【Monday パ】一軍の舞台を目指すルーキーの“今” 〜Sep. 2nd week〜

パ・リーグ インサイト

2022.9.12(月) 18:30

左から大里昂生選手、三浦瑞樹選手、達孝太選手(C)パーソル パ・リーグTV
左から大里昂生選手、三浦瑞樹選手、達孝太選手(C)パーソル パ・リーグTV

「Monday パ」では、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも、皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信しています。毎月第○月曜日の数字にちなんでピックアップした情報をお届けします。各週毎のテーマは以下の通り。

第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに

 9月第2月曜日の今日は、二軍情報を特集。ファームもシーズン終盤に差し掛かり、若手の起用もより活発になってきています。そこで今回は「今季一軍未出場のルーキー」にフォーカス。最近の活躍を振り返りつつ、一軍デビューや支配下登録に期待しましょう。

期待の高卒ドラ1ルーキーが二軍で研さんを積む

 北海道日本ハムの達孝太投手は、天理高校から昨年ドラフト1位でプロ入り。1年目の今季はここまで一軍は登板ないが、二軍では11試合に登板し、0勝3敗、防御率6.45。10日の東北楽天戦では、立ち上がり2イニングを完璧に抑えるも、3回に3四球を与えるなど、まだまだ荒削りな面もある。BIGBOSSは「全員一軍を経験させる」という構想も就任後に明かしているが、シーズン最終盤での登板機会は巡ってくるだろうか。

 同じく、高卒ドラ1ルーキーで一軍を目指し二軍で修練を続けるのは、東北楽天の吉野創士選手。吉野選手はここまで48試合に出場し、129打席で打率.197、44三振とまだ課題が残っている。一方で今季は公式戦初本塁打も生まれ、フレッシュオールスターゲームにも選出されるなど、着実に経験を積んでいる。高校通算56本塁打の若き大砲の今後にも要注目だ。

7年間のチームメイト。切磋琢磨しながら支配下登録狙う

 続いてウエスタン・リーグで存在感を見せる育成ルーキー2選手を紹介。オリックス・大里昂生選手と福岡ソフトバンク・三浦瑞樹投手は、盛岡大学附属高校、東北福祉大学で計7年間、チームメイトとして切磋琢磨してきた。プロでは異なるユニフォームに袖を通しているが、ともに支配下登録を目指している。

 三浦投手は昨年ドラフトで育成4位指名を受け、福岡ソフトバンクに入団。今季は主に先発として8試合に登板し3勝0敗、防御率3.16と好アピールを見せている。9月に入ってからは、3日のオリックス戦で5.1回3失点。大里選手との対戦は、3打席凡退に打ち取った。

 かつては三浦投手の後ろを守ってきた大里選手は、ここまで72試合に出場し161打数40安打、打率.248の成績を残している。直近では、7日の広島戦でマルチ安打を放つなど2試合連続安打中。ともに来季は一層の活躍に期待したい。

今週のパ・リーグ見どころ

 パ・リーグの混戦ぶりは変わらず。福岡ソフトバンク、埼玉西武、オリックスがゲーム差「0」で並んでいる。後を追う東北楽天は、日曜日の試合で千葉ロッテに劇的勝利を収め、2.5ゲーム差で食らいつく。そしてパ・リーグは今日も試合日。新型コロナウイルスの影響による試合延期もあったため、福岡ソフトバンクと北海道日本ハムは11連戦の3戦目と、過密日程だ。

 福岡ソフトバンクは、埼玉西武、東北楽天、オリックスと上位争いを繰り広げる球団との戦いが続く。直接対決の結果次第で順位はさらに大きく動いてくるだろう。最終盤へ向けて、各チームのキーマンが生まれるかにも注目したい。

文・小野寺穂高

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