第54回三井ゴールデン・グラブ賞が発表され、北海道日本ハムから1名、東北楽天、埼玉西武、オリックス、福岡ソフトバンクから各2選手が選ばれた。パ・リーグの各ポジションの受賞選手とコメントは以下の通り。
※試合数は各守備位置に就いた数。
投手:伊藤大海(北海道日本ハムファイターズ)

27試合 14刺殺 28補殺 2失策 2併殺 守備率.955
今季はリーグ最多の196.2イニングを投げたタフネス右腕・伊藤大海投手が初の受賞。27登板で防御率2.52、14勝8敗、195奪三振の成績で、2年連続の最多勝、自身初の最多奪三振を獲得したほか、沢村賞にも輝いた。
▼伊藤投手 コメント▼
「この賞をいただけるとは思っていませんでしたので、大変うれしく思います。これまで名だたる先輩方が手にされてきた光栄な賞ですので、この名に恥じない活躍を続けられるよう、練習に励んでまいります」
捕手:若月健矢(オリックス・バファローズ)

118試合 773刺殺 85補殺 6失策 8併殺 2捕逸 守備率.993
若月健矢選手は2年ぶり2度目の受賞となった。同ポジションの森友哉選手がケガなどで離脱が続いたなか、118試合でマスクを被り投手陣をリード。打撃でも打率.272、6本塁打31打点と存在感を示した。
▼若月選手 コメント▼
「目標の一つでもあった名誉ある賞に選出していただき、素直にうれしく思います。心技体、全てにおいてもっと成長して、何度でも選んでいただける選手になれるように、これからも不断の努力の精神を忘れずにがんばりたいと思います」
一塁手:ネビン(埼玉西武ライオンズ)

121試合 1047刺殺 98補殺 6失策 82併殺 守備率.995
来日1年目のネビン選手は、チーム最多の137試合に出場。打率.277、21本塁打63打点と打撃でリーグトップレベルの成績を残した一方で、守備でも度々ファインプレーを見せるなど攻守にわたってチームを支えた。
▼ネビン選手 コメント▼
「ゴールデン・グラブ賞をいただけることを大変光栄に思います。投手のためにプレーすることが好きですし、周りの支えなしでの受賞は不可能でした。チームメートが一生懸命にプレーする姿に背中を押されたことで、自分のベストを引き出すことができたと思っています。私に投票してくださったみなさま、ありがとうございました」
二塁手:牧原大成(福岡ソフトバンクホークス)

104試合 182刺殺 257補殺 6失策 53併殺 守備率.987
育成出身選手初となる首位打者を獲得した牧原大成選手が三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞。今季はキャリアハイの125試合に出場し、自身初の規定打席に到達していた。二塁での守備はもちろん、外野手としても29試合に出場し、どのポジションでも好守を見せた。
▼牧原大選手 コメント▼
「ずっと欲しかった賞なので、受賞できてとてもうれしく思います。自分の力だけでは取れない賞なので、一緒に戦ったチームのみんなに感謝したいです。また、これまで自分の守備の指導をしてくださったコーチの方々には、特に感謝したいです。昔からの親友ののり君(地元の親友)との『ゴールデン・グラブを取る』という約束も果たせてよかったです。最後に、ホークスにはこの賞を取った偉大な先輩たちがたくさんいるので、自分も追いつけるよう、これからも頑張ります」
三塁手:村林一輝(東北楽天ゴールデンイーグルス)

104試合 55刺殺 139補殺 7失策 8併殺 守備率.965
今季はルーキー・宗山塁選手の加入もあり、三塁での出場機会が増えた村林一輝選手が初の受賞。安定した守備力で三塁以外もこなし、打撃でも打率.281をマークした。
▼村林選手 コメント▼
「守備の一番の栄誉であるゴールデン・グラブ賞を初めて受賞できたこと、とてもうれしく思います。ルーキーの頃からたくさんノックを打ち指導してくださった監督・コーチ、支えてくれた裏方さん、そして関わってくれた全ての人に感謝したいです。今シーズンはサードをメインで守りながら、ショートやセカンドでもプレーさせていただき、広い視野で野球を見ることができた一年でした。来シーズンも、チームの勝利に貢献できるよう、一生懸命全力でプレーしたいです」
遊撃手:紅林弘太郎(オリックス・バファローズ)

115試合 186刺殺 312補殺 7失策 67併殺 守備率.986
プロ6年目の紅林弘太郎選手が初受賞となった。今季はリーグトップとなる975.2イニングで遊撃の守備に就き、同2位の守備率.986をマーク。打撃でも打率.260、9本塁打、OPS.703と存在感を示した。
▼紅林選手 コメント▼
「まさか自分が選んでいただけるとは思っていなかったので、率直に驚きました。同時に、憧れていた賞でもありましたので、本当にうれしい気持ちで一杯です。これからも守備の面でチームの勝利に貢献できるように精一杯がんばっていきたいですし、またこの賞に選んでいただけるように、日々精進していきます」
外野手:周東佑京(福岡ソフトバンクホークス)

96試合 249刺殺 5補殺 4失策 2併殺 守備率.984
周東佑京選手が2年連続2度目の受賞となった。今季はけがで2度の抹消もあり、96試合の出場にとどまったが、35盗塁で3年連続4度目の盗塁王を獲得。今季も変わらず俊足を生かした守備を披露し、外野手の得票数トップでの選出となった。
▼周東選手 コメント▼
「2年連続でこの賞を取ることができて本当にうれしいです。今年はケガもあって思うようにプレーできない時期もありましたけど、最後まで全力でやってきたことが評価されて、すごく励みになります。来シーズンは1年通して、グラウンドに立てるように頑張ります」
外野手:辰己涼介(東北楽天ゴールデンイーグルス)

114試合 330刺殺 6補殺 1失策 2併殺 守備率.997
5年連続5度目の受賞となった辰己涼介選手。今季もその守備範囲の広さで度々チームを救った。外野手の刺殺数330は、リーグトップの成績。
▼辰己選手 コメント▼
「今年もこの賞を受賞させていただき大変光栄に思っております。5年連続で選出いただき、支えてくださった全てのみなさまに感謝申し上げます。これからもこの賞を誇りに自分の信じた道で、チーム・野球界に少しでも貢献できる選手でありたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします」
外野手:西川愛也(埼玉西武ライオンズ)

124試合 295刺殺 3補殺 3失策 1併殺 守備率.990
今季レギュラーとして定着した西川愛也選手が初受賞。主に1番・センターで出場し、打撃では打率.264、10本塁打38打点をマーク。広い守備範囲はもちろん、ダイビングキャッチでチームを救う場面も多かった。
▼西川選手 コメント▼
「憧れていたゴールデン・グラブ賞をいただけて、本当にうれしく、光栄に思います。この賞は自分ひとりの力ではなく、日々の練習や試合で支えてくださったコーチや仲間、そして声援を送ってくださるライオンズファンのみなさんのおかげだと感じています。これからも、投手陣が安心して任せられる守備を磨き続け、チームの勝利に貢献できるよう努力していきます」
