浅村栄斗(あさむら・ひでと)/内野手
#3/1990年11月12日生まれ
182cm・90kg/右投右打
大阪桐蔭高校時代には、高い打撃センスと抜群の守備力で2年生の夏から二塁手のレギュラーとして出場。1学年先輩の中田翔選手(北海道日本ハム)と共に甲子園を目指して戦ったが、大阪大会決勝で敗れてしまう。新チームでは一番・遊撃手として攻守でチームをけん引、前年の悔しさを胸に迎えた3年生では夏の甲子園に出場。6試合で29打数16安打、打率.552の成績を記録し、見事全国制覇を成し遂げた。
同2008年にドラフト3位で埼玉西武に入団する。1年目こそ一軍での出場はなかったものの、プロ3年目となる2011年には137試合に出場し、内野手のレギュラーをつかんだ。2013年は全144試合に出場し、110打点で『打点王』のタイトルを獲得。一塁手としてゴールデングラブ賞とベストナインを受賞し、埼玉西武を代表する選手として成長した。
チームの中心人物として活躍する中で、2017年からキャプテンに任命される。10年ぶりのリーグ優勝を目指し戦った2018年は、打率.310、32本塁打127打点と主要3部門でキャリアハイの成績を残すと、自身二度目となる『打点王』のタイトルを獲得。キャプテン就任2年目でチームをリーグ優勝へと導き、攻守だけでなく精神面でもチームを支える存在となった。
そして2018年オフシーズン、FA宣言し楽天へ移籍した。移籍1年目となる2019年は、主に二塁手のレギュラーとして143試合に出場し、33本塁打を放って2年連続30本塁打を記録。二塁手として初めてゴールデングラブ賞を受賞するなど、新天地でも高い打力と守備力を存分に発揮している。同年オフに開催された「2019 WBSCプレミア12」では、日本代表のトップチームに初選出。決勝の韓国戦では8回裏に貴重な追加点となる適時打を放つなど、国際試合でも勝負強さを見せつけ、日本代表の世界一に貢献した。
6月に開幕延期となった2020年も、浅村選手の打力は健在。高校時代に同じユニフォームを着て戦った中田選手と、最多打点と最多本塁打の両部門で熾烈なタイトル争いを繰り広げた。4打点差で打点王こそ逃したものの、32本塁打を放ち自身初となる『本塁打王』のタイトルを獲得した。来シーズンには自身初となる打点と本塁打の二冠王を獲得できるか注目だ。
本塁打王1回、打点王2回、6度のベストナイン、2度のゴールデングラブ受賞と華々しい成績を残してきている浅村選手。世界大会でも通用する勝負強い打撃を武器に、楽天を7年ぶりのリーグ優勝へと導くことはできるだろうか。力強いスイングと鮮やかな守備で球界を魅了するスラッガー、浅村選手から今後も目が離せない。
【2020年一軍成績】
120試合 529打席432打数121安打32本塁打104打点91四球 打率.280 出塁率.408 OPS.968
文・巴 寛道
浅村栄斗選手をもっと知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
・銀次&浅村栄斗の本塁打を捕れ! 楽天イーグルスへFA移籍体験「フリーRUNS」を実施
2020年2月3日、楽天イーグルスのキャンプ地・久米島で「パーソルグループ」によるイベント「フリーRUNS(フリーランス)」が行われた。浅村栄斗選手は「普通に捕るのでびっくりしました」と参加者を賞賛。最後にはバッティンググローブをプレゼントした。
☆浅村栄斗選手の動画はこちらから!
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