球場の雰囲気を一振りで…… 2023年シーズンの満塁弾まとめ

パ・リーグ インサイト

2024.1.30(火) 08:00

千葉ロッテマリーンズ・ポランコ選手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・ポランコ選手(C)パーソル パ・リーグTV

 良くも悪くも試合の流れや球場の雰囲気を一振りで変えるホームラン。なかでも、最も大きく試合を動かすのがグランドスラムだ。2023年シーズン、パ・リーグで生まれた10本の満塁本塁打を動画とともに振り返る。

今季初の満塁本塁打はこの選手のバットから

◇福岡ソフトバンク対東北楽天 第4回戦(4月27日・PayPayドーム)

 0対0で迎えた6回裏、ここまで東北楽天の先発・瀧中瞭太投手に、わずか1安打に抑えられていた鷹打線が奮起する。1死から中村晃選手と近藤健介選手の連打、柳田悠岐選手の四球で満塁とすると、栗原陵矢選手が2番手・鈴木翔天投手からライトへ均衡を破る先制の満塁本塁打。先発・森唯斗投手(現横浜DeNA)の好投に一振りで応えた。

NPB初ホームランが満塁弾に

◇オリックス対広島「日本生命セ・パ交流戦 2023」 第3回戦(6月1日・京セラドーム)

 開幕前に支配下登録をつかんだ、オリックスの育成ドラフト4位ルーキーが魅せた。

 4点リードの8回裏、2死満塁のチャンスで茶野篤政選手が放った打球はライトスタンドへ。NPB初本塁打をグランドスラムで飾り、相手を突き放した。茶野選手はこの日、第3打席で逆転の2点適時打、第4打席では三塁への内野安打と、3安打6打点の活躍でチームを引っ張った。

豪快すぎる先制アーチ

◇千葉ロッテ対広島「日本生命セ・パ交流戦 2023」 第3回戦(6月11日・ZOZOマリンスタジアム)

 3回裏、千葉ロッテは藤原恭大選手、岡大海選手の連打などで1死満塁の好機を得る。ここで打席が回ってきたのは4番・山口航輝選手。レフトスタンドへ豪快な一発を放ち、一気に4点を先制。先発・佐々木朗希投手も腕を突き上げ、喜びを表現した。

相手を突き放す一振り

◇東京ヤクルト対オリックス「日本生命セ・パ交流戦 2023」 第3回戦(6月18日・神宮球場)

 宮城大弥投手が好投する一方で、打線は相手先発・小澤怜史投手を打ちあぐね、両軍無得点で迎えた7回表。この回、先頭・頓宮裕真選手の7号ソロでついに均衡を破る。その後、2死満塁から押し出しで1点を追加。続くチャンスでゴンザレス選手がライトスタンドへの満塁本塁打。集中打で一挙6点を奪い勝利を収めた。

あっという間のグランドスラム

◇東北楽天対オリックス 第11回戦(7月4日・東京ドーム)

 オリックス打線が初回からエンジン全開。中川圭太選手、宗佑磨選手、紅林弘太郎選手の3連打で無死満塁とすると、押し出し四球で先制する。続く頓宮裕真選手は、左中間へ弾丸ライナーを放り込んだ。東北楽天・田中将大投手から初回に5点を挙げ、チームを勢いづけた。

やられたらやり返す一発

◇東北楽天対オリックス 第11回戦(7月4日・東京ドーム)

 初回、頓宮選手に満塁弾を許したが、東北楽天も反撃ののろしを上げる。7点を追う4回裏、1死1、2塁から村林一輝選手の適時打で1点を返し、なおも2死満塁のチャンスの場面。カウント0-2と追い込まれながらも、浅村栄斗選手が振り抜いた打球はバックスクリーンへ。満塁弾の借りを満塁弾で返した。

育成出身の外国人選手が連日の活躍

◇オリックス対千葉ロッテ 第11回戦(7月11日・京セラドーム大阪)

 3回裏、2死満塁と先制のチャンスで打席に立ったのは、この試合の前日に5打点を挙げていた4番・セデーニョ選手。メルセデス投手の緩い変化球を捉え、豪快に放った打球はライトスタンドへと吸い込まれた。オリックスは直後に1点差まで追い上げられるも、この一発で得たリードを守り切った。

最終回に意地の一撃

◇オリックス対北海道日本ハム 第13回戦(7月23日・ほっともっとフィールド神戸)

 7回裏に一挙5点を失うなど、北海道日本ハムは6点ビハインドで9回表の攻撃を迎える。2番・松本剛選手から清宮幸太郎選手、万波中正選手の3連打で無死満塁の好機をつくると、続くマルティネス選手が本田仁海投手の5球目を左中間スタンドへ運んだ。反撃及ばず5対7で敗れたが、最終回に意地の一撃が飛び出した。

初回から「パワー!」さく裂

◇東北楽天対千葉ロッテ 第14回戦(8月4日・楽天モバイルパーク宮城)

 千葉ロッテは1回表、平沢大河選手と中村奨吾選手の連打と四球でいきなり無死満塁とする。このチャンスで打席に立ったポランコ選手は、右中間へ先制の一発。初回から「パワーポーズ」がさく裂し、この試合で先発した種市篤暉投手の白星を後押しした。

スピードソルジャーの自身初満塁本塁打

◇東北楽天対福岡ソフトバンク 第18回戦(9月8日・PayPayドーム)

 福岡ソフトバンクは初回に柳田悠岐選手の犠飛で先制したものの、直後に逆転を許し追いかける展開に。それでも5点を追う6回裏、今宮健太選手、柳町達選手、生海選手が安打でつなぎ、2死満塁から周東佑京選手が捉えた打球はライトスタンドへ飛び込んだ。6対8で惜敗したものの、この日1番で先発出場した周東選手は、自身初満塁弾を含む2安打4打点1盗塁の活躍を見せた。

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