6月16日、メットライフドームで行われた埼玉西武対千葉ロッテのファーム練習試合は8対0で埼玉西武が快勝。高橋光成投手と今井達也投手が開幕前最後の登板で貫禄十分のピッチングを見せた。

　埼玉西武先発・高橋光成投手は力強い球で相手を圧倒。3回表にはこの日最速150キロの直球で藤原恭大選手を空振り三振に仕留める。4回表に初安打を許したが、後続を併殺打で切り抜け、4回を投げ1安打3奪三振無失点。シーズン開幕へ期待の持てる投げっぷりだった。

　打線は初回に高木渉選手が先制ソロをライトスタンドへ運ぶと、5回裏に愛斗選手のソロ本塁打と綱島龍生選手の適時打で2点を追加。その後も攻撃の手を緩めることなく、7回裏は山田遥楓選手の適時打と岡田雅利選手の犠飛。8回裏は相手の失策や山田選手と綱島選手の適時打で3点を挙げ、8対0と突き放す。

　投げては、6回表から開幕へ向け調整登板となった今井達也投手が150キロを超えるストレートを連発し、8回まで走者を許さない圧巻の投球。9回表1死から、松田進選手の詰まった当たりが安打になったものの、最後は藤原選手を6-4-3の併殺打に打ち取って試合を締めた。

　ドラフト1位投手リレーで完封勝利した埼玉西武は、2番手・齊藤大将投手が1回を3者凡退、3番手・今井投手も4回1安打、毎回の6奪三振と圧巻のピッチング。敗れた千葉ロッテは先発・岩下大輝投手が5回3失点だった。

　 １２３４５６７８９ 計
ロ ０００００００００ ０
西 １０００２０２３Ｘ ８

ロ 岩下大輝-成田翔-原嵩-鎌田光津希-永野将司
西 高橋光成-齊藤大将-今井達也

文・菊地綾子

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