ソトは「盗塁もできる近藤健介」? 侍ジャパンのライバルたちを、パの選手に例えると?

パ・リーグ インサイト

フアン・ソト選手 写真:Imagn/ロイター/アフロ
フアン・ソト選手 写真:Imagn/ロイター/アフロ
2026WBC 侍ジャパンの決勝ラウンド日程。準々決勝は3月15日©データスタジアム
2026WBC 侍ジャパンの決勝ラウンド日程。準々決勝は3月15日©データスタジアム

 連日熱戦が繰り広げられている「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。いよいよ14日(日本時間)からは一発勝負のトーナメントが始まる。今回は、準々決勝ラウンド、および決勝ラウンドで侍ジャパンと対戦する可能性があるベネズエラ、ドミニカ共和国、メキシコ、アメリカの主要4チームから、警戒すべき選手をピックアップする。タイプが似ているパ・リーグの選手を挙げつつ紹介していくので、観戦のお供に活用いただければ幸いだ。なお、データはすべてメジャー公式データサイト「Baseball Savant」を参照している。

どんなコースもはじき返す、ベネズエラの安打製造機

2023〜2025年MLB ボールゾーン打率ランキング©データスタジアム
2023〜2025年MLB ボールゾーン打率ランキング©データスタジアム

パ・リーグで例えると…西川龍馬選手(オリックス)

 まずは、ベネズエラのルイス・アラエス選手に注目したい。2022年から3年連続で首位打者に輝いた実績を持ち、昨季のコンタクト率(スイングしてバットに当たった割合)は94.7%という卓越したバットコントロールの持ち主だ。メジャーのボールゾーン打率は平均.150前後だが、アラエス選手は2023年以降の3年間で打率.307と驚異的な数字を残している。どんなボールも空振りせずに打ち返してくる打撃スタイルで、侍ジャパンの投手陣を苦しめそうだ。

 また、ベネズエラ代表にはアンドレス・マチャド投手(オリックス)も選出されている。来日後2シーズンで計51セーブを挙げ、バファローズファンから全幅の信頼を寄せられる守護神が、今回は難敵として侍打線の前に立ちはだかるかもしれない。

ドミニカ共和国が生んだ完全無欠のスラッガー

2023〜2025年 J.ソト選手 打撃成績©データスタジアム
2023〜2025年 J.ソト選手 打撃成績©データスタジアム

パ・リーグで例えると…盗塁もできる近藤健介選手(福岡ソフトバンク)

 強打のドミニカ共和国打線をけん引するのがフアン・ソト選手だ。2年連続40本塁打のパワーを持ちながら、ボール球に手を出さない選球眼も兼ね備え、近年は長打力でも出塁能力でもトップクラスの評価を得ている。足はそれほど速くないものの、走塁技術を磨いた昨季は38盗塁をマークしており、相手バッテリー視点では勝負を避けるという選択も難しい。

 対策としては、高低をうまく使うことがカギとなるだろう。直近3シーズンのデータでは、低めへの投球には打率.203、長打率.346と苦戦している。侍ジャパンにはフォークなどの落ちる球を武器とする投手が多いだけに、低めを丁寧に攻めていきたいところだ。

メキシコが誇る右投手キラー

2025年MLB 対右投手打率ランキング©データスタジアム
2025年MLB 対右投手打率ランキング©データスタジアム

パ・リーグで例えると…左打者になったタイラー・ネビン選手(埼玉西武)

 前回大会の準決勝で侍ジャパンと熱戦を繰り広げたメキシコは、ジョナサン・アランダ選手に注目したい。昨季の対右投手打率.329は、最強打者ジャッジ選手や、昨季ア・リーグ新人王のカーツ選手らに肩を並べる好成績だ。有力な右腕が多い侍ジャパンとの対戦では、アランダ選手がスタメンに入る確率はかなり高いだろう。一方で、左投手に対しては打率.274、長打率.345にとどまっており、宮城大弥投手や菊池雄星投手といった左腕の起用で抑え込みたい。

 このほか、メキシコ代表には福岡ソフトバンクの育成左腕、アレクサンダー・アルメンタ投手が選出されている。2月23日の侍ジャパンとの練習試合では、最速155キロを計測するなど2回無失点と好投した。母国を背負う大舞台でも存在感を示せるか。

アメリカを勝利へ導く、メジャー最速のリリーフ右腕

2025年 M.ミラー投手 主な球種データ©データスタジアム
2025年 M.ミラー投手 主な球種データ©データスタジアム

パ・リーグで例えると…リリーフになった今井達也投手(埼玉西武→アストロズ)

 最後に、アメリカ代表からはメーソン・ミラー投手を紹介する。平均球速162.9キロを誇るフォーシーム(ストレート)、鋭く変化するスライダーのほぼ2球種で打者を圧倒する剛腕リリーバーだ。昨季は61回2/3で104奪三振をマークし、9月には3者連続3球三振の「イマキュレート・イニング」を全球スライダーで達成した。アメリカがリードした状態で試合終盤を迎えれば、間違いなくクローザーとしてマウンドに上がるだろう。そんなミラー投手の数少ない弱点は、与四球が比較的多いことだ。焦らずボール球を見極め、逆転への突破口を開きたい。

 本記事の執筆時点では、侍ジャパンが対戦するチームは確定していない。今回紹介できなかったチームにも、メジャー通算109勝を誇るイタリア代表のアーロン・ノラ投手や、2013年から10年連続ゴールドグラブ賞に輝いたプエルトリコ代表のノーラン・アレナド選手など、実力者はまだまだいる。スター同士のしびれる真剣勝負を、そして3月18日に侍たちが歓喜の輪をつくる瞬間を、ぜひ見届けていただきたい。

※文章、表中の数字はすべて2025年シーズン終了時点

文・データスタジアム

記事提供:パ・リーグ インサイト

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ソトは「盗塁もできる近藤健介」? 侍ジャパンのライバルたちを、パの選手に例えると?