【eBASEBALL】最下位からの下克上。チームインタビュー・東京ヤクルト編

パ・リーグ インサイト

2019.11.7(木) 14:54

大川選手(左下)、藤本選手(右下)、加藤選手(左上)、高良選手(右上)
大川選手(左下)、藤本選手(右下)、加藤選手(左上)、高良選手(右上)

最下位に沈んだ昨季。新体制で優勝を目指す東京ヤクルトのチームカラーは「打ち勝つ野球」

 昨季の東京ヤクルトスワローズは開幕から全カード負け越し、4勝11敗で最下位に沈む苦しいシーズンとなった。特に目立ったのは打撃面だ。現実の東京ヤクルトはまさに「打」のチームで、その攻撃力が期待されたが、eBASEBALLではチーム打率.162と生かしきれずに終わった。

 そんな東京ヤクルトは今季、埼玉西武を離れた大川康広(BOW川)選手をeドラフト会議で獲得しキャプテンに任命。また、昨季も東京ヤクルトで戦った高良匡史(えぞひぐま)選手を再指名し、解説者としてプロリーグに関わった藤本洋介(めし原)選手、集中力を売りにする加藤誉士典(TAKU)選手を新たに迎えた。王者の血を入れ、最下位からの下克上を目指す。

 東京ヤクルトは昨年のプロリーグ、そして今年の「現実」最下位からの「下克上」を掲げる。しかしその中でもキャプテン・大川選手は「個性を伸ばしてのびのびとプレー 笑顔で勝利をつかむ!」と勝負を楽しむことを忘れない。現実と同様、売りは「長打力」、「超攻撃野球」だ。高良選手が「勝負は下駄をはくまでわからない(良い悪いどっちの意味でも)」と言うように最後まで見逃せない試合となるだろう。

 チームとしても、オンラインで対戦や意見交換をするだけでなく、大川選手の自宅に集まり合同のオフライン練習に取り組む。また、パ・リーグのチームとの合同練習も検討するなど非常に意欲的な姿が伺える。

キーマンは今季ブレイクの若き主砲。レジェンドOBの豪快なスラッガーとの共演となるか

「パワプロ」では、選手一人一人に能力が存在。ゲームならではの特殊能力をどう生かすかもポイントになってくる。そこで、東京ヤクルトのキーマンになる選手、今季から使用可能となったレジェンドOB選手の中から起用したい選手を挙げてもらった。

 野手のキーマンに挙がったのは村上宗隆選手だ。今季は19歳の若さでシーズン36本のホームランを放ち、東京ヤクルトの若き主砲として全試合に出場した。藤本選手が「どのコースでもホームランに」と評するように、村上選手はホームランを打つ能力が高い。いかに村上選手の前に走者を出すか、そして得点につなげられるかは東京ヤクルトの野球において最も重要な点と言っていいだろう。

 投手のキーマンには高橋奎二投手、梅野雄吾投手、五十嵐亮太選手が挙がった。大川選手は高橋投手を「大きく曲がるスライダーに150km/hを超える速球を投げる先発」と高く評価。藤本選手と高良選手は奪三振能力の高い梅野選手をキーマンに。高良選手は「調子次第で先発も。今季はフル回転」と幅広い起用に期待を寄せる。加藤選手は野手の攻撃能力が上がる「勝ち運」を持つ五十嵐投手の使いどころがポイントとなるとにらんだ。

 レジェンドOBについては、大川選手と藤本選手がそろって2002年までプレーしていた池山隆寛選手を挙げた。フルスイングを信条とする長打力はもちろん、走攻守そろった非常に強力な選手で、試合に出れば活躍が期待される。高良選手は2000年までプレーした岡林洋一投手をピックアップ。「どこで使うかが重要」と言うように起用法は難しいが、上手く使えれば投手に不安を抱える東京ヤクルトにとって大きな鍵になるかもしれない。

 昨季最下位からの下剋上を目指す東京ヤクルト。「パワプロ」ではプレイヤーによって現実の選手の力を最大限以上に引き出せる可能性を持つ。昨季日本一を経験した頼れるキャプテンを中心に、個々がチームカラーである「打ち勝つ野球」を実現し、逆襲となるか。

