「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」開幕まであと3日。日本の公式選手ロースターには、前回の世界一を知る15名も名を連ねている。そのうちのパ・リーグ所属選手6名を中心に、前回大会の活躍と2025年シーズンの成績を振り返っていく。
前回大会ではリリーフ起用に見事に応えた宮城大弥と伊藤大海
前回大会で3試合に登板し、2勝0敗1セーブ、防御率1.86と快投した大谷翔平選手が、今大会は打者に専念することが決まり、2大会連続で出場する投手は以下の5名となった。


宮城大弥投手が前回大会で登板したのは、1次ラウンドのチェコ戦。7対1で迎えた5回表に3番手としてマウンドに上がり、2安打などで1死2、3塁から遊ゴロの間に1点を失ったが、6回からは一人の走者も許さず。8回から9回にかけて5者連続三振と、圧巻の投球で試合を締めた。
昨シーズンの宮城投手は、2年連続で開幕投手を務め、8回2安打1失点で好発進。夏場以降も安定した投球を続け、自身4連勝でシーズンを終えた。7勝3敗と白星は伸び悩んだものの、23試合の登板で自己最多150.1回を投げ、イニング数を上回る165奪三振を記録。奪三振率は9.88と、リーグトップの数字をたたき出した。今大会でも、ここぞの場面で三振を奪いたい。
伊藤大海投手は前回、1次ラウンド・中国戦、準々決勝・イタリア戦、決勝・アメリカ戦の3試合でリリーフ登板した。準々決勝では2点リードの5回表、2死1、3塁とピンチが続く場面で大谷選手の後を託されると、落ち着いて後続を打ち取り、悪い流れを断ち切った。そして決勝では、3対1で迎えた6回表を3者凡退に抑えている。
沢村栄治賞を初受賞した昨シーズンは最多勝・最多奪三振の二冠に加え、リーグ最多の6完投、196.2イニングを投げ抜くタフさも見せつけた。また、奪三振率や与四球率、WHIPといった各指標でもキャリアハイを更新。3年前よりもレベルアップした姿で投手陣を引っ張るに違いない。
昨季の日本一チームから、首位打者にNPB屈指の好打者、3年連続盗塁王も
野手では、前回の決勝でともに本塁打を放ち、MLB挑戦1年目を迎える岡本和真選手と村上宗隆選手、準決勝での同点3ランを含む大会新記録の13打点をマークした吉田正尚選手を筆頭に、頼もしい顔ぶれが再集結した。


牧原大成選手は前回、左脇腹痛により辞退した鈴木誠也選手の代替選手として招集され、6試合で代走および外野の守備固めとして途中出場した。昨シーズンは、二塁手として三井ゴールデン・グラブ賞とベストナインを受賞したが、29試合で外野守備にも就き、ユーティリティ性を発揮。そして、プロ15年目にして初めて規定打席に到達し、打率.304で育成出身初の首位打者に輝いただけに、打撃でも持ち味を発揮してほしいところだ。
5試合で遊撃手としてスタメン出場した源田壮亮選手。1次ラウンド・韓国戦で帰塁の際に右手小指を骨折しながらも、準々決勝で復帰し、その後の準決勝、決勝もフル出場した。骨折を感じさせないほどの堅実な守備に加え、復帰戦では適時打もマーク。準決勝・メキシコ戦では、追加点につなげる犠打もしっかりと決めていた。昨年は4月のケガの影響で104試合の出場、打率.209と苦しいシーズンを過ごしたが、経験に裏打ちされたプレーでチームに貢献するだろう。
前回、大谷選手の前を打つ2番打者として全7試合にスタメン出場したのが、近藤健介選手だった。1次ラウンドでは4試合連続安打、うち3試合で複数安打と本領を発揮。準決勝では、3点を追う7回裏2死無走者から安打を放ち、吉田選手の同点3ランにつなげた。最終的に、打率.346(26打数9安打)5打点、出塁率.500と高水準をマーク。
昨シーズンは、椎間板ヘルニアの手術の影響により長期離脱を強いられたものの、5月の復帰後はコンスタントな打撃を披露。75試合で打率.301、10本塁打、出塁率.410とさすがの成績を残した。阪神との「SMBC日本シリーズ2025」でも適時打を放つなど、11打数4安打3打点でチームの日本一に貢献している。今大会でも強力な上位打線の一角をなすか注目だ。
そして、周東佑京選手は計5試合で代走、守備固めとして出場。特に、準決勝での9回裏、1点ビハインドの無死1、2塁で1塁走者・吉田選手の代走として出場し、村上選手の適時二塁打でサヨナラのホームを踏んだ場面は記憶に新しい。2塁走者・大谷選手を追い抜いてしまいそうなほどの激走を見せた韋駄天は、昨年も35盗塁で3年連続4度目の盗塁王を獲得。
また、打っては球団記録に並ぶ開幕19試合連続安打と好発進し、96試合で打率.286。守っては広い守備範囲を誇り、外野手部門の得票数トップで2年連続2度目の三井ゴールデン・グラブ賞に輝いていた。
4度目の優勝を狙うディフェンディングチャンピオンの前には、アーロン・ジャッジ率いる“史上最強チーム”のアメリカをはじめ、数々の強豪国が立ちはだかる。ビハインドをはねのけて歓喜を味わった侍たちが、再びその粘り強さを見せられるか。注目の大会は3月5日に幕を開ける。
