「Monday パ」では、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも、皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信しています。毎月第○月曜日の数字にちなんでピックアップした情報をお届けします。各週毎のテーマは以下の通り。
第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに
6月第3月曜日の今日は、奪三振を特集。心躍る奪三振シーンをご覧あれ!
コントロール抜群の見逃し三振が気持ちいい!
まずは6月18日の埼玉西武戦でプロ野球史上86人目となるノーヒットノーランを達成したオリックス・山本由伸投手の投球を振り返りたい。山本投手は力強い直球に変化球を織り交ぜ、素晴らしいコントロールで相手打線を寄せ付けず、この試合で9奪三振。9回裏には森友哉選手を渾身のストレートで見逃し三振に打ち取った。
さらに19日には、福岡ソフトバンクの和田毅投手が通算奪三振の球団最多記録を更新。2回表、島内宏明選手から見逃し三振を奪い、杉浦忠氏の1756奪三振を抜いて球団最多となった。この試合では6回を投げ、東北楽天打線に対してわずか1安打、8三振を奪う快投で、日米通算150勝も記録。衰え知らずのベテランの今後にも期待したい。
そして奪三振数÷与四球数で表され、制球力を示す指標である「K/BB」でリーグトップの数字を残しているのは、北海道日本ハムの加藤貴之投手。81.2回で60と三振が特段多い方ではないものの、わずか5四球と抜群の制球力を発揮している。交流戦期間中は4試合26イニングで防御率0.00と好調だったが、リーグ戦再開後も好投を続けられるか。
奪三振ランキングにも変動が
【パ奪三振ランキング】
1位 佐々木朗希投手 74回 105奪三振
今季投球成績 11試合 74回44安打13四死球、防御率1.70
2位 山本由伸投手 87.1回 86奪三振
3位 千賀滉大投手 80.1回 82奪三振
奪三振ランキングは佐々木朗希投手が105奪三振でトップを譲らず。6月11日の横浜DeNA戦では勝ちこそ付かなかったが、8回3安打5奪三振1失点の好投を見せた。
山本投手は先月の3位から2位に浮上。ノーヒットノーランを成し遂げた試合での9奪三振も大きいが、6月4日の広島戦では7奪三振、6月11日の阪神戦では8奪三振と、どの試合でも多くの三振を奪ったことがランキングにも影響した。
千賀滉大投手も3位にランキングを落としたものの、82奪三振と順調に記録を伸ばし続けている。6月10日の東京ヤクルト戦では3回表を3者連続三振に切る圧巻のピッチングを披露するなど、7回で9三振を奪った。
今週のパ・リーグ見どころ
リーグ戦再開の1カード目が終了し、パ・リーグでは早くも順位変動が起きている。福岡ソフトバンクと東北楽天の首位攻防戦は、福岡ソフトバンクが3連勝で首位を奪還。千葉ロッテも北海道日本ハムに3連勝し、一気に3位へ浮上した。オリックスは山本投手の偉業達成で連敗を止めこそしたが、カード勝ち越しは埼玉西武に譲って5位となった。
今週火曜からは3位で並ぶ千葉ロッテと埼玉西武がZOZOマリンスタジアムで激突。首位キープを狙う福岡ソフトバンクはオリックス、東北楽天は秋田・盛岡(岩手)で北海道日本ハムとの2連戦を予定している。
文・北村彩実
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