2年ぶりのリベンジへ。2024年の日本シリーズで活躍した福岡ソフトバンクの選手は?

パ・リーグ インサイト 望月遼太

福岡ソフトバンクホークス・近藤健介選手【写真:球団提供】
福岡ソフトバンクホークス・近藤健介選手【写真:球団提供】

 10月24日から行われる「SMBC日本シリーズ2026」で、福岡ソフトバンクと横浜DeNAが日本一の座をかけて争う。2024年に行われた同一カードでの対戦は横浜DeNAが4勝2敗で制しているだけに、福岡ソフトバンクにとっては2年越しのリベンジに挑む戦いとなる。

 今回は、2024年の日本シリーズで好成績を残した福岡ソフトバンクの投手・野手を振り返り、今シリーズのキーマンとなる選手たちに注目する。

現在は先発を務める松本晴投手を含め、4名のリリーフ投手が好投を見せた

 2024年の日本シリーズで2試合以上に登板して防御率2点台以下の数字を残した、福岡ソフトバンクの投手は下記の通り。

2024年度 福岡ソフトバンクホークス 日本シリーズ個人投手成績 ©PLM
2024年度 福岡ソフトバンクホークス 日本シリーズ個人投手成績 ©PLM

 ヘルナンデス投手はチーム最多タイの3試合に登板して無失点と、まさに完璧な成績を残した。許した安打はわずか1本で与四球はなし、奪三振率は15.00と支配的な投球を披露しただけに、キャリアハイの防御率1.48という成績を残した今シーズンも前回と同様の大活躍に期待がかかる。

 木村光投手も2試合に登板して無失点と好投していた。2024年はレギュラーシーズンでの登板が5試合にとどまっていたものの、今季は自己最多の38試合に登板して13ホールドポイントを挙げ、防御率2.75とブルペンの一角として優勝に貢献。成長を示した1年を締めくくる日本シリーズの舞台で再び躍動を見せ、その実力を日本中のファンに証明できるか。

 松本晴投手は左のリリーフとして2試合に登板し、無失点と安定した投球を見せた。昨季までは先発と中継ぎを兼任していたものの、今季は全試合で先発として登板し、自身初の2桁勝利となる12勝を挙げて奪三振率9.05と質の高いピッチングを見せた。2年前とは異なる起用法が見込まれる今年の大舞台でも好投を見せ、チームのリベンジに貢献したいところだ。

 杉山一樹投手も3試合で4イニングを投げて失点はわずかに1、防御率2.25と好成績を残した。2024年は初めて一軍に定着してセットアッパーを務めた年だったが、今回は2年連続で最多セーブのタイトルに輝いた実績十分の守護神として、再び横浜DeNA打線と相対する。リーグを代表するクローザーに相応しい投球を見せたい。

長年チームを支えてきた主力選手たちが、2年前のシリーズでも活躍を見せていた

 続いて、2024年の日本シリーズで打率.260以上の成績を残した福岡ソフトバンクの野手たちの顔ぶれを見ていこう。

2024年度 福岡ソフトバンクホークス 日本シリーズ個人打者成績 ©PLM
2024年度 福岡ソフトバンクホークス 日本シリーズ個人打者成績 ©PLM

 近藤健介選手が打率.385、出塁率.500、長打率.462と、実に2打席に1回出塁するという驚異的な成績を残していた。2年ぶり5度目の最高出塁率を獲得した今季も、その出塁能力には大いに期待がかかる。打率.300、30本塁打、100打点の快挙も達成した近藤選手の周囲を固める打者の働きが、シリーズの行方を大きく左右する要素の一つとなりそうだ。

 柳田悠岐選手も打率.320、出塁率.370、長打率.480と好成績を残したことに加えて、敵地で本塁打を放つなど打線の中軸に相応しい働きを披露した。チームの黄金時代を主力選手として支えた38歳のベテランは、5年ぶりの打率.300超えを達成するなど復活を強く印象付けている。今回の対戦でもその打棒を存分に発揮し、打線を勢いづけてほしいところだ。

 また、牧原大成選手は5試合の出場で2つの四球と1つの犠打を記録し、打率.267、出塁率.353とチャンスメーカーとしての役割を全うしていた。キャリア平均のIsoDは.026と決して多くの四球を選ぶタイプの選手ではないものの、2年前の日本シリーズでは異なる傾向を示していた。今回も多くの打席で出塁を果たし、チームの得点につながる働きを見せるか。

 周東佑京選手も同じく2つの四球を選び、打率.261、出塁率.320と一定の成績を残していた。1盗塁に対して1盗塁死と持ち味の機動力は活かしきれなかったが、4年連続5度目の盗塁王を獲得した韋駄天の存在は短期決戦における重要なファクターとなり得る。それだけに、今回も牧原大選手とともにチャンスを創出し、打線をけん引する活躍に期待がかかる。

 今宮健太選手は2年前に打率.375、出塁率.400、長打率.542と素晴らしい成績を残していたが、故障の影響で今回の日本シリーズの出場資格者名簿からは外れている。8月以降は3カ月連続で月間打率.333以上を記録して着実に状態を上げつつあった頼れるベテランの離脱は、チームにとっても少なからず痛手となりそうだ。

 また、少ない打数ながら打率.333と古巣相手に存在感を放っていた嶺井博希選手も、今季は一軍での試合出場がなく、日本シリーズの出場資格者名簿からも外れた。同じく横浜DeNAから福岡ソフトバンクに移籍した山本祐大選手は横浜DeNAに在籍していた2年前は故障の影響で日本シリーズでの出場機会がなかっただけに、古巣相手の活躍に注目が集まる。

多士済々のブルペンと、チームの屋台骨を担ってきた野手陣の活躍に要注目

 2年前の対戦で複数の試合に登板して防御率2点台と好投を見せた福岡ソフトバンクの投手は全員がリリーフ陣であり、今回もブルペンの投手たちの働きは重要になりそうだ。野手では長年にわたってチームを支えてきた主力選手たちが2年前も好成績を残していただけに、黄金時代を支えてきた面々には今回も中軸としての役割を果たしてほしいところだ。

 2024年の日本シリーズでは敵地で2連勝を飾ったものの、第3戦以降は4連敗と一度手放した流れを取り戻すことができなかった。2年前に活躍を見せ、チームが日本一を逃す悔しさを経験した選手たちの奮闘によって、今年の日本シリーズではリベンジを果たしてくれることに期待を寄せたい。

文・望月遼太

記事提供:パ・リーグ インサイト 望月遼太

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