5月25日、東京ドームで行われた巨人と楽天の「日本生命セ・パ交流戦2021」第1回戦は、4対9で楽天が敗北を喫した。
楽天は2点を追う4回表、先頭の辰己涼介選手が二塁打で出塁すると、続く鈴木大地選手に適時二塁打が生まれ1点差に詰め寄る。さらに浅村栄斗選手が四球でつなぎ無死1、3塁と好機を拡大し、迎えるは4番・島内宏明選手。「東京ドーム最高です」と、巨人の先発・戸郷翔征投手の直球を捉え、逆転の7号3ランを右中間に叩き込み4対2と逆転に成功する。
一方、援護をもらった楽天の先発・岸孝之投手は踏ん張り切れず。直後の4回裏に2死1、2塁のピンチを招くと、かつてのチームメイトであるウィーラー選手に痛恨の6号3ランを浴びる。一振りで試合をひっくり返され、岸投手はこの回をもって降板。4回12安打4奪三振5失点(自責点4)の投球内容に、自身も「逆転してもらったあとのホームランですね。申し訳ないです」と振り返った。
楽天は5回裏から西口直人投手にスイッチ。西口投手が無失点で抑えると、6回裏は森原康平投手が辰己選手の好守にも助けられながら無失点に終え、1点差のまま試合は終盤へ。しかし7回裏、4番手のブセニッツ投手が2死満塁のピンチを招き、2者連続押し出し四球を与え2失点。さらに松原聖弥選手にも2点適時打を浴び、9対4と大きく突き放された。
打線も5回以降2安打に抑えられ、反撃の糸口をつかめず。試合は9対4のまま終了した。楽天は、島内選手がパ・リーグトップタイの37打点目を挙げる活躍を見せるも、投手陣が17安打9失点と乱調。なおこの試合で、元楽天のウィーラー選手が、史上40人目となる全12球団からの本塁打を放つ快挙を達成している。
123456789 計
楽 000400000 4
巨 01130040X 9
楽 ●岸孝之-西口直人-森原康平-ブセニッツ-内間拓馬
巨 ○戸郷翔征-大江竜聖-鍵谷陽平-中川皓太-デラロサ
文・小野寺穂高
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