、オリックスが勝負強さを見せた。これには「盤石中継ぎ陣」とも評されるブルペン陣を支えた、宇田川優希投手の功績も大きいだろう。宇田川投手は7月末に支配下登録を受け、8月3日にプロ初登板。落差のあるフォークが武器で、シーズン通しての奪三振率も12.90。山崎颯一郎投手、阿部翔太投手ら若手リリーバーが最後の一押しを呼び込んだ。(「Sep. 3rd week」号)
10月:オリックスが連覇達成。26年ぶり日本一に輝く!
10月2日、最終戦までもつれた優勝争いは、オリックスが奇跡の逆転優勝を飾るという形で幕を閉じた。「パーソル CS パ」でもオリックスがパを制し、昨季と同じく東京ヤクルトと日本一の座を争った。「SMBC 日本シリーズ 2022」では、全員野球で終盤に4連勝を飾り、前年のリベンジを果たした。
今季は多くの名場面が生まれたが、30日をもって今季の公式戦全日程が終了。しかし今シーズンの終了は、来季の開幕へ向けたカウントダウンの始まりでもある。オフの動向にも注目しつつ、一冬を越してどんな変化が生まれるか注目したい。
それでは、来年の球春でまたお会いしましょう。
文・小野寺穂高
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