12球団最多の9名を輩出したのは? WBCに出場するNPB球団所属の選手たち

パ・リーグ インサイト 望月遼太

写真:スポーツ報知/アフロ
写真:スポーツ報知/アフロ

今回のWBCには、NPBの全12球団から1名以上の選手が参加

 3月に開催される「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」には、現在NPB球団に在籍している選手が多く出場する。今回は、NPB12球団からWBCに参加する選手・スタッフの数と、各人のWBC本大会への出場数(予選のみ出場の大会は含まない)について紹介していきたい。

福岡ソフトバンク・・・9名

リバン・モイネロ投手(キューバ/3)
アレクサンダー・アルメンタ投手(メキシコ/1)
ジーター・ダウンズ選手(ニカラグア/1)
徐若熙投手(チャイニーズ・タイペイ/1)
張峻瑋投手(チャイニーズ・タイペイ/1)
牧原大成選手(2)
周東佑京選手(2)
近藤健介選手(2)
松本裕樹投手(1)

 ホークスからは12球団最多の9名が選出。NPB最高の左腕の一人であるモイネロ投手は2017年、2023年に続く3大会連続の出場で、プレミア12にも2015年、2019年、2024年と3大会連続で選出されている。ダウンズ選手の出身地はコロンビアだが、父親の出身地であるニカラグア代表としてWBC初出場のチームをけん引する。

 21歳の快速左腕・アルメンタ投手は今年のキャンプで育成契約ながら一軍メンバーに抜擢されており、初出場のWBCでさらなる存在感を示せるか。新戦力の徐若熙投手はチャイニーズ・タイペイ代表の主戦投手であり、加入2年目を迎える張峻瑋投手とともに初の大舞台に挑む。

 優勝の味を知る牧原選手、周東選手、近藤選手の経験は今回の侍ジャパンでも生きるはずで、初出場の松本裕投手も貴重なリリーバーとしてフル回転の活躍が期待される。

中日・・・6名

ウンベルト・メヒア投手(パナマ/2)
アルベルト・アブレウ投手(ドミニカ共和国/1)
ランディ・マルティネス投手(キューバ/1)
クリスチャン・ロドリゲス選手(キューバ/1)
高橋宏斗投手(2)
金丸夢斗投手(1)

 メヒア投手は2023年に続く2大会連続の出場。前回大会では初戦に先発して2イニングを無失点に抑えるなど、2試合で4イニングを投げて防御率0.00と見事な投球を披露した。ともにWBC初出場のマルティネス投手は22歳、ロドリゲス選手は23歳といずれもまだ若く、キューバ代表の未来を担う逸材としてインパクトを残せるかに注目だ。

 アルベルト・アブレウ投手は2024年に埼玉西武で「アルバート・アブレイユ」という登録名でプレーしており、米球界でのプレーを経て今季から中日に入団。MLBのスター揃いのドミニカ共和国代表の中で、日米で培った経験を活かして存在感を放ってほしいところだ。

 高橋宏斗投手は前回大会では決勝でリリーフとして無失点に抑えるなど、当時20歳の若さで優勝に貢献。プロ2年目にして初出場を果たす金丸夢斗投手とともに、より成長した姿を世界に見せつけたい。

北海道日本ハム・・・5名

アリエル・マルティネス選手(キューバ/2)
古林睿煬投手(チャイニーズ・タイペイ/1)
孫易磊投手(チャイニーズ・タイペイ/1)
伊藤大海投手(2)
北山亘基投手(1)

 マルティネス選手は2023年のWBC、2019年と2024年のプレミア12に続いてキューバ代表に選出された。前回は大会途中から捕手のレギュラーの座をつかみ、ベスト4進出に貢献している。チャイニーズ・台北のエース格である古林睿煬投手、成長著しい快速右腕の孫易磊投手も、ともに初出場ながら投手陣の主軸としての期待がかかる。

 前回大会と東京オリンピックでリリーフとして優勝に貢献した伊藤投手と、WBC初出場となる北山投手も、シーズンでの飛躍をさらなる好結果に結びつけたい。

オリックス・・・4名

アンドレス・マチャド投手(ベネズエラ/2)
宮城大弥投手(2)
曽谷龍平投手(1)
若月健矢選手(1)

 マチャド投手は2023年に続く2大会連続の出場。前回大会ではプエルトリコ戦で登板して1/3回を4失点と打ち込まれただけに、パ・リーグで培った2年間の経験を活かしてリベンジを果たせるか。宮城投手は前回大会では1試合の登板にとどまっただけに、初出場の曽谷投手、若月選手とともにさらなる活躍を見せてほしいところだ。

