「P's UPDATE」第2回のテーマは「ボーク」。元NPB審判員・坂井遼太郎氏が話す「ボークかそうじゃないの境目」

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2024.9.7(土) 12:00

©パーソル パ・リーグTV
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 8月31日(土)に第1回が配信開始となったパーソル パ・リーグTVの新番組「P's UPDATE」。アップデートし続ける野球界の常識を、データを用いて有識者と議論し、野球観戦をより楽しいものにしていくことがコンセプトの本コンテンツは、上重聡アナウンサーとゲストOB・西岡剛さんでお届けしている。

 9月7日(土)公開の第2回のテーマは「ボーク」。ゲストは元NPB審判員で、Xでのプレー解説が話題になっている坂井遼太郎さん。普段、話を聞くことのできないNPB審判経験のある方と共に、知られざるボークのルールについて深堀りしていく。

「ボーク」、説明できますか? なんとボークのルールは13個も!

 プロ野球ファンの方でも、「ボーク」がどういう時に宣告されるものなのか、正確に理解している方は少ないかもしれない。ゲストOBで、NPB、MLBで活躍した西岡剛さんも「セットで止まらずに投げた時」と「セットに入りかけたのに止まった時」に宣告されるというルールしか理解していない、と正直に打ち明けている。

 そのボーク、実は13個もルールがあると坂井氏は解説する。選手でも13個すべてのルールを把握している人はなかなかいないのではということだが、実際の試合映像を見ながら、そのなかでもよく見るボークについて解説しているのが今回の動画内容だ。

 例えば、「ノーストップのボーク」。バッターなどほかの選手も気付きやすいボークで、セットポジションに入った時に静止せず投げた場合を指すが、このボークに関しては、選手側からすると審判に一発で取ってほしいボークだと西岡さんは話す。

 しかし、審判側の事情からすると、1秒止まった2秒止まったという秒数が決められている話ではなく、「止まった」という感覚があるかないか、というところなので難しいのだと坂井さんはきっぱりと話した。このように、西岡さんのバッター目線、坂井さんの審判目線、上重アナの投手目線で語られ、「このケースは?」「この動作だったら?」と議論は加速していく。3者それぞれの事情・心情がおもしろいくらいに理解できるだろう。

 さらに、実践的な「ボークにならないプレートの外し方」や、今シーズン多い「偽投」のパターンについてなど、野球経験者も観戦専門の人も、いっそう野球が楽しくなること間違いなし。「P's UPDATE」はコアな野球ファンにも刺さる、より専門的なテーマを今後も取り扱っていく。

 Vol.1の【アッと驚く】 データでひも解く”最強打順”「P's Update #1」【完全明解】テーマは、最強打者の指標「OPS」について。江戸川大学客員教授で、セイバーメトリクス研究の第一人者である鳥越規央教授をゲストに迎え、昨今話題になっている「2番最強打者説」について議論している。まだご覧になっていない方は、ぜひ併せてご覧いただきたい。

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