10月14日(土)から始まる「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ。2位・千葉ロッテと3位・福岡ソフトバンクがZOZOマリンスタジアムで相まみえることになった。
両チームの順位が決定したのは、パーソル パ・リーグ公式戦の最終戦。福岡ソフトバンクは9日(月)で全日程を終え、勝率.5071でフィニッシュ。千葉ロッテは10日(火)の東北楽天戦で勝利すれば2位、引き分けで3位、敗れれば4位と、プレッシャーがかかる中、見事5対0で東北楽天を打ち破った。
その勝率差はわずかに1毛。対戦成績も12勝12敗1分と五分と接戦を繰り広げてきた両チーム。「パーソル CS パ」ファーストステージのキーマンとなりそうな、好相性の選手たちを紹介していく。
第1戦の予告先発は、佐々木朗希投手とC.スチュワート・ジュニア投手。佐々木朗投手は、9月24日の登板を回避して特例抹消されており、9月17日以来の登板となる。ZOZOマリンスタジアムでは8試合の登板で5勝1敗、防御率0.73と圧巻の成績。「令和の怪物」の投球で、まずは1勝をつかみたい。
対するC.スチュワート・ジュニア投手は、千葉ロッテ戦2試合に先発して0勝2敗。10回を投げて防御率7.20、ZOZOマリンスタジアムでの登板は6回5失点と苦戦している。初となる短期決戦の舞台で、期待に応えられるか。
千葉ロッテは、守護神・益田直也投手が対鷹10試合で防御率0.96と、球団別で最も良い成績を残しているだけに、リードして最終回を迎えたいところ。そんな中、主に8回を任され、最優秀中継ぎにも輝いたペルドモ投手が離脱中。代役としては、51試合登板の坂本光士郎投手、44試合登板の西村天裕投手が挙げられる。
坂本投手は福岡ソフトバンクに対して球団別最多の15試合に登板し、防御率1.26の好成績。西村投手も対戦防御率1.23と好投している。この2投手を筆頭に、ペルドモ投手の穴をいかにして埋めるかが、短期決戦の鍵となりそうだ。
対する福岡ソフトバンクは、49試合登板で防御率0.92のオスナ投手が最終回に君臨している。また、松本裕樹投手が対千葉ロッテ14試合で防御率0.00と圧巻の投球を見せており、甲斐野央投手は7試合で1失点、又吉克樹投手も6試合で1失点と相性が良い。
一方で、津森宥紀投手は11試合で防御率7.56、大津亮介投手も8試合で防御率4.50と苦手としている。鷹の首脳陣は、短期決戦の場でどのような継投を選択するか。
千葉ロッテ打線では、角中勝也選手が対戦打率.357、2本塁打8打点と好相性。7月24日(月)にオスナ投手から放った代打逆転サヨナラ2ランは、両チームのファンの記憶に強く残っているだろう。今季の代打成績も25打数11安打6打点の打率.440と圧倒的な数字。ベテランの起用方法にも注目だ。
また、和田康士朗選手が9月・10月で17試合に出場、26打数11安打2本塁打、打率.423と好調だ。今季は自身3度目の20盗塁も記録、盗塁成功率は.952と、塁上で存在感を示した。「パーソル CS パ」でも、1点をつかみ取る活躍を見せられるか。
福岡ソフトバンクでは中村晃選手が対戦打率.322、出塁率.417と球団別で最も成績が良い。柳田悠岐選手、近藤健介選手を返す役割が期待される。また、柳田選手は千葉ロッテ戦打率.333と高く、5月6日の試合(ZOZOマリン)では、2打席連続本塁打を記録した。
また、川瀬晃選手が9月・10月は27試合出場で55打数18安打、打率.327の好成績。他にもZOZOマリンでプロ初本塁打を放った井上朋也選手など、若手も控えている。敵地で迎える「パーソル CS パ」で、躍動できるか。
短期決戦では予想外の展開も発生し、レギュラーシーズンとは一風変わった試合が楽しめる。一つの好守備や、リリーフの火消しなど、勝敗が1球に左右される緊張感ある試合をお見逃しなく。
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