チーム一新で全選手ルーキー。中日のチームカラーは「粘り強く守り切る野球」
昨季の中日は開幕3カードを勝ち越したものの、後半の広島と横浜DeNAとの対戦では投打がかみ合わず負け越し。この敗戦が響き7勝8敗と負け越しでシーズンを終え4位となった。今季は継続契約を行わず、eドラフト会議で4選手を指名。全選手がeBASEBALLの舞台に選手として初めて立つという、フレッシュなチームで挑む。
キャプテンには昨年解説者としてeBASEBALLを支えた菅原翔太(ぶんた)選手を据え、昨年は予備登録選手だった岡久将吾(デジうち)選手、卓球でも才覚を見せる高校生の新井宇輝(みかん)選手、投球術を売りにする脇直希(みぞれん)選手を指名。チーム一新で、新しい風を吹き込む。
中日の目標は当然「日本一」だ。そして各選手から口々に出たのは、「粘り強く」、「守り(投げ)勝つ」というワード。投手力を生かして、確実に勝利を狙う。チームはすでにオリックスとの合同練習を計画。オンラインでのフリー対戦、練習方法の情報交換など、研究にも余念がない。脇選手は「オフライン環境にアジャストする」とプロリーグならではの難しさへの対応も口にした。
キーマンは強力助っ人外国人。レジェンドOB選手では海を渡ったかつてのエースに期待
「パワプロ」では、選手一人一人に能力が存在。ゲームならではの特殊能力をどう生かすかもポイントになってくる。そこで、中日のキーマンになる選手、今季から使用可能となったレジェンドOB選手の中から起用したい選手を挙げてもらった。
野手のキーマンに挙がったのは、ビシエド選手と福田永将選手。ビシエド選手は「調子次第でチームの攻撃力が大きく変わる」と菅原選手も言うように、打撃の核となる。一方で、脇選手はビシエド選手が警戒されることも想定。「福田選手がどれだけ打てるかが得点のキーになる」と福田選手の長打力に期待を寄せた。
投手のキーマンに挙がったのは、大野雄大投手、ロメロ投手、ロドリゲス投手。菅原選手が「先発の軸となる投手」と評したのは今季最優秀防御率のタイトルを獲得した大野投手。また、新井選手は松坂大輔投手、柳裕也投手、笠原祥太郎投手の「勝ち運」という特殊能力を持った「勝ち運トリオ」をいかに使うかにも注目していた。
レジェンドOB選手については、菅原選手と脇選手が2015年までプレーし、メジャー経験もある中日のエース・川上憲伸投手を挙げた。「強力なカットボールを持っているため、凡打の山を築くことができる強みがあります」と菅原選手は分析。ここぞの場面での先発に期待だ。岡久選手、新井選手は2013年まで中日でプレーしていた井端和弘選手に注目。走攻守そろった魅力あふれるプレイヤーで、守備も打線もより強固なものにしてくれるだろう。
昨季は4位と惜しくもAクラスには届かなかった中日。チームを再び作り直してのスタートは、期待と不安が入り混じるものだ。昨年解説を務めた深い知識と解説ならではの視点を持つキャプテン・菅原選手を中心に、フレッシュな力でリーグ突破、その先にある日本一を目指す。
中日ドラゴンズ代表選手
【菅原翔太(ぶんた)選手】キャプテン/#57/2019年ドラフト1位
昨年は解説席でプロリーグの行方を見守った。勝負強さを売りに、「しぶとく粘り勝つプレー」に注目して欲しいと語る。好きなプロ野球選手は「躍動感あふれるピッチングが見ていて気持ち良い。同い年でがんばってもらいたい気持ちも強い」と又吉克樹投手を挙げた。
「パワプロ」への知識も深く、「自分のクセを補ってくれる」と好きな特殊能力には「プルヒッター」を挙げた。対戦したい選手には東京ヤクルトの大川泰広(BOW川)選手を指名。「全国大会で対戦してからすごい闘志を燃やしていると感じる」と昨年日本一のチームを率いたキャプテンとの対戦を希望した。
目標は「全勝して日本一を勝ち取る」。解説で培った他のプロにはない経験を下地に挑む菅原選手は、「ようやくたどり着けたプロリーグの舞台なので、自分の持てる全てをぶつけて戦っていきたい」と、憧れの舞台での活躍を誓った。
【岡久奨吾(デジうち)選手】#22/2019年ドラフト2位
昨年は中日に予備登録選手として指名を受けるも、プロの舞台に立つことは叶わなかった。今季は「投手部門のタイトル」を目標にし、「相手の裏をかくピッチング」でプロリーグに挑む。
好きなプロ野球選手には阪神の藤川球児投手を挙げた。「来るとわかっていても打てないボール」と代名詞でもあるストレートの魅力を語った。さらに好きな特殊能力では「球持ち」を挙げ、「『球持ち』でナイスピッチを出すと、どんなに上手い人にも打たれづらくなる」とピッチングへのこだわりを見せた。野手能力では「アウトコースの球でもホームランを打てる」と「広角打法」を好む。
対戦したい選手には阪神の辻恭平(ベルガモット)選手を指名。「2017年の大阪大会の決勝で負けたのでリベンジをしたい」とかつて戦った相手へ、再戦を熱望した。「まずはリーグ制覇を目標として、チームで切磋琢磨しながら日本一になれるよう頑張る」。着実に頂点を目指す。
【新井(みかん)宇輝選手】#3/2019年ドラフト3位
「eBASEBALL 全国中学高校生大会」でベスト8に進出する実力を持つ一方、卓球では団体戦日本一の経験を持つ高校生アスリート。「野球は抑えるスポーツではなく勝つスポーツだから!!」と好きな特殊能力は「勝ち運」。勝利への思いは人一倍強い。
好きなプロ野球選手は巨人の菅野智之投手。その理由は「原監督の甥として注目されながらプレッシャーに打ち勝ち、世間に原監督の甥ではなく『菅野』として確立したこと」。というのも、「僕の父もオリンピックに出たことで、僕は今まで~の息子と呼ばれることが多かった」ため。プロリーグではただひとりの選手として挑戦し、新たな時代を作りたい。
対戦したい選手には同じ大会に出場し、チャンピオンとなった千葉ロッテの柳虎士郎(ゆさ)選手を指名。「同じ高校生としてチャンプに勝ちたい!」と同い歳へのライバル心を口にした。「まずは初勝利!!」と意気込む新井選手は「とにかく日本一!」と若い力でリーグ制覇、そして日本一を目指す。
【脇直希(みぞれん)選手】#13/2019年ドラフト4位
昨年はオフライン選考会のグループリーグで敗退。その悔しさを胸に、今季はグループリーグを1位通過。eドラフト会議で指名を勝ち取った。好きなプロ野球選手は「同県出身で学年も同じ」という巨人の岡本和真選手。
投球で流れをつかむプレイスタイルを売りにしている。好きな特殊能力は逆方向に強い打球を飛ばせる「広角打法」。失点を最小限に抑えながら、着実に点を重ねて自分のペースで戦っていきたい。
対戦したい選手には「予選では一度も対戦がなかったが、よくフリー練習試合を行って実力も近いため」と広島の伊勢家雄次(泉川れい)選手を指名。「全試合勝つこと!」を目標に、「シーズンに向けて全力で準備し、全力で戦い抜きます!」と全力プレーを誓った。
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