今井達也(いまい・たつや)/投手
#11/1998年5月9日生まれ
180cm・70kg/右投右打
栃木・作新学院高校から2016年のドラフト1位で埼玉西武に入団。最速150km/h以上を記録する速球に加えて、落差のあるスライダー、ブレーキが効いたカーブ、高速のチェンジアップと、レベルの高い球種を多く備える本格派だ。
エースとして臨んだ2016年の甲子園で作新学院高校を優勝に導いたことで一躍注目の的となった。大きな期待と共に進んだプロの舞台では、ルーキーイヤーの2017年に二軍で7試合に登板して1勝0敗、防御率2.35という成績を記録。2018年の6月13日にプロ初登板のチャンスを得ると、交流戦首位を争っていた東京ヤクルト打線を6回1失点(自責0)に抑え、見事にプロ初勝利を記録した。
同年はそのまま先発ローテーションの一角に加わり、調子の波こそ大きかったものの5勝をマーク。「パーソル クライマックスシリーズ パ」第4戦の先発も託されることになったが、5回途中4失点で敗戦投手となり、チームは続く第5戦にも敗れて日本シリーズ進出は果たせず。試合後の最終戦セレモニーでは悔し涙を流した。続く2019年は開幕から1年間ローテーションを守り抜く。5月5日には自身初の完封勝利を挙げ、日本球界における令和の完封勝利第1号という快挙も達成。23試合に登板し7勝9敗と、キャリアハイの成績となった。
ローテーションの一角として期待され、迎えた2020年。開幕直前の練習試合では最速155km/hをマークするなど圧巻の投球を見せていたが、シーズン初先発の福岡ソフトバンク戦で6回途中7失点という結果に。その後も好不調の波が激しく、リリーフに回った期間もあった。終盤には先発に戻ったがさえない投球が続き、最終的に防御率は6.13。課題の見える一年となった。2021年は本来の投球を取り戻し、先発投手として独り立ちしたい。
【2020年一軍成績】
19試合3勝4敗 61.2回 44奪三振、防御率6.13 WHIP2.01
(2021/1/26追記)
今井投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事
・「勝てるピッチャーに」―“エース道”歩む埼玉西武2年目右腕・今井が描く成長曲線
全国制覇を成し遂げるまでの思い出や、2018年のシーズン中に積んだ貴重な経験について、今井選手本人の言葉を交えて振り返った記事。若き右腕が持つ高い洞察力や、飽くなき向上心が伝わってくる。
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2018年6月30日の楽天戦で投げ合った岸孝之投手と、自身のストレートの違いについて今井選手が自ら分析。上本達之ブルペン捕手が今井選手を「特別な投手」と表現した理由について紹介されている。
・埼玉西武今井がV旅行を辞退し今季に懸ける理由「今年はローテーションの一角に」
2018年のシーズンの課題を解決するため、優勝旅行を辞退して日々練習を重ねてきた今井投手。疲労からパフォーマンスを落としてしまった終盤戦、その成果は表れるか。
・今井達也は何を思う。勝負を分けた今宮健太への“あの”配球を聞いた
2019年シーズンは開幕2戦目の先発を託されたが、5回途中6失点で降板。勝敗を分けた4回裏の攻防、そして配球について、今井投手本人が反省点や収穫と共に振り返っている。
・CSの勝敗を分けた今井達也の初回。先制打の裏に今季抱え続けていた課題
「パーソルCSパ」ファイナルステージ第2戦に先発した今井投手。「相手チームの流れでゲームを進めないようにしたいです。そういった意味で初回から全力で、1球目から100%の力で行きたいと思っています」と前日に語っていた右腕だったが、今季序盤から抱えていた課題が大一番で顔をのぞかせた。
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