7月7日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと楽天の第13回戦は、6対5で楽天が勝利した。
田嶋大樹投手と田中将大投手の先発で始まった一戦は、白熱した投手戦となった。
楽天の先発は、田中投手。初回を3者凡退で抑えると、5回までオリックス打線を1安打に封じ込める投球を披露し、スコアボードに「0」を並べる。好投を続ける田中投手を援護したい打線であったが、オリックスの先発・田嶋投手を前に毎回のように走者を出すも決定打を欠き、両軍無得点のまま試合は後半戦へ。
0対0で迎えた6回裏、ついに均衡が破れる。田中投手は連打で1死1、3塁のピンチを背負うと、3番・吉田正尚選手に適時二塁打、さらに5番・ジョーンズ選手に適時打を許し、3点を先制される。7回裏には2番手・牧田和久投手が失策も絡んで1点を失い、4点差とリードを広げられる。
4点を追いかける楽天打線は、8回表に反撃のろしを上げる。2番・浅村栄斗選手の安打などで2死1、3塁の好機を演出すると、銀次選手に適時打が生まれて1点を返す。その直後、ブセニッツ投手が吉田正選手に16号ソロを浴びて再び4点差となるも、このまま終わる楽天ではなかった。
最終回、小深田大翔選手と鈴木大地選手の安打でチャンスメイクすると、浅村選手に適時打が飛び出し5対2と3点差に詰め寄る。なおも2死1、2塁の場面で、島内宏明選手が11号同点3ランを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。さらに、続く岡島豪郎選手に7号ソロが生まれ、勝ち越しに成功する。9回裏は松井裕樹投手が締めて、6対5で試合終了。
勝利した楽天は、先発・田中投手が6回89球5安打6奪三振3失点(自責点2)の力投も勝ち星はお預け。打線も6日の試合に引き続き、最終回に一挙5得点で劇的な逆転勝利を収めた。一方敗れたオリックスは、先発・田嶋投手が7回114球5安打9奪三振無失点の好投も、リリーフ陣が崩れ勝ち星はつかず。張奕投手、漆原大晟投手が誤算だった。
123456789 計
楽 000000015 6
オ 000003110 5
楽 田中将大-牧田和久-○ブセニッツ-S松井裕樹
オ 田嶋大樹-ヒギンス-張奕-●漆原大晟
文・下村琴葉
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