第53回三井ゴールデン・グラブ賞が発表。甲斐拓也選手が2年ぶりに受賞するなど、福岡ソフトバンクから5選手が選ばれた。パ・リーグの各ポジションの受賞選手とコメントは以下の通り。
※試合数は各守備位置に就いた数。
投手:モイネロ(福岡ソフトバンクホークス)
25試合 6刺殺 25補殺 0失策 2併殺 守備率1.000
今季先発に転向し、防御率1.88で最優秀防御率のタイトルも獲得したモイネロ投手が初受賞。規定投球回到達者のうち守備率1.000を記録したのは、モイネロ投手と千葉ロッテ・小島和哉投手のみだった。
「このような賞をいただけてとても光栄です。チームのために投げることが自分の仕事ではありますが、一人では獲れない賞でもあると思います。これからも変わらずチームのために、そしてファンのみなさんに喜んでいただけるプレーをしたいと思います」
捕手:甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス)
117試合 826刺殺 72補殺 1失策 5併殺 4捕逸 守備率.999
甲斐拓也選手は2年ぶり7度目の受賞となった。最多勝の有原航平投手らチーム防御率2.53の投手陣をリードし、2020年以来のリーグ優勝に貢献。
「2年ぶりにまたこうやって受賞できたことはとてもうれしく思いますし、7回目という数字を見て、これまで歩んできた道を誇りに思います。これからも自分の長所を活かして、プロの世界でしっかりと頑張っていきたいと思います」
一塁手:山川穂高(福岡ソフトバンクホークス)
98試合 719刺殺 54補殺 5失策 62併殺 守備率.994
全試合出場を果たし、最多本塁打・最多打点の打撃2冠に輝いた山川穂高選手。一塁手としては98試合に出場し、初めて三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した。
「自分には一番無縁だと思っていた賞だったので、素直にうれしいです。とにかく下手だった自分に黒田哲史コーチ(埼玉西武ライオンズ二軍野手コーチ)が2年間一日も欠かさず特守をしてくださったおかげでいただけた賞だと思いますし、一番感謝しています。これからも一日一日を丁寧に、野球を頑張っていきたいと思います」
二塁手:小深田大翔(東北楽天ゴールデンイーグルス)
131試合 308刺殺 397補殺 5失策 87併殺 守備率.993
初受賞の小深田大翔選手は、村林一輝選手と二遊間を組み堅実な守備を披露した。守備率.993、87併殺は二塁手(規定以上)でリーグトップ。
「自分の中で絶対に獲りたいと思っていた賞なので、今年初めて受賞することができ、とてもうれしいです。日々指導をしてくださっている監督やコーチ、支えてくれているチームメイトやスタッフにも感謝をしたいです。来年以降も連続して獲得をすることができるように、引き続き頑張っていきます」
三塁手:栗原陵矢(福岡ソフトバンクホークス)
139試合 76刺殺 231補殺 8失策 18併殺 守備率.975
三塁手転向2年目の栗原陵矢選手が初受賞。いずれの指標においても昨季を上回る数字を残した。
「いろんなポジションを守ってきた自分が獲れるとは思っていなかったですし、獲りたかった賞なので素直にうれしいです。ホークスの選手が数名いるのもうれしいと同時にもっと頑張ろうという気にさせてもらえます。1年獲ったら2年、2年獲ったら…… と狙っていけるようこれからもしっかり頑張ります」
遊撃手:源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)
143試合 209刺殺 338補殺 4失策 67併殺 守備率.993
源田壮亮選手はプロ2年目の2018年シーズンから、7年連続7度目の受賞。守備率.993はキャリアハイの数字だ。
「毎年素晴らしい選手が増えるなかで、譲りたくない賞でした。今年も受賞できてうれしく思いますし、投票してくださったみなさま、指導いただいたコーチに感謝の気持ちでいっぱいです。来年も守備からチームやファンのみなさまを盛り上げ、勝利に貢献できるようがんばります」
外野手:辰己涼介(東北楽天ゴールデンイーグルス)
143試合 397刺殺 5補殺 2失策 1併殺 守備率.995
4年連続4度目の受賞となった辰己涼介選手。10月9日の埼玉西武戦で397刺殺を記録し、NPBの外野手シーズン最多記録を打ち立てた。
「What an honor. This award is my goal every year, and I feel very honored to have achieved it for the fourth year in a row. This goal continues to push me to be my best and I am grateful for the opportunity to be my best for my team. This has been an incredible year of baseball and I want to thank my family, coaches, teammates and fans for always pushing me to be my best and for the steady support. I will always strive to achieve this award.
(とても光栄です。毎年、この賞の受賞を目標にしており、それを4年連続で達成できたことを大変光栄に思います。この目標が、常に自分のベストを尽くすための原動力となっていることは間違いなく、その機会を与えていただいて感謝しています。今年もとても良いシーズンを過ごさせていただき、いつも自分をサポートしてくださっている家族、コーチ、チームメイト、そしてファンのみなさんに感謝をしています。これからもこの賞の受賞を目指して頑張ります)」
外野手:周東佑京(福岡ソフトバンクホークス)
121試合 261刺殺 8補殺 1失策 2併殺 守備率.996
周東佑京選手が初受賞。主に「1番・中堅」として出場した今季は、俊足を生かした守備範囲の広さで投手を救った。
「ずっと欲しかった賞なので、受賞できてとてもうれしく思います。1年間試合に出場した証でもありますし、頑張ってきて良かった、と痛感しています。偉大な先輩たちがたくさんいらっしゃいますが、早く今宮さん(今宮健太選手/受賞5回)に追いつけるよう、これからも頑張ります」
外野手:万波中正(北海道日本ハムファイターズ)
134試合 243刺殺 11補殺 6失策 1併殺 守備率.977
万波中正選手は2年連続2度目の受賞。強肩を生かした送球を再三披露し、両リーグトップの11補殺を記録した。
「2年連続で選出いただいて、大変うれしく思います。毎年目標としているタイトルなので、これからも受賞し続けられるように、さらに上のレベルを目指していきたいです」
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