小郷裕哉~自主トレ先で「福男」に??飛躍を誓う若き巧打者~(東北楽天ゴールデンイーグルス)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト

2020.2.28(金) 11:00

東北楽天ゴールデンイーグルス・小郷裕哉選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・小郷裕哉選手(C)パーソル パ・リーグTV

小郷裕哉(おごう・ゆうや)/外野手

#51/1996年8月3日生まれ
178cm・85kg/右投左打


 岡山県倉敷市出身で、高校は関西高校に進学。3年次には、後に東都大学野球リーグでも対戦することとなる頓宮裕真選手(オリックス)率いる岡山理大付属高校に勝利し甲子園出場を決めた。高校通算28本塁打の実績を持つ小郷選手はプロ志望届を提出したが、惜しくも指名漏れ。立正大学に進学した。

 大学進学直後はチームが東都大学野球2部リーグに所属していたが、自身がレギュラーに定着した3年春に、当時4年の高橋礼投手が所属する専修大との入れ替え戦に勝利して1部に昇格。直後の3年秋のリーグ戦ではリーグ2位の打率.347をマークしベストナインを獲得した。さらに、4年秋のシーズンでもベストナインを獲得し、1部所属3季で2度のベストナインに輝いた。4年の夏には大学野球日本代表の選考合宿に選ばれ、甲斐野央投手辰己涼介選手とともにしのぎを削ったが、代表入りはならず。最後のリーグ戦では優勝を果たすと、伊藤裕季也選手(横浜DeNA)とともに明治神宮野球大会に出場し、この大会でも優勝という輝かしい功績を残した。

 アマチュア時代に輝かしい成績を残した小郷選手は、2018年のドラフトで楽天イーグルスから7位で指名を受け、プロの世界へ。開幕こそ二軍スタートとなったが、5月19日に初昇格を果たすと、同日の千葉ロッテ戦で代走として初出場。6月7日の中日戦では、初安打初打点をマークした。9月3日の福岡ソフトバンク戦では、大学時代に1部2部入れ替え戦で抑えられていた高橋礼投手から初本塁打を記録。辰己選手も直前の打席で本塁打を放っており、ルーキーによる2者連続弾をマークした。

 シーズン後には「2019アジアウィンターベースボールリーグ」に参加し、打率.328の好成績をマークした。オフは同じ右投げ左打ち外野手の松山竜平選手(広島)に弟子入りして、鹿児島県鹿屋市でトレーニング。自主トレ中に大崎町の福女福男えらびに出場すると、400メートル競走で見事1位に輝き、大崎町・都萬神社の「四代目福男」に認定された。

 福男として臨んだ2020年は、シーズン序盤は途中出場が主だったが、10月にスタメン定着。25試合65打数21安打3本塁打で月間打率.323をマークする活躍を見せ、レギュラー奪取へ一歩前進した。今季こそ、同期との競争を制して定位置獲得なるか。

【2020年一軍成績】
58試合 129打席105打数31安打4本塁打12打点19四球 打率.295 出塁率.405 OPS.843


(2021/1/26 追記)

文・須之内海

小郷裕哉選手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事

「僕は完璧主義」。楽天イーグルス・小郷裕哉が語る、ルーキーイヤーの手応えと自省
2019年オフ、台湾で行われたアジアウインターベースボールリーグに外野手として出場を重ね、チームに貢献する小郷裕哉選手に、一軍と二軍の行き来で感じたこと、プロの驚き、オフの過ごし方について話を聞いた。

☆小郷裕哉選手の動画はこちらから!

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