【Monday パ】球春到来! 開幕3カードで生まれた「初」記録特集 〜Apr.1st week号〜

パ・リーグ インサイト

2022.4.4(月) 17:30

藤本博史監督(左上)、安田悠馬選手(右上)、隅田知一郎投手(左下)、BIGBOSS(右下)(C)パーソル パ・リーグTV
藤本博史監督(左上)、安田悠馬選手(右上)、隅田知一郎投手(左下)、BIGBOSS(右下)(C)パーソル パ・リーグTV

 今季からの新企画「Monday パ」は、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも皆さまに、パ・リーグを楽しんでもらうための週刊レポートです。毎月第○月曜日の数字にちなんで、編集部がピックアップした情報をお届けします。各週毎のテーマは以下の通り。

第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに

 4月第1月曜日の今日は、「初記録」を特集します。3年ぶりに延長12回までの開催、そして観客数の上限が撤廃されるなど「プロ野球の日常」が少しずつ戻ってきたなか、3月25日に開幕を迎えました。一方で4月2日、3日の東北楽天対福岡ソフトバンクは新型コロナウイルスの影響により中止と、まだまだ気は抜けませんが、ここまでの3カードでは早速熱戦が繰り広げられています。

・現在のパ・リーグ順位表・成績はこちら

球界初のパフォーマンス、初采配、初勝利......新監督で明暗分かれる

開幕戦セレモニーに登場した藤本博史監督(左)とBIGBOSS(右)(C)パーソル パ・リーグTV
開幕戦セレモニーに登場した藤本博史監督(左)とBIGBOSS(右)(C)パーソル パ・リーグTV

 今季のパ・リーグは開幕前から、北海道日本ハム・BIGBOSS(新庄剛志監督)がSNSやメディアを通じて注目を集め、福岡ソフトバンクとの開幕戦は両軍のファンにとどまらず、日本中の視線が集まった。そんなBIGBOSSの初陣を迎え撃ったのは、こちらも新任の藤本博史監督だ。両新監督が公式戦初采配を振るった開幕戦では、鷹・藤本監督に軍配。勢いそのままに開幕3連戦は福岡ソフトバンクが3連勝を飾った。

(開幕カードの采配、詳しくは『藤本監督とBIGBOSSの「采配」に注目して開幕2戦を振り返る。浮かんできた「遊ぶ」の意味とは』から)

 その後の2カードでは両監督に明暗。藤本監督率いる福岡ソフトバンクは、続く千葉ロッテ戦でも3連勝すると、4月1日の東北楽天戦でも勝利。新人監督としては新記録となる7連勝を達成した。

 一方BIGBOSS率いる北海道日本ハムは苦しい状況が続いた。続く埼玉西武とのカードでも連敗を喫し、開幕5連敗。3月31日の試合で初勝利をつかんだが、週末のオリックス戦では3連敗を喫するなど、ここまで1勝8敗と苦杯をなめている。しかしまだシーズンは始まったばかり。「BIGBOSSイズム」が徐々に浸透していく今後、どのような戦いを見せるか注目だ。

期待のルーキーによるプロ“初”記録が連発!

注目のルーキー・隅田知一郎投手(左)と安田悠馬選手(右)(C)パーソル パ・リーグTV
注目のルーキー・隅田知一郎投手(左)と安田悠馬選手(右)(C)パーソル パ・リーグTV

 期待の新人にも嬉しい「初」記録が生まれた。

 埼玉西武はドラ1・隅田知一郎投手とドラ2・佐藤隼輔投手の新人コンビが開幕ローテーションに入り、ともに初先発で初勝利を挙げる活躍。ここ数年投手陣に課題も多かったなか、上位進出に向けてうれしいニュースとなった。

 東北楽天のドラ2ルーキー・安田悠馬選手は、新人選手として1番乗りとなる本塁打をマーク。29日のオリックス戦では、主戦・田中将大投手を好リードしながら、1点ビハインドの5回表に自身のバットで同点に追い付いた。同点で迎えた7回表には、1死1、3塁から四球でつなぎ、直後に逆転。チームの勝利に貢献した。

 プロ野球高卒新人捕手史上3人目となる開幕スタメンに抜てきされた、千葉ロッテの松川虎生選手は3戦目の27日にプロ初安打を記録。31日には初めての盗塁阻止も決めた。また、佐々木朗希投手と組むバッテリーにも注目。3日の埼玉西武戦では佐々木朗投手を好リードし、「佐々木朗希・松川虎生バッテリー」でも初勝利を飾っている。今後の千葉ロッテを担う名捕手となれるか、期待したい。

新型コロナウイルス感染拡大やけがにより登録抹消が相次ぐ。来週のパ・リーグ見どころ

 2日と3日に開催予定だった東北楽天対福岡ソフトバンクの試合では、選手間での新型コロナウイルス感染拡大により試合中止になるなど、新型コロナウイルスに関しても気になるところ。開幕して早々だが、すでに選手層の厚さも各球団試される時期となっている。

 また福岡ソフトバンク・栗原陵矢選手、埼玉西武・山川穂高選手、森友哉選手など主力級の選手も、けがにより相次いで登録抹消となっている。チームからすればかなりの痛手だが、若手はこれをチャンスにアピールしたい。

 オリックス・山本由伸投手は昨年からの連勝記録を「17」に伸ばした。ローテーション通りに行けば今週末にも登板予定だ。昨季の覇者は開幕スタートこそ出遅れたが、抜群の安定感を誇るエースの好投もあり徐々に調子を上げている。山本投手の記録にも合わせて注目したい。

 来週は第「2」週ということで、ネクストブレイクを予感させる二軍(ファーム)の選手をピックアップする予定。乞うご期待!

文・小野寺穂高

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