エラーの明確な基準は存在する? 元公式記録員の解説に荒木雅博、西岡剛も驚き「選手みんな観た方が良い!」

パ・リーグ インサイト

2025.12.23(火) 09:00

荒木雅博さん(左)西岡剛さん(右)©パーソル パ・リーグTV
荒木雅博さん(左)西岡剛さん(右)©パーソル パ・リーグTV

 パーソル パ・リーグTV公式YouTubeにて、野球界の常識をアップデートする番組『P's UPDATE』を公開中だ。12月22日(月)配信のテーマは『エラーの境界線』。中日OBの荒木雅博さん、千葉ロッテコーチの西岡剛さん、元NPB記録員でセ・リーグ記録部長も務めた石井重夫さんをゲストに迎え、「エラー」について深掘りした。

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『アウト/セーフ』は審判がジャッジする一方で、『エラー/ヒット』は公式記録員がジャッジしているのはご存知だろうか。球場のビジョンにE・Hどちらのランプが灯るのか、ドキドキ感を味わったことがある人もきっと多いに違いない。

 1試合に審判は複数人いるのに対し、記録員は1試合に1人。すべてを個々でジャッジしなくてはならないが、エラーの判定は統一されているのか。石井さんは部長だった際に「ある程度(全体の判定基準を)統一させるために、他の人が記録員を務めた試合をジャッジしたり、反省会もしていました」と語る。

 また、守備が上手な選手ほど、ヒット性の打球にも追いつくため、エラーが付きやすくなってしまうと思われがちだが、実際は「捕球したタイミングの打者走者の位置も考慮した上で判定している」そう。つまり、仮にヒット性の打球に追いついて、そこで弾いてしまっても、そこから投げても間に合わないと判断されれば、ヒット判定となるということだ。

 ここでMCの上重聡さんが「屋外球場だと、天候によってイレギュラーが起きやすかったりしますけど、そのあたりは判定に考慮されていると思いますか?」投げかけると、「そういったものは判定に考慮されていないと思います」と西岡さん。

 しかし、石井さんによると、そういったものは全て考慮されているそうで、「(試合の)1時間前には行って、シートノックから全部見ます」と明かした。すると、荒木さんは「選手みんなこの動画を観た方が良いですよ!」と強調。記録員を知る機会は選手にはなく、「冷たい人」と思うこともあるようで、試合前にコンディションなどもチェックしていることにはとても驚いた様子だった。

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