9月19日、ベルーナドームで行われた埼玉西武と東北楽天の第23回戦は、6対4で東北楽天が勝利した。
今季での引退を表明していた内海哲也投手の先発登板で幕が開く。1番・山崎剛選手を内野ゴロに打ち取り、大観衆の拍手を受けながら現役生活最後のマウンドを後にした。
東北楽天は2回表、1死1塁から太田光選手の3号2ランで2点を先制。「つなぐ意識で打席に入りました」と、リードする早川隆久投手を自身のバットで援護し、3試合連続の先制に成功する。
その早川投手は、初回から3者連続三振の立ち上がり。味方打線は先制した後の3回表、4回表と連続で無死満塁の得点機を逃す拙攻となったが、早川投手は粘りの投球を展開する。4回裏は無死1、3塁から捕邪飛と山川穂高選手を併殺に仕留め無失点。5回裏には無死2、3塁のピンチから内野ゴロの間に1失点するも、最少失点でしのぎ、2対1で試合は後半へ。
レフトで先発出場の小深田大翔選手の活躍も光った。6回裏にはフェンスに激突しながらの好捕を見せると、7回表には2死1、2塁から2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。しかし7回裏、2番手の宋家豪投手が連続本塁打を浴び1点差に迫られると、9回裏は3連投の松井裕樹投手が痛恨の失点を喫し、試合は延長戦へ。
10回裏、2死2塁のピンチをブセニッツ投手がしのぐと、11回表は主軸から攻撃開始。先頭の浅村栄斗選手は増田達至投手の6球目をバックスクリーンへ運んだ。さらに島内宏明選手の二塁打、鈴木大地選手の犠飛で1点を追加。
2点リードの11回裏は、連投の宮森智志投手がマウンドへ。自身初のセーブ場面となったが、プロ初登板からの連続無失点記録を「22」に伸ばす3者凡退の好投で、試合を締めた。
勝利した東北楽天は、4時間超えの熱戦を制し3連勝。プレーオフ進出へ向けた重要な一戦を、総力戦でものにした。一方敗れた埼玉西武はこれで7連敗。内海投手の引退試合を勝利で飾ることはできず、3位・東北楽天とのゲーム差は「2」に広がった。
1234567891011計
楽 02000020002 6
西 00001020100 4
楽 早川隆久-宋家豪-西口直人-松井裕樹-○ブセニッツ-S宮森智志
西 内海哲也-エンス-森脇亮介-スミス-公文克彦-宮川哲-平良海馬-水上由伸-●増田達至
文・小野寺穂高
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