阪神・・・4名

伊藤ヴィットル通訳(ブラジル/1)
坂本誠志郎選手(1)
佐藤輝明選手(1)
森下翔太選手(1)

 伊藤ヴィットル氏は2022年まで社会人野球の名門・日本生命で活躍し、2016年と2022年のWBC予選でもブラジル代表としてプレー。現在は阪神の球団通訳を務める傍ら、ブラジル代表の遊撃手として昨年のWBC予選突破に大きく貢献したという異色の経歴の持ち主だ。

 2度のリーグ優勝に貢献した坂本選手、佐藤輝選手、森下選手の3名は、いずれもWBC初出場。阪神での成功を侍ジャパンでも再現し、国際舞台でもチームを頂点に導けるか。

埼玉西武・・・3名

ボー・タカハシ投手(ブラジル/1)
林安可選手(チャイニーズ・タイペイ/1)
源田壮亮選手(2)

 ボー・タカハシ投手は2017年WBCの予選に出場した経験を持つが、本大会への出場は初めてとなる。埼玉西武で通算92試合に登板して防御率3.28と実績を積み上げてきた右腕には、ブラジル代表投手陣の中心的存在としての期待が集まりそうだ。

 新加入の林安可選手は2024年のプレミア12で日本代表を相手に本塁打を放った実績を持つだけに、侍ジャパンとの再戦が組まれた今大会での活躍も注目される。源田選手は2023年のWBCに加えて、2019年のプレミア12と2020年の東京オリンピックでも優勝に貢献しており、今大会でもチームを栄冠に導く活躍を見せてほしいところだ。

巨人・・・3名

ライデル・マルティネス投手(キューバ/3)
アルベルト・バルドナード投手(パナマ/2)
大勢投手(2)

 マルティネス投手もモイネロ投手と同じく、2017年、2023年に続く3大会連続の出場となる。プレミア12でも2019年、2024年と出場を重ね、今や絶対的守護神として君臨している。

 バルドナード投手は2023年のWBC、2024年のプレミア12に続く出場。前回大会では2試合で3イニングを投げて防御率3.00を記録しており、今大会でもパナマ代表の救援陣を支える存在となるか。大勢投手は前回大会で4試合を無失点と完璧な投球を見せており、今回もブルペンの中軸としての活躍が期待されている。

東京ヤクルト・・・1名

中村悠平選手(2)

 前回大会で正捕手として優勝に貢献した中村選手。今大会でもNPBと国際大会で培ってきた経験を活かしたリードを見せ、チームの連覇を支える頭脳となりたい。

横浜DeNA・・・1名

牧秀悟選手(2)

 牧選手は2023年のWBCで優勝に貢献し、2024年のプレミア12でも主力としてチームを支えた、近年の侍ジャパンの重鎮と呼べる存在だ。NPBでの安定した活躍と国際大会での豊富な経験は、連覇を狙うチームにとっても決して欠かせないものとなりそうだ。

東北楽天・・・1名

藤平尚真投手(1)

 藤平投手は今大会がWBC初出場となるが、2024年のプレミア12では6試合で12奪三振・無失点と圧倒的な投球を展開。今大会の侍ジャパンにおける数少ない本職のリリーフ投手として、まさにフル回転の活躍が期待されるところだ。

千葉ロッテ・・・1名

種市篤暉投手(1)

 種市篤暉投手は2023年のWBCではサポートメンバーを務めたが、本大会への出場は自身初となる。マリーンズではファンの番号として知られる背番号「26」を背負い、前回大会の佐々木朗希投手や吉井理人前監督のように優勝に貢献できるかに注目だ。

広島・・・1名

小園海斗選手(1)

 小園選手は2024年のプレミア12に出場した経験を持つが、WBCは今大会が初出場となる。2025年は二塁、三塁、遊撃の3ポジションをこなしながらセ・リーグで首位打者と最高出塁率の2冠に輝いており、侍ジャパンでも幅広い役割での活躍に期待がかかる。

それぞれのドラマを背負って戦う選手たちが、WBCの舞台でどんなプレーを見せるか

 球団別で最多となる9名の選手が出場する福岡ソフトバンクをはじめ、国際色豊かな顔ぶれがNPB球団から大舞台に挑んでいく。それぞれのドラマを背負って戦う選手たちがWBCで見せる勇躍は、ファンならずとも決して目が離せないものとなりそうだ。

文・望月遼太

記事提供:パ・リーグ インサイト 望月遼太

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