◇「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」1次ラウンド オーストラリア戦(8日・東京ドーム)
ロースコアの展開となったオーストラリア戦。先発・菅野智之投手は走者を許しながらも4回4安打無失点でまとめ、2番手として登板したのは初のWBC登板となった埼玉西武・隅田知一郎投手だ。
「僕で試合は動くだろうなって思っていたので、思い切っていきました」
試合後、そう語った隅田投手。まずは5回表、先頭から2者連続で空振り三振を奪うと、安打を許しながらも無失点。しかし6回表、1死から二塁打を浴び、盗塁に捕手の悪送球が絡んで1点を先制された。
「結構ハードラックな打球が飛んだりして……不運なところもありましたが、集中して一人ひとり投げることができたので良かったです」
先制こそ許したものの「ランナー一人返したあとのバッターをとにかく抑えて最少失点で帰ろうって思ったので、そのバッターを三振に取れて、流れをつくれたので良かったです」と、後続を2三振で打ち取り、7回表も3者凡退。得意のチェンジアップとフォークが冴え渡り、3回2安打7奪三振1失点(自責点0)、7回裏に逆転し白星も舞い込んだ。
井端弘和監督就任から3年間、プレミア12をはじめ侍ジャパンの試合のほとんどに選出されてきた。オフシーズンも出場を頭の中に入れながら準備を重ね、一度は選外となったが、追加招集で初のWBCのマウンドへと上がった。
「選ばれたときは『おっ』となりましたけど、しっかりオフシーズン準備できたので、今日まで準備していることがしっかり継続してできていると思います。(今日の登板は)真っ直ぐでも空振りファウル取れましたし、とにかくゾーンで勝負できたのが良かったです。常にしっかり気持ちを入れて準備できています」
落ち球は外国人選手を攻略するにあたっては重要な武器となる。それに真っ直ぐとのコンビネーションもあり、次回以降の登板も十分期待できるだろう。メジャー組を中心に、打線も頼もしい。隅田投手は明後日のチェコ戦、そしてアメリカでの戦いについて、こう語った。
「バックの守備もいいですし、しっかりつないで点を取ってくれるだろうなって安心感もあります。アメリカに行くと負けられない戦いになっていくので、一球一球の精度や集中力は大事なのかなと思います。いい雰囲気でマイアミへ行けるよう、まずは明後日頑張りたいと思います」
8回表には千葉ロッテ・種市篤暉投手が連投のマウンドへ。スプリット主体の組み立てで、こちらも1イニング2三振。2試合連続で3者凡退の好リリーフを見せた。最後は巨人・大勢投手が2本の本塁打を浴びながらもリードを守り、4対3で日本が勝利を収めている。
文・丹羽海凪
