プロ野球選手を応援し始める理由は人それぞれだが、その一つに「応援している選手と共通点を持っている」ことが挙げられる。母校の先輩、ないしは後輩であれば、直接の関わりがなくとも選手を身近に感じ、そうでなくとも「同郷」というだけでなんとなく応援したくなのではないか。他にも、「誕生日」や「年齢」といった共通点から、その選手に興味をもつことがあるだろう。
しかし、選手のプロフィール欄に必ずと言っていいほど記載されているにも関わらず、なかなか注目を浴びない項目がある。それが、今回紹介する「血液型」だ。血液型は、「~占い」や「~診断」といった形でテレビや雑誌といったメディアでも取り上げられ、それぞれの型についてのイメージも広く知れ渡っている。しかし、プロ野球選手のそれについてはなかなか注目されることがない。
そこで今回は、パ・リーグの選手からそれぞれの血液型を代表する選手を選抜し、そこから導かれるそれぞれの特色を「パ・リーグ式血液型診断」として紹介していく。世に出回る定説を覆す、思わぬ才能を見つけることができるかもしれない。
【A型】その姿はまるで試合を締めくくる守護神。緊張を跳ねのけるハートに強さ
森唯斗投手(福岡ソフトバンク)
2018年、同じく福岡ソフトバンクに所属するサファテ投手の離脱に伴って守護神に就く。セーブ王に輝く奮闘ぶりでチームの日本一に貢献すると、今季は開幕から9回を任され、一時離脱はあったもののリーグ2位となる35セーブを挙げた。
秋吉亮投手(北海道日本ハム)
昨季オフに東京ヤクルトからのトレードで加入。新たに加入したチームで開幕一軍をつかむと、4月中旬からは最終回を任されるように。セーブ数は2016年に記録した19を超え、自己最多を更新する25セーブを記録。3年ぶりに50試合以上でマウンドに上がり、見事な復活を果たした。
増井浩俊投手(オリックス)
北海道日本ハムからFA移籍し、2017年にオリックスの一員となった増井投手。今季は通算500試合登板や150ホールド150セーブを達成するなど、記録づくめだった一方で、開幕からなかなか調子が上がらず、早々に中継ぎへ配置転換となる悔しい一年となった。来季は再び守護神を目指してのシーズンとなる。
松井裕樹投手(楽天)
プロ入り2年目からクローザーを任されると、その年にチーム記録を更新する33セーブを挙げる活躍。守護神としての地位を確立すると、今季は防御率1.94と抜群の安定感で最終回に君臨し、自身初となるセーブ王のタイトルに輝いた。
紹介した4人は、いずれもパ・リーグのチームで勝ち試合の最終回に登板する「守護神」の役割を担ってきた。激戦の最後を締めくくるのに必要とされるのは「何事にも動じない胆力」。A型のあなたは、歴戦の守護神達のような力強いハートを携えているに違いない。
【B型】任された仕事を着実に。どんな場面も任せられるユーティリティさ
佐野泰雄投手(埼玉西武)
平成国際大学から2014年のドラフトで2位指名を受け、埼玉西武に入団。プロ入り後4年間は28試合の登板にとどまっていたが、今季は先発・中継ぎと多彩な役割をこなしながら44試合でマウンドに上がり、試合展開を問わないユーティリティぶりで優勝に貢献した。
明石健志選手(福岡ソフトバンク)
バッテリー以外すべてのポジションをこなす万能さで、福岡ソフトバンクの屋台骨を支えてきたユーティリティプレーヤー。規定打席到達は2013年のみであるものの、勝負強い打撃とどのポジションでも見せる好守でチームを支えている。
杉谷拳士選手(北海道日本ハム)
言わずと知れた北海道日本ハムの元気印。ムードメーカーとして盛り立てるだけでなく、内外野をこなす守備と俊足でもチームに貢献している。加えて、今季は左右両打席での本塁打を記録するなど、打撃での活躍も光った。
福山博之投手(楽天)
2012年オフ、横浜DeNAから楽天に加入した福山投手。移籍初年度から22試合に登板すると、翌年から2017年まで4年連続60試合登板とタフネスぶりを披露。マウンド度胸満点の投球でファンを魅了し、場面を問わない投球でチームを鼓舞してきた。今年7月に受けた右ひじ、右肩の手術を受けてリハビリ中。10月1日に戦力外通告を受けた。その去就にも注目したい。
B型の選手達に共通しているのは、「どんな場面でも仕事をこなすユーティリティさ」だ。どんな展開であろうと、どのポジションであろうと、任された仕事をしっかりと果たす、そんな頼れる存在になれる資質が、B型のあなたには備わっているかもしれない。
【O型】信頼を寄せたくなる背中。確かな責任感と勝負強さ
栗山巧選手(埼玉西武)
