走者が“粘り勝ち”! 挟殺プレーで見せた好走塁を動画で紹介

パ・リーグ インサイト

2025.12.1(月) 15:00

2023年7月29日の北海道日本ハム対オリックス戦で発生した挟殺プレー ©パーソル パ・リーグTV
2023年7月29日の北海道日本ハム対オリックス戦で発生した挟殺プレー ©パーソル パ・リーグTV

挟殺プレーとは?

 野球の挟殺プレーとは、走者を塁間で挟みアウトにすること。「ランダウンプレー」とも呼ばれる。走者が塁から飛び出してしまったときに発生することが多く、投手によるけん制や、内野安打のときの走塁ミス、走者が進塁を狙うもタイミングが微妙な場面などで起こる。

 ボールを持っている野手は、走者をタッチをすることでアウトにできるが、ボールを持っていない野手が走塁を妨げる位置にいると走塁妨害と判定される。また、攻撃中のチームは、挟殺プレーの発生中に他の走者の進塁が可能。例えば、1塁走者が一二塁間で挟まれている間に、3塁走者が本塁生還を狙う場面を見たことがあるだろう。

 挟殺プレーでは多くのケースでアウトとなるものの、走者が守備をすり抜けて、進塁することもある。今回は挟殺プレーで走者が“粘り勝ち”した場面を動画で紹介する。

タッチをくぐり抜けて本塁生還

 まずは、挟殺プレーをすり抜けた場面だ。2023年7月29日の北海道日本ハム対オリックス戦、2回表1死3塁で、3塁走者のオリックス・若月健矢選手が見事な“回避”を見せた。

 打者が遊ゴロを放つと、本塁へ向かって走った若月選手。しかし、遊撃手からの返球が早く、踵を返した若月選手は三本間で挟まれた。2往復する間にタッチアウトとなったようにも見えたが、その後本塁にヘッドスライディング。直後はアウトが宣告されたものの、リクエスト検証の結果、野手のタッチが届いておらず、若月選手の走路も外れていなかったため、判定が覆り本塁生還が認められた。

相手守備の送球ミスを誘った頭脳プレー

 続いては、挟殺プレーが繰り広げられるなかで相手守備のミスが生まれ、生還したケース。2025年9月3日の東北楽天対埼玉西武戦、6回表1死2、3塁の場面だ。

 打者の西川愛也選手が二ゴロを打つと、3塁走者の古賀悠斗選手が飛び出し三本間で挟まれた。2往復する間に2塁走者の長谷川信哉選手が3塁へ到達。3塁へ戻った古賀選手はアウトになるかと思われたが、長谷川選手が2塁へ戻るべく走り出し、二三塁間で挟まれる展開に。その間に古賀選手が本塁へ向かうと、相手の本塁への送球が逸れて生還。長谷川選手も3塁に進塁した。

 珍しい挟殺プレー中の進塁について紹介した。来シーズンではどんなプレーを見ることができるのか、今から楽しみだ。

文・パ・リーグインサイト編集部

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