3月17日、静岡草薙球場で行われた楽天とオリックスのオープン戦は、13対1で楽天が勝利。中盤にかけて集中打で先制すると、終盤にも得点を重ねて突き放した。
楽天は3回裏、先頭の小郷裕哉選手が敵失で出塁すると、犠打で走者を2塁に進めて一打先制の場面を作る。ここで1番・辰己涼介選手が適時二塁打を放ち、先制に成功。さらに島内宏明選手の適時打を呼び水に、浅村栄斗選手、茂木栄五郎選手、鈴木大地選手と連打で追加点を挙げ、打者9人の猛攻でオリックスの先発・竹安大知投手から4点を奪った。
続く4回裏には太田光選手の安打を皮切りに1死満塁の好機を演出。すると、この場面で登板したオリックスの2番手・金田和之投手から島内選手が代わり端を捉える走者一掃の二塁打を放つなど、攻撃の手を緩めずにリードを8点に広げた。
先発の則本昂大投手は、走者を背負いながらも大きく崩れることなく試合を組み立てた。3回表には1死1、3塁の場面で迎えた吉田正尚選手、ジョーンズ選手を連続三振で切り抜けるなど、要所を締める投球を披露。援護を受けた4回以降も、力強い直球と落ちる球を高低に投げ分ける投球術が光り、7回までオリックス打線を完璧に抑え込んだ。
8回表に2番手・福山博之投手が田城飛翔選手に適時打を浴びるも、直後の8回裏には辰己選手、渡邊佳明選手の適時打、さらに茂木栄五郎選手に1号3ランが飛び出してダメ押し点を追加。12点リードで迎えた9回表は、牧田和久投手が締めて13対1で試合終了。
勝利した楽天は、先発の則本投手が7回91球6安打7奪三振1死球無失点の好投。球速も最速150km/hを計測するなど、開幕に向けて順調な調整具合をアピールした。打線では辰己選手が先制打を含む3安打で好調をキープ。前日の試合でオープン戦初安打をマークした茂木選手も本塁打を含む3安打4打点と復調の気配を見せた。
一方敗れたオリックスは、先発の竹安投手が3回裏に楽天打線につかまると、代わった2番手の金田投手も勢いを食い止められず。4番手の能見篤史投手も5失点と振るわなかった。打線もつながりを欠き、8回表の田城飛翔選手の適時打による1得点のみ。また、2つの失策がいずれも大量失点につながるなど、守備面でも課題が残った。
123456789 計
オ 000000010 1
楽 00440005X 13
オ ●竹安大知-金田和之-中川颯-能見篤史
楽 ○則本昂大-福山博之-牧田和久
文・和田信
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