令和初完封に、1試合17K…… 埼玉西武ライオンズ・今井達也の足跡

パ・リーグ インサイト

2026.1.5(月) 14:00

今井達也投手 ※写真は2025年シーズンのもの【写真:球団提供】
今井達也投手 ※写真は2025年シーズンのもの【写真:球団提供】

 今井達也投手がポスティングシステムを利用し、埼玉西武からMLBのヒューストン・アストロズに移籍することが決まった。NPB通算58勝を記録し、2年連続で開幕投手を務めた獅子のエース。新たな挑戦が始まる前に、ここまでの活躍を振り返りたい。

 今井投手は2016年ドラフト1位で作新学院高校から埼玉西武に入団。1年目は一軍登板こそなかったが、イースタン・リーグ7登板で1勝0敗、防御率2.35の成績。15.1投球回に対し21奪三振と才能の片りんを見せていた。

 プロ初登板・初先発は2年目の2018年6月13日、本拠地で行われた東京ヤクルト戦。1回、先頭の荒木貴裕選手(当時)からいきなりプロ初三振を奪うと、2回も3者凡退とし順調な立ち上がり。3回、連打に味方の守備のミスがからんで先制を許すが、4回以降は粘りの投球でホームを踏ませず。6回112球5安打6奪三振2四球1失点(自責点0)と役目を果たすと、味方打線の援護もあり、デビュー戦でプロ初勝利を挙げた。

 平成から令和に改元された2019年。「令和初の完封勝利」を飾ったのは、プロ3年目の今井投手だった。5月5日・東北楽天打線を散発3安打に封じ初完投・初完封勝利。9回130球4四球5奪三振の力投だった。

 今井投手はその後も犬鷲打線と相性がよく、2021年から2024年にかけて東北楽天戦13連勝。通算成績も20勝9敗と大きく勝ち越している。

 2024年に187奪三振で最多三振奪取投手賞を獲得。そんな今井投手が1試合で最も三振を奪った試合は、2025年6月17日・横浜DeNA戦だ。

 初回の先頭打者を三振に仕留めると、2回から4者連続奪三振。試合中盤もペースは落ちず、5回から7回にかけて6者連続で三振を奪う。そして、3点リードの9回裏は3者連続三振締め。奪った三振の数は松坂大輔氏が保持していた球団記録を更新する「17」。さらに被安打2、無四死球と圧倒。相手先発・バウアー投手と見応えある投手戦を演じた。

今井達也VS山本由伸、パ・リーグではどうだった?

 ところで、今井投手の移籍先となったアストロズは、アメリカン・リーグ西地区のチーム。同じア・リーグ西地区のチームであるロサンゼルス・エンゼルスには菊池雄星投手が所属する。ライオンズでは1シーズンのみチームメイトだった両投手。ライオンズファン必見の投げ合いが、MLBの舞台で実現するかもしれない。また、ア・リーグ東地区のボストン・レッドソックスには吉田正尚選手が在籍している。

 そして、なんといっても大谷翔平選手、山本由伸投手、佐々木朗希投手が所属するロサンゼルス・ドジャースとの対戦も楽しみなところ。2026レギュラーシーズンでのアストロズとドジャースの試合は5月の3試合となっている。

 ここからは、パ・リーグでの今井投手対山本投手の投げ合いを振り返ってみたい。2019年から2023年に7試合で対戦し、結果は今井投手が2勝、山本投手が5勝だった。

 2021年5月5日は、今井投手が白星を挙げた。埼玉西武打線が山本投手から初回から先制すると、6.1回で10安打5得点とリードを広げる。援護をもらった今井投手は、要所を締める投球で7.2回6安打4四球5奪三振2失点。山本投手に投げ勝った。

 2022年8月26日は両投手ともに3回無失点の立ち上がり。4回、埼玉西武が山本投手から先制点を挙げるも、その裏に吉田正尚選手の適時三塁打などで逆転を許す。それでも7回に埼玉西武が2対2に追いつくと、今井投手も粘りの投球で抑え込んだ。結果的に9回144球を投じ、4安打6四球10奪三振2失点。チームは延長10回に勝ち越し、力投が報われた今井投手に白星がついた。

 闘志をあらわにバッターに挑み、三振の山を築き上げるスタイルでライオンズのエースへ進化した今井投手。多くのファンの期待を背負って迎える新しいシーズンでも、今井投手らしいパワフルな投球を披露してくれるだろう。

文・菊地綾子

関連LIVE配信

特集
特集
パ・リーグ.com ニュース

令和初完封に、1試合17K…… 埼玉西武ライオンズ・今井達也の足跡