衝撃の1対2トレードのその後は? 日本シリーズは「古巣対決」が熱い!

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福岡ソフトバンクホークス・山本祐大選手【写真:球団提供】
福岡ソフトバンクホークス・山本祐大選手【写真:球団提供】

 2年連続の日本一を目指す福岡ソフトバンク。チームには日本シリーズで対戦する横浜DeNAにかつて所属していた選手が、逆に横浜DeNAには元福岡ソフトバンクの選手が在籍している。

 今回は「SMBC日本シリーズ2026」出場資格者名簿に入った6選手をピックアップ。大舞台での「古巣対決」を前に各選手が移籍を機にどのような飛躍を遂げたか振り返ろう。

現ドラ加入2年目で先発で躍動 電撃移籍の山本祐大も欠かせぬ存在に 

 上茶谷大河投手は2018年ドラフト1位で横浜DeNAに入団。ルーキーイヤーから先発ローテーションを守り、25試合に登板して7勝6敗。2023年は中継ぎで46試合に登板し防御率2.11の好成績を収める。

 2024年12月に行われた現役ドラフトで福岡ソフトバンクへ。翌年2月に右肘関節クリーニング術を受けた影響もあって加入1年目は8登板だったが、2年目の今季大きく飛躍を遂げる。

 シーズン前半戦は4月の月間防御率1.23、5月も11試合で6ホールド、月間防御率1.69とロングリリーフを含めてブルペンで存在感を高める。7月に入るとチームの事情から先発に配置転換。移籍後初先発となった7月16日・北海道日本ハム戦、6回5安打3四球9奪三振2失点の好投で白星をつかむ。その後もローテーションの一角で快投し、先発での4勝を含むキャリアハイとなるシーズン8勝を記録。チームの快進撃を担い、パーソル パ・リーグ優勝に貢献した。

 山本祐大選手は2017年ドラフト9位で横浜DeNAへ。ブレイクしたのは入団6年目の2023年。横浜DeNAのエース・東克樹投手のバッテリーが定着し「2023プロ野球最優秀バッテリー賞」を受賞。2024年は108試合で打率.291、2025年も打率.262とバッティングでも結果を出す。

 今季も開幕から正捕手として横浜DeNAを引っぱっていたが、5月12日に山本祐選手と尾形崇斗投手・井上朋也選手のトレードが決まり、福岡ソフトバンクへ電撃移籍することに。

 移籍直後はC.スチュワート・ジュニア投手、前田悠伍投手や松本晴投手など若手との先発バッテリーが多かったが、シーズン後半からは上沢直之投手、大津亮介投手、モイネロ投手の登板日にもスタメン起用されるように。打つほうでは移籍後55試合で打率.267、キャリアハイの6本塁打を放っている。

 横浜DeNA時代の2年前の日本シリーズは負傷で出場がなく、移籍直後の交流戦も左手有鉤骨鉤摘出術を受けた影響で古巣との対戦はまだない。今回の日本シリーズで慣れ親しんだ横浜スタジアムに凱旋し、かつてのチームメイトとの初対戦を迎える。

鷹から移籍の剛腕は先発で開花 「軍師」は逆境での一打でCS優勝の立役者に

 続いて福岡ソフトバンクから横浜DeNAに移籍した選手を紹介。

 2016年ドラフト3位で福岡ソフトバンクに入団した九鬼隆平選手は、2024年から横浜DeNAで育成選手としてプレー。2025年3月に支配下選手に復帰し12試合で12打数3安打、打率.250の成績を残す。今季は9試合で2安打だった。

 福岡ソフトバンクで2022年と2023年に102試合に出場した三森大貴選手は、2024年12月に濱口遥大投手(当時)とのトレードで横浜DeNAへ。移籍後は代走の切り札として存在感を発揮しており、今季も三森選手の足で逆転勝利をおさめた試合がある。

 6月4日・東北楽天戦、7対7で迎えた9回裏に代走で登場し、まずはすぐさま二塁へ盗塁成功。さらに暴投の間に2塁から3塁を回ると、そのまま一気にホームイン。相手のタッチを冷静にかわして滑り込み、劇的なサヨナラ勝利に導いた。

 また、3連勝で迎えた阪神とのCS ファイナルステージ第4戦では途中出場ながらバッティングで大仕事。1点ビハインドの9回表、2死2、3塁の場面で2ストライクと追い込まれながらセンター前へ。逆転の2点タイムリーを打ち、日本シリーズ進出を決めたヒーローになった。

 今年5月のトレードで山本祐選手が福岡ソフトバンクでポジションをつかんだように、福岡ソフトバンクから横浜DeNAへ移籍した2選手も開花した。

 福岡ソフトバンク時代は中継ぎだった尾形崇斗投手だが、横浜DeNAでは先発に抜てき。5月31日、交流戦の埼玉西武戦で移籍後初登板初先発し、5回2安打7奪三振無失点で勝利投手になった。6月7日には古巣を相手に5回2安打7奪三振1失点と好投。日本シリーズでも剛速球でねじ伏せるか、それとも福岡ソフトバンク打線が打ち返すか。注目の勝負だ。

 井上朋也選手は9月1日に一軍に昇格すると長打でアピールした。9月7日・東京ヤクルト戦、第1打席に移籍後初安打をセンター前へ。さらに第3打席、1死2、3塁の場面で移籍後1号となる3ランをレフトスタンドへ豪快に放り込む。翌日には2試合連発となる2ランを右中間スタンドへ運んだ。また、CSファイナルステージには第4戦の終盤から出場。三森選手の逆転打が出た9回表、なおもチャンスの場面で井上朋選手は初球を適時打にし、貴重な追加点を挙げた。

 移籍を経て新天地でチャンスをつかんだ選手たちにとっては、運命的な今年の日本シリーズのマッチアップとなった。どのような名勝負が生まれるか、期待が高まる。

文・菊地綾子

記事提供:パ・リーグ インサイト

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