東京ヤクルトスワローズ代表選手

【大川泰広(BOW川)選手】キャプテン/#18/2019年ドラフト1位
 昨季は埼玉西武のキャプテンとしてチームをまとめ、日本一が決まった瞬間には涙を流すなど熱い一面も覗かせた。戦績は3勝2敗で、継続契約こそ勝ち取れなかったが、東京ヤクルトのキャプテンとして新チームを率いる。

 自身も野球経験があり、「投手経験を生かした投球術」をアピール。好きなプロ野球選手でも、「自分と名前が似ていて、自分の現役時代のポジションも同じなので応援しています」と小川泰弘投手を挙げた。目標には「昨年以上の打撃力」を掲げ、好きな特殊能力にも「あるだけで打てる気がしてくる」と「プルヒッター」と「広角打法」を挙げた。

 対戦したい選手には「昨年共に戦い、日本一を勝ち取ったチームメイト。彼らを倒してまた日本一になりたい」とライバルとなった埼玉西武の緒方寛海(なたでここ)選手、神谷将徳(ミリオン)選手を指名。「今シーズンのeスワローズは何かが違うぞ!というところを見せ、日本一を目指します!」と意気込みを語った。

【藤本洋介(めし原)選手】#9/2019年ドラフト2位
 昨季は選手ではなく解説者としてeBASEBALLを見守った。今年の東日本選考会オンライン予選を勝率.869の1位で通過。「解説で培った分析力」に注目して欲しいと言うように、解説席で学んだことを生かして東京ヤクルトを最下位から押し上げる。

 好きなプロ野球選手は「足が速く長打力もある」、飯原誉士選手。好きな特殊能力には「アベレージヒッター」で、「独特な打球を放つことができるか」を理由に挙げた。チーム方針に「長打力で圧倒する」と掲げたように、長打を絡めた攻撃に期待したい。

 対戦したい選手には中日の菅原翔太(ぶんた)選手を指名。「去年の解説同士、負けたくない」とライバル心をあらわにした。「自分の強みを生かす」ことを目標に掲げ、「日本一目指します!」と語った。

【加藤誉士典(TAKU)選手】#2/2019年ドラフト3位
 オンライン大会で確かな実績を残しながら、昨年はプロの門を叩くことはなかった実力者。好きなプロ野球選手は今年現役を引退した北海道日本ハム・田中賢介選手。「初めて球場で観たホームランが田中賢介選手が打ったもので記憶に残っている」と語った。

 シーズンの目標は「全勝と打撃タイトルの獲得」。「打撃が売りなのでホームランと状況に応じて狙う軽打に注目してほしい」と言うように打撃には自信を持ち、好きな特殊能力も「プルヒッター」「広角打法」「パワーヒッター」とスラッガーの能力を挙げた。

 気になるチームは「今年のチーム能力では、巨人が少し抜けている強さ」と巨人を警戒。対戦したい選手には「打撃がトップクラスの選手なので対戦して打ち勝ちたい」と同じく巨人の舘野弘樹(てぃーの)選手を指名。「自分が活躍し、勝つことでチームの優勝に近付くと思うので打ち勝つ野球で全勝を目指します」。得意とする打撃を武器に戦う。

高良匡史(えぞひぐま)選手】#37/2019年ドラフト4位
 昨年も東京ヤクルトでプレーし、戦績は4勝1敗とチームの白星を全て挙げるなど孤軍奮闘。この4勝も全て3点差以内と僅差での勝利を収めており、「圧倒的ではないが着実に勝つところ」に注目してほしいと語る。

 好きな特殊能力は「名前だけでホームラン打てる気がする」、「パワーヒッター」。さらに「フルスイングに憧れて野球を始めました」と好きなプロ野球選手に中村紀洋選手を挙げ、スラッガーへの憧れを覗かせた。

 対戦したい選手には舘野選手を指名。昨年の対戦では0-6と完敗し、これが昨季唯一の黒星となった。「無敗」を目標にする高良選手にとっては是が非でもリベンジしたい相手だ。「個人として無敗。チームとして優勝目指してがんばります!!」昨季は叶わなかった優勝へ、新メンバーとともに2年目のシーズンに挑む。

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