大勝の勢いそのまま初戦へ。壮行・強化試合から見えた、侍ジャパン2人のキーマン

パ・リーグ インサイト 鈴木優

2023.3.8(水) 16:00

近藤健介選手【写真:時事】
近藤健介選手【写真:時事】

 3月7日にオリックス・バファローズとの強化試合を終え、9日からWBCが開幕。初戦で中国と対戦する。

 ここまでの壮行・強化試合を見て、今大会の予選のキーマンとなりそうな選手を挙げていく。
 
 まずは、今季から福岡ソフトバンクに移籍した近藤健介選手。
 3月6日の阪神戦で大谷翔平選手が2本の本塁打を放ち鮮烈な印象を残したが、その2本とも、3番大谷選手の前に2番として出場していた近藤選手が四球を選び出塁、そしてくだんの3ラン本塁打へとつながった。

 また、どちらもランナー2塁で、1塁が空いているところからの四球というこのシーン。もし同じ状況で大谷選手に周り1塁が空いていたら四球で歩かされる可能性が高いことを考えると、非常に価値のある2四球であった。

 本大会でもポイントゲッターとなる打者の前にいかにランナーを貯めれるかということが大事になるため、近藤選手の出塁力はキーとなるだろう。

 投手では宮城大弥投手を挙げる。
 今大会では一試合につき一次ラウンドでは65球、準々決勝ラウンドでは80球、準決勝と決勝では95球を超えて投げることはできないという球数制限がある。

 よってよほど先発投手の球数が少なく試合が進まない限り、第2先発と呼ばれる2人目の複数イニングを投げる投手が必要となりそうだ。

 先発が予想される投手を考えると大谷翔平選手、ダルビッシュ有投手、山本由伸投手、佐々木朗希投手と速球派右腕が並ぶ。そこに、宮城投手のような緩急を使える少し変則フォームの左腕は相手の目線を変えるという意味でも良いのではと思う。

 また終盤のイニングを投げる投手を考えても栗林良吏投手、大勢投手、宇田川優希投手などまた右腕が並ぶので、一度宮城投手を入れることによって相手が狂わされる可能性は大いにあるだろう。

宮城大弥投手【写真:時事】
宮城大弥投手【写真:時事】

 3月4日にバンテリンドームで行われた中日戦で、2イニングを投げた際も90km/h台のスローカーブを多めに使っていたが、その中でビシエド選手にはスローカーブを初球とカウント2-2から使い、最後はストレートで空振り三振と緩急をうまく使って抑えた。

 また3月7日のオリックス戦では先発した東晃平投手が、大谷選手、ヌートバー選手からスローカーブで空振りを奪っていたことからも、トップ級のメジャーリーガーにも有効であると大いに考えられる。

 スローカーブという球は投げるのに勇気と技術がいる球種だが、大会が始まってからも持ち味の緩急を使って投手陣のスパイスとなる役割をしてほしいと思う。

 過去1番の盛り上がりをみせる今大会、優勝を奪還することで野球界がより盛り上がっていくことを願っている。そのためにも、予選の戦い方、勝ち方は非常に大事になるだろう。一戦一戦をものにし、駆け上がる姿を見届けていきたい。

文・鈴木優

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