栗山選手は2012年に中島宏之選手(現・巨人)に代わって主将に就任。2016年までの5年間、チームを先頭に立って率いてきた。自身初選出となった2016年のオールスターで本塁打を放つなど、随所に見せる勝負強さでもファンを魅了している。
中田翔選手(北海道日本ハム)
大阪桐蔭高校時代から全国区で名を馳せてきた中田選手。近年では持ち味の打撃だけでなく、果敢な守備や積極的な走塁といったプレーも目立っている。キャプテンマークを背負う4番打者が見せる、チームを鼓舞するプレーに注目だ。
鈴木大地選手(千葉ロッテ)
東洋大学時代から主将としてチームを引っ張ってきた鈴木選手は、プロ入り3年目に早くも千葉ロッテのキャプテンに任命される。フェンス際のプレーを恐れない守備や全力疾走を怠らない走塁、ここ一番の絶好機に見せるクラッチヒッターぶりと、チームを率いるに相応しい三拍子そろった選手だ。
浅村栄斗選手(楽天)
先述の栗山選手に代わり、2017年から埼玉西武の主将に就任した浅村選手。その翌年には全試合に出場、自身初のタイトルとなる打点王を獲得し、チームの優勝に大きく貢献した。「背中で引っ張る」キャプテンは、今季から楽天に移籍。攻守で勝利に貢献するプレーを見せ、チームをけん引している。
4選手に共通しているのは、「キャプテンとしてチームを率いた経験」があることだ。4選手ともここ一番、という場面で結果を残し、時には気迫溢れるプレーで味方を鼓舞し、チームを勝利に導いてきた。O型のあなたには、周囲の人を引っ張っていくことができるキャプテンシーが備わっている、と言えるのではないだろうか。
【AB型】秘められた圧倒的才能。誰もが驚く能力の持ち主
有原航平投手(北海道日本ハム)
広陵高校時代には甲子園に出場、早稲田大学に進んでからも日本代表に選ばれるなど、アマチュア時代から脚光を浴びてきた。2014年のドラフトで4球団競合の末に北海道日本ハムに入団すると、1年目には8勝を挙げ新人王に輝いた。今季はリーグトップの15勝を挙げ、新人王以来となる個人タイトルを獲得した。
山本由伸投手(オリックス)
甲子園の出場こそ叶わなかったものの、才能を見初められ2016年のドラフトでオリックスに4位で指名される。1年目から一軍で登板を果たすと、2年目には中継ぎとして54試合に登板した。先発転向を果たした今季は、途中離脱がありながらも防御率1点台と抜群の安定感を披露。最終登板で規定投球回に到達し、最優秀防御率のタイトルを手にした。
吉田輝星投手(北海道日本ハム)
甲子園で一大旋風を巻き起こした金足農業高校のエースとしてチームをけん引した吉田輝投手。プロ入り後は二軍で研さんを積むと、6月12日には早くも一軍での先発を果たし、5回1失点の好投で初勝利を飾った。来季以降はさらなる飛躍に期待がかかる。
柳田悠岐選手(福岡ソフトバンク)
2010年のドラフトで広島経済大学から2位指名された柳田選手。1年目から着実に出場試合を重ねていくと、2015年には打率.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成。今季は故障離脱もあり出場試合を大きく減らしてしまったが、復帰2戦目となった8月22日に早速5号ソロを放つなど、随所で非凡な才能を発揮した。
この4選手は、いずれも圧倒的な才能でファンを魅了する活躍を見せている。150キロを超える直球やバットに触れさせない変化球、超人的な打撃・走塁と、精鋭集まるプロ野球の世界でもひと際目を引く彼らのように、AB型のあなたは周りが思わず息を呑むような才能を携えているのではないだろうか。
監督の血液型にも特徴が……
さらに、もう一つパ・リーグの血液型に関する傾向がある。今季、各チームを率いた監督の血液型を見てみると、
埼玉西武:辻発彦監督…A型
福岡ソフトバンク:工藤公康監督…O型
楽天:平石洋介監督…A型
千葉ロッテ:井口資仁監督…O型
北海道日本ハム:栗山英樹監督…A型
オリックス:西村徳文監督…A型
と見事に2種類の血液型に絞られる。ここまで紹介してきた血液型ごとの特徴から考えるならば、監督に必要な資質は「度胸」と「リーダーシップ」の二つである、と言うことができそうだ。
一般的な血液型のイメージでは、A型は「神経質」「几帳面」、B型は「マイペース」、などポジティブな側面から語られることはあまりないだろう。しかし、プロ野球の世界に目を向けてみると、それぞれの血液型ごとに自分の可能性を見つけることができる特徴が明らかになった。決して占いのように未来を決定づけるものではないが、これを読んでくれたあなたが、新しい自分を見つける手助けとなれば幸いである。
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