【Monday パ】二軍でパ戦士が躍動！　高田孝一は投手3冠、リチャードは2冠獲得〜Oct. 2nd week〜｜パ・リーグ.com

【Monday パ】二軍でパ戦士が躍動！　高田孝一は投手3冠、リチャードは2冠獲得〜Oct. 2nd week〜

パ・リーグインサイト

2022.10.10(月) 21:40

福岡ソフトバンク・リチャード選手、東北楽天・高田孝一投手（C）パーソルパ・リーグTV

「Monday パ」では、月曜日でも皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信してきました。先週は「パーソルクライマックスシリーズパ 2022」ファーストステージが終了、福岡ソフトバンクが埼玉西武を連勝で下し、ファイナルステージへの挑戦権を得ました。10月は熱戦が繰り広げられるパ・リーグを各週のテーマに沿って振り返ります。

第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快！　奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃！　ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編！　内容はお楽しみに

　10月第2月曜日の今日は、ファーム情報を特集。今季はイ・リーグで東北楽天が優勝し、「ファーム日本選手権」では阪神を下して日本一をつかんだ。ここでは主にタイトルを獲得した選手を中心にまとめ、今季の二軍の戦いを振り返る。

【イ・リーグ投手】高田孝一（東北楽天）

【今季投球成績】19試合 11勝（1位）2敗 72奪三振（2位）、勝率.846（1位）防御率2.25（1位）

　東北楽天の高田孝一投手は2年目の今季、イースタン・リーグで躍動。9月28日の巨人戦では、ファーム球団新記録を更新する11勝目を挙げた。結果として最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手3冠を達成。ファームでは他を寄せ付けない成績を残した。

　しかし一軍での登板機会は、21年を下回る2試合にとどまった。さらにいずれの登板機会でも失点を喫し、防御率は7.11と悔しい結果に。二軍で実績を積んだ若き右腕は、満を持して来季の先発ローテーション争いへ名乗りを上げたい。

【イ・リーグ打者】平沢大河（千葉ロッテ）

【今季打撃成績】88試合 291打数81安打（5位）、出塁率.397（1位）打率.278（1位）

　イ・リーグで今季、首位打者のタイトルを獲得したのは平沢大河選手。81安打はリーグ5位、出塁率はリーグトップと、打撃センスに関しては光るものを見せた。

　しかし、手放しで喜べる成績でもないのは確かだろう。プロ7年目の今季は、ケガを乗り越え、3年ぶりの一軍出場を果たしたものの、一軍出場があったシーズンでは自己ワーストの13試合にとどまった。また打率も.148と結果を残せず、長打が0に終わったのも今季が初めて。ファームでの結果を糧に、一軍での悔しさをバネに、経験豊富な8年目で本領発揮なるか。

【ウ・リーグ投手】尾形崇斗（福岡ソフトバンク）

【今季投球成績】33試合 3勝3敗10S（3位）、防御率2.06

　支配下登録を受け、背番号「39」で3年目のシーズンを迎えた尾形崇斗投手は、今季リーグ3位の10セーブをマーク。防御率も2.06と好成績を残したことは大きなアピールだが、奪三振率も“10.29”と、高い奪三振能力も示している。

　また、今季は一軍の舞台でも躍動。4月5日のオリックス戦で2回無失点の好リリーフを見せると、うれしいプロ初勝利もつかんだ。来季は一軍の舞台で勝利の方程式の一角に食い込みたい。

【ウ・リーグ打者】リチャード（福岡ソフトバンク）

【今季打撃成績】93試合 315打数73安打 29本塁打（1位）84打点（1位）、打率.232

　打者部門では、他に選択の余地がないだろう。福岡ソフトバンクのリチャード選手はウエスタン・リーグで二冠王を達成。本塁打数は29を数え、これは城島健司氏が持つ25本塁打を超えるリーグ最多記録となった。

　一方で二軍では圧倒的な成績を誇ったものの、それは同時に一軍での出場機会が少なかったことも意味する。一軍では昨季を下回る23試合のみの出場で打率も.159。2桁も期待された本塁打数も数字を落とし、わずか3本にとどまった。そのパワーはいまや誰しもが認めるところ。来季こそは一軍での活躍を誓う。

「パーソルクライマックスシリーズパ 2022」ファイナルステージ突入！

　明後日から「パーソル CS パ」ファイナルステージが幕を開ける。ファーストステージでは、柳田悠岐選手が2試合連続本塁打を放つなど勝負強さを発揮し、福岡ソフトバンクが完勝。優勝目前で涙をのんだ悔しさをバネに、一気に挑戦権を得た。

　一方、首位で待ち構えるオリックスは、山本由伸投手、宮城大弥投手と左右のエースを軸に盤石の体制を整えているだろう。それに加え、昨季の経験値も生きてくるはずだ。日本一の座へ挑戦権を得るのはどちらのチームか。今季もいよいよ大詰め、パ・リーグの覇者を決める戦いに注目だ。

文・小野寺穂高

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