今井達也~甲子園優勝投手として鳴り物入り。質の高い球種を備える若き本格派~(埼玉西武ライオンズ)【インサイト的選手名鑑】

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2019.7.5(金) 16:00

埼玉西武ライオンズ・今井達也投手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・今井達也投手(C)パーソル パ・リーグTV

今井達也(いまい・たつや)/投手

#11/1998年5月9日生まれ
180cm・70kg/右投右打


 栃木・作新学院高校から2016年のドラフト1位で埼玉西武に入団。最速150km/h以上を記録する速球に加えて、落差のあるスライダー、ブレーキが効いたカーブ、高速のチェンジアップと、レベルの高い球種を多く備える本格派だ。

 エースとして臨んだ2016年の甲子園で作新学院高校を優勝に導いたことで一躍注目の的となった。大きな期待と共に進んだプロの舞台では、ルーキーイヤーの2017年に二軍で7試合に登板して1勝0敗、防御率2.35という成績を記録。2018年の6月13日にプロ初登板のチャンスを得ると、交流戦首位を争っていた東京ヤクルト打線を6回1失点(自責0)に抑え、見事にプロ初勝利を記録した。

 同年はそのまま先発ローテーションの一角に加わり、調子の波こそ大きかったものの5勝をマーク。「パーソル クライマックスシリーズ パ」第4戦の先発も託されることになったが、5回途中4失点で敗戦投手となり、チームは続く第5戦にも敗れて日本シリーズ進出は果たせず。試合後の最終戦セレモニーでは悔し涙を流した。続く2019年は開幕から1年間ローテーションを守り抜く。5月5日には自身初の完封勝利を挙げ、日本球界における令和の完封勝利第1号という快挙も達成。23試合に登板し7勝9敗と、キャリアハイの成績となった。

 ローテーションの一角として期待され、迎えた2020年。開幕直前の練習試合では最速155km/hをマークするなど圧巻の投球を見せていたが、シーズン初先発の福岡ソフトバンク戦で6回途中7失点という結果に。その後も好不調の波が激しく、リリーフに回った期間もあった。終盤には先発に戻ったがさえない投球が続き、最終的に防御率は6.13。課題の見える一年となった。2021年は本来の投球を取り戻し、先発投手として独り立ちしたい。

【2020年一軍成績】
19試合3勝4敗 61.2回 44奪三振、防御率6.13 WHIP2.01


(2021/1/26追記)

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CSの勝敗を分けた今井達也の初回。先制打の裏に今季抱え続けていた課題
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☆今井達也投手の動画はこちらから!

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