10月20日(木)に予定されている「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」を前に、パ・リーグ6球団の昨年のドラフトを特集。今回は東北楽天の指名選手を振り返る。
右の強打者候補を1位で獲得。育成指名の宮森智志がパ・リーグ新記録を樹立
1位:吉野創士外野手(昌平高)
2位:安田悠馬捕手(愛知大)
3位:前田銀治外野手(三島南高)
4位:泰勝利投手(神村学園高)
5位:松井友飛投手(金沢学院大)
6位:西垣雅矢投手(早稲田大)
7位:吉川雄大投手(JFE西日本)
育成1位:宮森智志投手(高知ファイティングドッグス)
育成2位:柳澤大空外野手(日大藤沢高)
育成3位:大河原翔外野手(東海大山形高)
東北楽天は上位で野手を指名、下位で投手を指名するドラフトとなった。1位で指名された吉野創士選手は、一軍での出場はなかったものの、ファームでは48試合に出場。打率.197と打撃で苦しんだが、素材は一級品。チームのウィークポイントである、「右の強打者」候補なだけに、来季以降の成長に期待したい。
2位の安田悠馬選手は、強打の捕手として球団史上初の新人開幕マスクを任された。しかし、3月31日に新型コロナ感染症陽性判定のために登録を抹消されてファームでの調整となると故障も重なり、結局一軍では5試合の出場にとどまっている。
投手では、ドラフト6位で指名された西垣雅矢投手がブルペンを支える働きを見せた。シーズン開幕戦となった3月25日の千葉ロッテ戦、7回表にプロ初登板を果たして1回無失点デビュー。ビハインドでの登板機会が多かったが、最終的には24試合で防御率2.66の結果を残した。
育成1位で入団した宮森智志投手は、ファームで結果を残すと7月に支配下登録を勝ち取った。8月2日の千葉ロッテ戦で一軍初登板、7日の福岡ソフトバンク戦ではプロ初勝利をマーク。無失点投球を続けた宮森投手は、9月10日の千葉ロッテ戦でパ・リーグ新記録となる「プロ初登板から18試合連続無失点」を達成した。その後も記録を伸ばし、NPB記録(広島・栗林良吏投手)に並ぶ22試合に。惜しくも記録更新とはならなかったが、26試合に登板して防御率1.54、1勝1敗7ホールド1セーブと期待以上の活躍を見せた。
東北楽天は開幕ダッシュに成功したが、シーズン後半に失速。最終的には4位でシーズンを終えた。新たなメンバーを加えて、来季へ再出発を図りたい。2022年のプロ野球ドラフト会議は10月20日、17時から行われる。
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文・木村圭
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