【Monday パ】三振にまつわる記録で今季を振り返る! 〜Oct. 3rd week〜

パ・リーグ インサイト

2022.10.17(月) 18:00

左から、佐々木朗希投手、山本由伸投手、吉田正尚選手、モイネロ投手(C)パーソル パ・リーグTV
左から、佐々木朗希投手、山本由伸投手、吉田正尚選手、モイネロ投手(C)パーソル パ・リーグTV

「Monday パ」では、月曜日でも皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信してきました。一昨日「パーソル クライマックスシリーズ パ 2022」が終了、劇的サヨナラ勝利でオリックスが福岡ソフトバンクを下し、「SMBC日本シリーズ2022」への挑戦権を得ました。10月は各週のテーマに沿って今季を振り返ります。

第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに

 10月第3月曜日の今日は、奪三振をピックアップ。さまざまな視点から、今季の三振にまつわる記録を見ていきます。

異次元の記録を次々と。佐々木朗希が席巻したシーズン序盤

 まだ肌寒さが残る春先、球界は佐々木朗希投手の話題一色だった。4月10日、佐々木朗投手は、史上最年少で完全試合を達成。しかもNPB記録を大きく更新する「13者連続奪三振」という“おまけ”つきでの快挙は、まさに「令和の怪物」という言葉がふさわしいだろう。そして1週間後の17日、佐々木朗投手は8回14奪三振パーフェクト。弱冠20歳の青年の名は、野球ファンのみにとどまらず、日本中にとどろいた。

 インパクトだけでなく、データもその異次元ぶりを裏付ける。9イニング当たりの奪三振数を示す「K/9」は「12.04」をマーク。最多奪三振の山本由伸投手が9.56だったことからも、先発としては出色の成績であることがわかる。今季は20試合で129.1投球回と規定には届かなかったが、来季の“怪物伝説”にも期待だ。

中盤以降は圧巻の投球で山本由伸が最多奪三振。千賀滉大は「K/9」規定到達トップ

 佐々木朗投手の活躍の一方で、今季も終わってみれば最多奪三振のタイトルは山本投手が獲得。山本投手は自身開幕3連勝を飾るなど好調な幕開けかと思われたが、その後は1カ月白星から遠ざかった。それでも夏場以降調子を上げ、7月23日以降は自身6連勝。圧巻の投球内容で、2位の佐々木朗投手に32個差つける205奪三振をマークした。

 また、規定投球回到達者の中で「K/9」に絞ってみると、リーグトップは千賀滉大投手。山本投手の9.56をわずかに上回る「9.75」を記録した。千賀投手は夏場に新型コロナウイルス陽性判定を受けおよそ1カ月離脱。投球回を大きく落としたものの、リーグ3位の156奪三振を記録したのはさすがだろう。「パーソル CS パ」では2戦2勝でチームを鼓舞した姿は、数字以上に印象に残っているはずだ。

モイネロと松井裕樹が群を抜く。圧倒的な奪三振能力を示したリリーバーたち

 最後に、今季50試合以上登板した救援陣のドクターKをピックアップ。K/9に注目すると、1位はモイネロ投手の14.87(52.2回 87奪三振)で、2位は松井裕樹投手の14.46(51.2回 83奪三振)となった。

 この両投手が群を抜いている印象もあるが、今季NPBに復帰しリリーフ陣の柱として躍動した藤井皓哉投手も、81奪三振でK/9は12.94を記録。また、7月に支配下登録された宇田川優希投手は19試合でK/9は12.90、防御率0.81と好成績をマークした。若手の躍進もあったパのリリーフたちに、来季も期待したい。

最も三振をしなかった打者は?

「Monday パ」では、“打者”にも注目して三振記録を特集してきた。7月第3週の特集では、松本剛選手が規定打席到達者の中で最も三振が少ないとまとめた。シーズンが終わり、松本剛選手は42三振でフィニッシュしたが、吉田正尚選手が41三振と1個差で“最少三振”に。

 吉田正選手は驚異の26三振だった昨季ほどではないが、選球眼の良さは今季も健在。リーグ2位の80四球を選び、出塁率.447で2年連続の最高出塁率に輝いた。「パーソル CS パ」ファイナルステージでは全4試合で安打をマークし、2本塁打でシリーズ制覇に貢献。SMBC日本シリーズ2022でもその打棒に注目だ。

2年連続でオリックスが「パーソル CS パ」優勝!

 15日、オリックスが2年連続で「パーソル CS パ」を制し、京セラドーム大阪に歓喜の輪が生まれた。昨季と同じサヨナラ勝ちで決め、対戦相手は同じく東京ヤクルト。中嶋聡監督は「そうやって言われたら縁起悪いみたいですけど……」としながらも「やり返したいと思いますし、チャンピオンチームにもう一回チャレンジしたい」と決意を新たにした。

 また、エースの山本投手も「とにかく昨年の悔しさをここで晴らせるように、全力で腕を振りたい」と気合十分。およそ1週間の調整期間を経て「SMBC日本シリーズ2022」は22日から、神宮球場でスタートする。

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文・小野寺穂高

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