銀次&浅村栄斗の本塁打を捕れ! 楽天イーグルスへFA移籍体験「フリーRUNS」を実施

パ・リーグ インサイト

2020.3.15(日) 12:00

イーグルス・銀次選手・浅村選手のHRをキャッチする「フリーRUNS」(C)パーソル パ・リーグTV
イーグルス・銀次選手・浅村選手のHRをキャッチする「フリーRUNS」(C)パーソル パ・リーグTV

 楽天イーグルスのキャンプ地・久米島で2月3日、パ・リーグオフィシャルスポンサーである総合人材サービスの「パーソルグループ」によるイベント「フリーRUNS(フリーランス)」が行われた。

 「フリーRUNS」はパ・リーグ各球団へのFA移籍体験として、春季キャンプで主力選手の練習をサポートする企画だ。交通費+宿泊費は全額支給という高待遇。グラウンドを駆け回った暁には賞金1万円とサイン入りグッズもプレゼントされるのだ。今回は「外野を駆け回り、銀次選手のホームラン性の当たりをキャッチしよう!」というテーマのもと、390件の応募者から選ばれた2名の「フリーRUNS」が久米島を訪れた。

楽天イーグルスの一次キャンプ地・久米島野球場。日本一を祈念する花壇が鮮やか
楽天イーグルスの一次キャンプ地・久米島野球場。日本一を祈念する花壇が鮮やか

野球経験のある楽天ファン2名が挑戦

 1人目は九州出身ながら楽天イーグルスファンの村川千穂さん。教育に携わる仕事をしながら、女子野球のクラブチームに所属する現役プレーヤーで「今日は夢を見に来ました!」と胸が高鳴る。2人目は、田中将大投手の入団をきっかけに楽天イーグルスを応援するようになった秋田出身の飯詰智樹さん。「僕はずっとキャッチャーをやっていて、外野の経験はほぼゼロです」と話すが、野球歴15年という頼もしい球歴だ。

 午前11時に久米島野球場に出勤した2人はブルペンなどを見学すると、「フリーRUNS」に備えてキャッチボールでウォーミングアップ。球筋はともに力強く、フライを捕る練習では背面キャッチにトライするなど、だんだんと余裕が出てきた様子。それでも、練習を終えた村川さんは「どんな打球が来るか想像がつかないです」とドキドキ。

 「ちょっと緊張してきました。銀次さんがどういう打球を打ってくれるか……」と話す飯詰さんは、過去に楽天生命パーク宮城のグラウンド整備のアルバイトをしていたそう。旧知の球団スタッフから「がんばれ!ケガはしないようにな」と声をかけられると笑顔を見せた。

銀次選手と通算180発のアノ強打者も登場!

 全体練習が終わったメイン球場。銀次選手が2人の前に現れると、なんと浅村栄斗選手もサプライズで登場。参加者2人の緊張が高まるなか、浅村選手は「捕れるんですか?」と愛あるツッコミで場をなごませる。飯詰さんが「全球捕ります。捕ったらごほうびをください」とおねだりすると、銀次選手と浅村選手はニッコリ。村川さんも「2球に1球捕ります」と意気込み、元気よく外野へ走り出した。

 最初の打者は銀次選手。守備は1球ずつ交代で捕球するルールで「ホームラン性の当たりをキャッチしよう!」がスタート。

 声を掛け合いながら打球を追う2人。さすが野球経験豊富なだけあって、銀次選手の鋭い当たりにも懸命に食らいついていく。練習していた背面キャッチはならずとも、テンポよく飛んでくる球をしっかりグラブに収めていき、銀次選手も「よく捕るよね」と感心しているようだった。銀次選手のラスト1本になったところで、見守っていた浅村選手から「捕ったらごほうび!」と声がかかる。決して簡単ではない打球だったが、村川さんが走りながらキャッチしてみせた。

 打者が浅村選手に交代すると、銀次選手とは違った打球が飛んできた。浅村選手らしいグンと伸びる打球に苦戦する2人。それでもだんだんと打球に慣れてきて、ホームランキャッチが成功すると、銀次選手も思わず「うまい」とこぼしていた。すると、浅村選手が意図的に大きなフェンスオーバーをかっ飛ばす。飯詰さんは「ホームランやん!」と驚き、銀次選手は「エグい」と大笑い。

 最後の1球を迎え、再び浅村選手が「捕ったらごほうびね!」と宣言。まずは、飯詰さんがライナー性の当たりをグラブに収めた。しかし、村川さんは疲れもあって落球。泣きの1球を浅村選手が放ち、銀次選手は「後ろー!」とアドバイスするが、これも惜しい結果に。しかし、あきらめない村川さんは「もう1本!」のリクエスト。この日最後の1球を浅村選手が打ち上げると、高く上がった打球は村川さんのグラブに吸い込まれていった。

 約10分外野を駆け回った「フリーRUNS」の顔は紅潮し、大粒の汗がきらり。浅村選手は「普通に捕るのでびっくりしました」、銀次選手は「ドライブ回転のボールも捕れるので上手でしたね」と称賛。賞品のサインボールに加えて、約束の“ごほうび”として銀次選手からリストバンド、浅村選手からはバッティンググローブが贈られた。

グラウンドを駆け回る夢のFA移籍を終えて

 イベントを終えた飯詰さんは「間を空けずに打ってくださったので、かなり走りましたし、普段運動してなかったから足が動かなくて相当疲れました。でも楽しかったです。銀次選手の打球はライナー性。浅村選手は高い打球で、ただ高いのではなく伸びてくる。プロってやっぱりすごいという印象です」と瞳を輝かせる。

 村川さんは「すごく疲れたんですけど、あっという間ですごく楽しかったです。普段プロ野球を見て夢をもらっていますが、私は今子どもに関わる仕事をしているので、子どもたちにも夢を持ってもらえるような指導者・教育者になっていきたいと思います」と、夢の体験から刺激を受けたようだった。

文・菊地綾子

パーソルグループ パ・リーグ特設サイト

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