「火消し」のプロフェッショナルによるコラボ動画! パのリリーバーによる「華麗なる火消し」まとめ

パ・リーグ インサイト

2022.7.29(金) 08:00

「華麗なる火消し」まとめ(C)パーソル パ・リーグTV
「華麗なる火消し」まとめ(C)パーソル パ・リーグTV

「強く押す」ボタンでお馴染みの火災報知機をはじめ、消火設備やセキュリティシステムなどで人々を日々災害から守っている、“総合防災メーカー”こと「ホーチキ株式会社」。身の回りに潜む「火」の危険を察知し、周りに知らせ、素早く「火消し」をしてくれる。

 そして、プロ野球界にも「火消し」のプロフェッショナルが。それはピンチの場面で颯爽と現れるリリーバー(中継ぎ陣)である。彼らは絶体絶命の状況をピシャリと鎮め、チームの勝利を引き寄せる。その様子はまさしく「火消し」と表すのがふさわしいだろう。

 そこで「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeチャンネルは「ホーチキ株式会社」とのコラボレーションで動画を制作。火災報知機の発信機とCGをかけ合わせたエフェクトはコラボならでは。「華麗なる火消しまとめ」と題された、当動画の見どころを紹介する。

BIGBOSS自らマウンドへ! 玉井大翔の好リリーフで初連勝引き寄せる

 4月12日に行われた埼玉西武との一戦。北海道日本ハムが2点リードで迎えた7回裏、ここまで好投を見せていた加藤貴之投手が2死1、2塁のピンチを招く。一発出れば逆転のこの場面、BIGBOSSが動いた。玉井大翔投手の名をコールすると、そのまま自身もマウンドへ。ボールを手渡して送り出した。(該当シーンはこちら

 対するは勝負強さが光る代打・栗山巧選手。しかし玉井投手はこの局面にも動じず2球で追い込むと、最後は遊び球なしの3球勝負で三振を奪った。結局、北海道日本ハムはこのままリードを守り勝利。BIGBOSS就任後初となる連勝を飾った。

一打同点のピンチに吉田正と杉本。「一人一殺」の石井一久采配で抑える

 6月28日、オリックスとの一戦では、則本昂大投手の好投もあり2対0で東北楽天がリードする展開で進んだ。しかし8回裏、連打で無死2、3塁のピンチを招くと内野ゴロの間に1失点。1点差でなおも1死3塁、そして吉田正尚選手と杉本裕太郎選手が控えるという「絶体絶命」のピンチとなった。(該当シーンはこちら

 ここで石井一久監督は、則本投手の交代を決意。左打席の吉田正選手に対しては左腕・鈴木翔天投手をぶつける。結果、丁寧に外角を攻め、セカンドゴロに打ち取った。続く杉本選手に対しては、右腕・西口直人投手を送る。結果は全球ストレートの真っ向勝負で3球三振。「一人一殺」でこの場面を脱し、勝利をつかみとった。

無失点記録ホルダーが貫禄の火消し! 剛速球でピンチを凌ぐ

 4月9日、埼玉西武対福岡ソフトバンクの一戦は0対0の緊迫した状況が続いていた。8回表は、2番手・水上由伸投手が2死1、3塁と一打先制のピンチを招く。ここでマウンドに上がったのは平良海馬投手。平良投手は昨季「39試合連続無失点」の日本記録を樹立している。(該当シーンはこちら

 その平良投手は代打・柳町達選手に対し、変化球も織り交ぜながら追い込む。フルカウントから投じた7球目は156km/hのストレート。バットは空を切り、ここを三振に退けた。平良投手はこの次の回も登板し、無失点に抑える。見事な火消しもあり、この試合は両軍無得点で引き分けに終わった。

「12歳差」バッテリーの見事な配球! 2者連続三振で1点差を守る

 6月7日の「日本生命セ・パ交流戦」千葉ロッテ対中日の一戦は、2点ビハインドの6回裏に代打・山口航輝選手の逆転3ランで試合をひっくり返した。その興奮冷めやらぬ7回表だったが、石川歩投手は先頭に二塁打を浴びるなど1死3塁のピンチを招き、東條大樹投手にマウンドを託した。(該当シーンはこちら

 東條投手をリードするのは18歳・松川虎生選手だった。まず迎えるは代打・福留孝介選手。インコースで2ストライクを奪うと、最後はアウトコースの直球で空振り三振を奪った。なおも続くビシエド選手に対しては、徹底して6球全てで外角低めにスライダーを投じ、空振り三振を奪った。見事な配球でこのピンチを脱し、千葉ロッテは6対2で勝利を収めた。

セオリーを超えた「信頼」! 勝利呼び込んだ、火消しの“プロフェッショナル”

 4月26日、東京ドームで行われた北海道日本ハムとの一戦。オリックスは8回表に紅林弘太郎選手の2ランで同点に追いつき、2対2で9回裏へ突入した。村西良太投手は1死から出塁した走者を2塁へ送られ、ここでBIGBOSSは代打・清宮幸太郎選手をコールした。これに対しオリックスがマウンドに上げたのは、プロ13年目の比嘉幹貴投手だった。(該当シーンはこちら

 村西投手も同じ右のサイドハンド、さらには代打の清宮選手は左打席と、“セオリー”で行くと「右のサイド」である比嘉投手はマウンドに上がらないはずだ。しかし、一般論を超えた信頼関係でベンチは比嘉投手を送り出した。その気持ちを一身に受けた比嘉投手は、強気な投球で見逃し三振を奪う。そして直後の10回表にチームは逆転し、勝利投手にも輝いた。

これぞ「ザ・火消し」! 1死満塁を無失点に抑える

 開幕カードの3戦目、福岡ソフトバンク対北海道日本ハムの一戦は、両軍点を取り合う展開となった。福岡ソフトバンクは一時3点リードを奪いながらも、北海道日本ハムの反撃を受け、5回表には4者連続四球などで逆転を許してしまう。この悪い流れを断ち切ったのは、NPB復帰右腕・藤井皓哉投手だった。(該当シーンはこちら

 まず迎えたヌニエス選手からは、151km/hのストレートで見逃し三振を奪う。続く佐藤龍世選手はサードゴロに打ち取り、見事な火消しに成功。北海道日本ハムの勢いを止めた。結果直後の5回裏にチームも逆転し、福岡ソフトバンクに移籍後初勝利を挙げた。

 チームの絶体絶命の場面でマウンドへ送られるリリーバーたちは、ベンチが「強く押す(推す)」投手であり、これからもチームの窮地を救い続けていくだろう。

文・小野寺穂高

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