「最高の瞬間が日本一なら、忘れられない打席はこの一打席です」岡島豪郎引退セレモニー全文

パ・リーグ インサイト

2025.10.4(土) 17:43

東北楽天ゴールデンイーグルス・岡島豪郎選手©パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・岡島豪郎選手©パーソル パ・リーグTV

 10月4日、楽天モバイルパーク宮城にて東北楽天・岡島豪郎選手の引退セレモニーが行われた。8回裏、代打として現役最終打席に立った岡島選手は、相手先発・高橋光成投手から遊撃手の横を抜ける安打をマーク。9回表には右翼・左翼の守備にも就いた。

 試合後のセレモニーでは、岡島選手の現役14年間を振り返る映像が映し出されると、ともに東北楽天でプレーした田中将大投手、嶋基宏氏、松井稼頭央氏、藤田一也氏からのビデオメッセージも流れた。

 続いて、岡島選手があいさつを行った。以下、あいさつ全文。

「14年間、岡島豪郎を応援してくれた皆さま、本当にありがとうございます。2012年、久米島キャンプからスタートして、プロ野球の厳しさ、すごさを感じました。とにかく3年は頑張ろう、そんな思いをしたのを今でも覚えています。

 とにかく必死に練習に食らいつき、2013年、リーグ優勝、日本一を達成することができました。今でも野球人生最高の思い出は、日本一の瞬間です。

 この場を借りて感謝を伝えたい人がいます。まずは星野仙一さん。ここでは監督と呼ばせてください。2013年、盛岡の決起集会で『僕をどこでもいいから使ってください』と頭を下げに行きました。『おう、練習しとけ』と一言だけでしたが、2日後に『1番・ライト』でスタメン。後悔だけはしたくない、そんな気持ちでバットを振りました。

 結果はセンター前ヒット。最高の瞬間が日本一の瞬間なら、忘れられない打席はこの一打席です。あそこで使ってくれた監督がいたからここまで野球を続けられたと思います。星野監督、ありがとうございました。

 おとん、毎日仕事で疲れているのに練習に付き合ってくれてありがとう。自分のバッティングは、おとんのおかげです。おかん、朝早く起きて、お弁当に送り迎え。本当に感謝しています。子どもたち、パパの仕事、理解してくれてありがとう。なかなか遊べなかったから、これからはいっぱいいろいろなところ行こうね。

 そしてまゆ、どんなときも笑顔で迎えてくれてありがとう。その笑顔にどれだけ助けられたかわかりません。本当に感謝しています。

 チームメイトのみんな、僕は、引退に後悔はありません。ただ、もう一度優勝したかった。これからは、いちファンとして、ここにいるファンの皆さんと優勝の光景を見守りたいと思います。

 そして、ファンの皆さんとは、いいときも悪いときも同じ景色を見てきました。その声、声援にどれだけ助けられたかわかりません。これからも選手たちに熱い声援を送ってあげてください。本当にありがとうございました。

 最後に、この盛大なセレモニーをつくっていただいた球団関係者の皆さま。楽天モバイルパーク宮城にお越しの皆さん。画面、ラジオをお聞きの皆さん。一緒の時間を共有した先輩たち、後輩、友人。岡島豪郎に関わってくれた全ての方に感謝します。14年間、本当に本当にありがとうございました」

 その後、則本昂大投手、2021年から2023年まで東北楽天でプレーした炭谷銀仁朗選手、銀次氏、松井稼頭央氏、ご家族から花束が贈呈。そして、マウンドでチームメイトらと集合写真を撮影した後、7回宙に舞った。

 最後は場内を一周。サインボールを投げ込みながら、スタンドの歓声に手を振って応えた。

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