4球団競合で隅田知一郎を獲得、育成出身・滝澤夏央の活躍も。パ6球団の2021年指名選手を振り返る【埼玉西武編】

パ・リーグ インサイト

2022.10.18(火) 08:02

左から隅田知一郎投手、滝澤夏央選手(C)パーソル パ・リーグTV
左から隅田知一郎投手、滝澤夏央選手(C)パーソル パ・リーグTV

 10月20日(木)に予定されている「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」を前に、パ・リーグ6球団の昨年のドラフトを特集。今回は埼玉西武の指名選手を振り返る。

4球団競合で隅田知一郎を獲得。育成の“シンデレラボーイ”も

1位:隅田知一郎投手(西日本工業大)
2位:佐藤隼輔投手(筑波大)
3位:古賀悠斗捕手(中央大)
4位:羽田慎之介投手(八王子学園八王子高)
5位:黒田将矢投手(八戸工大一高)
6位:中山誠吾内野手(白鴎大)

育成1位:古市尊捕手(徳島インディゴソックス)
育成2位:滝澤夏央内野手(関根学園高)
育成3位:菅井信也投手(山本学園高)
育成4位:川村啓真外野手(國學院大)※退団

 埼玉西武は1位と2位で即戦力の大卒左腕を獲得した。4球団競合の1位・隅田知一郎投手は開幕ローテーションを勝ち取り、3月26日のオリックス戦でプロ初登板・初先発。7回1安打5奪三振無失点と初勝利を挙げ、鮮烈なデビューを飾った。しかしその後は援護にも恵まれず連敗。二軍調整や中継ぎ登板なども経験し、終盤に先発に戻るも2勝目は遠く、最終的に16試合で防御率3.75、1勝10敗と大きく負け越す形となった。

 2位の佐藤隼輔投手は中継ぎでの起用が予定されていたが、開幕直前に先発へ配置転換。急な変更をものともせず、3月29日の北海道日本ハム戦で5回無失点の好投を見せてプロ初勝利を飾った。6月まで先発を務め、以降はファームで経験を積む。終盤には中継ぎとして一軍で3試合に登板。12試合で防御率4.60、3勝4敗という成績を残した。

 強肩とパンチ力が魅力の3位・古賀悠斗選手は、今季5月の昇格以降は二軍での出場機会も得ながら一軍に帯同し、26試合に出場。5月5日の千葉ロッテ戦ではスタメンマスクでプロ初出場を果たすと、完封リレーを演出してチームを勝利に導いた。打撃では71打席で打率.155も、7月20日にプロ初本塁打をマーク。持ち前のパンチ力も発揮し、充実したシーズンとなった。

 大卒ルーキーが活躍した一方で、19歳の“シンデレラボーイ”が、ポテンシャルの高さを見せつけた。育成2位で入団した滝澤夏央選手は、源田壮亮選手の離脱もあって5月13日に支配下登録されると、昇格即スタメンでプロ初安打も記録。その後は代走や守備固めが中心となったが、一軍で48試合に出場し、91打席で打率.224。持ち味の俊足と高い守備力でチームに貢献した。

 指名から1年、それぞれのルーキーイヤーを過ごした選手たち。今年はどのような選手がプロ入りするのか。2022年のプロ野球ドラフト会議は10月20日、17時から行われる。

2021年ドラフト指名選手の選手名鑑をチェック!

文・鈴木優菜

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