パーソル パ・リーグTV公式YouTubeにて、野球界の常識をアップデートする番組『P's UPDATE』を公開中だ。12月22日(月)配信のテーマは『エラーの境界線』。中日OBの荒木雅博さん、千葉ロッテコーチの西岡剛さん、元NPB記録員でセ・リーグ記録部長も務めた石井重夫さんをゲストに迎え、「エラー」について深掘りした。
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『ヒット/エラー』に並んで評価が割れやすい判定、それが『ワイルドピッチ/パスボール』だ。長年記録員を務めた石井さんは、「ワンバウンドの場合はワイルドピッチと判定することが多い」とし、サイン違いでボールが逸れた場合の判定はその場の状況によると話した。
実際にワイルドピッチまたはパスボールと判定された試合の映像を見ていくなかで、荒木さんと西岡さんから「これは捕れそうだけどな」「これは捕れないよ」「難しいな……」などと声が挙がったように、この判定は極めて難しいことが分かる。
改めて判定基準を問われた石井さんは、「基本的にはワンバウンド。ワンバウンドしたものでも、捕れるものもあるんですが、どこかで尺度をつけなければいけない」とワンバウンドしているかどうかが、判断の軸になってくると解説した。
そんななかでも、どちらともとれる絶妙なプレーも多くあるはずだが、そういった場合は「ピッチャーの防御率に関わってくる」ことから、どちらかと言えばパスボールと判定していたという石井さん。荒木さんも「どちらかと言えばパスボールになっているなというのは薄々感じていた」と、現役時代からそれを実感していたようだ。
荒木雅博も「難しい」とこぼした“パスボールorワイルドピッチ”の判定基準とは
パ・リーグ インサイト
2025.12.23(火) 10:00
