【Monday パ】大卒の若手から待望の「プロ初」続々と 〜Sep. 1st week〜

パ・リーグ インサイト

2022.9.5(月) 19:30

左から、小川龍成選手、正木智也選手、鈴木翔天投手(C)パーソル パ・リーグTV
左から、小川龍成選手、正木智也選手、鈴木翔天投手(C)パーソル パ・リーグTV

「Monday パ」では、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも、皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信しています。毎月第◇月曜日の数字にちなんでピックアップした情報をお届けします。各週毎のテーマは以下の通り。

第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに

 9月第1月曜日の今日は、8月に生まれた「初記録」を特集。まずは大卒でプロ入りした3人の若手をピックアップします。

東北の地で花咲いた大学時代。鈴木翔天が4年目でプロ初勝利!

 東北楽天の鈴木翔天投手は、8月25日の福岡ソフトバンク戦で3点リードの2回表から2番手として登板。2イニングを30球3安打1奪三振1失点にまとめる。チームはその後リードを守りきり、鈴木翔投手にうれしいプロ初勝利が舞い込んできた。

 神奈川県出身の鈴木翔投手は、山川穂高選手らを輩出する岩手県の富士大学に進学。東北の地で経験を積み、2018年ドラフト8位で東北楽天に入団した。しかし、以降はケガに苦しみ思うような成績を残せず。試合後のヒーローインタビューでは、その過去も振り返りながら「これから巻き返せるように頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。

打撃開花で定位置奪取なるか。小川龍成がプロ初本塁打

 千葉ロッテの2年目・小川龍成選手は25日の埼玉西武戦で「9番・遊撃」として先発出場。4点ビハインドの6回裏、第2打席でプロ初本塁打を放った。「甘い球が来たらしっかり振りにいこうと思っていた」と、本人も打った瞬間に“確信”の一発は反撃ののろしに。チームは終盤に追い付き、サヨナラ勝ちを収めた。

 小川選手は國學院大學から2020年ドラフト3位で千葉ロッテに入団。守備能力の高さを持ち味とし、主に守備固めや代走で出場していた。しかし定位置獲得へ向けては、打者としての結果も求められる。今季は4月にプロ初安打を記録し、5月には初打点も記録。ここまで打率.118といまひとつアベレージは伸びないが、この一発を糧にしたい。

東京六大学ベストナイン選出も。ルーキー・正木智也がプロ初本塁打

 福岡ソフトバンクのドラ2ルーキー・正木智也選手。慶應義塾大学の2年時には、東京六大学リーグでベストナインにも選出されたこともある、期待の新人だ。24日の東北楽天戦では「8番・右翼」として先発出場すると、4回表の第2打席で待望のプロ初本塁打を放った。

 チームは8月下旬に、柳田悠岐選手や牧原大成選手、周東佑京選手などチームの中心を担う選手が新型コロナウイルス感染で離脱する緊急事態に見舞われた。しかし、そこが正木選手ら若鷹のチャンスに。正木選手は28日の北海道日本ハム戦でも2号含む4安打の活躍を見せるなど、結果を残し出場機会を増やしている。優勝争いの大一番にも加わっていきたい。

パ・リーグ初記録ダイジェスト!

 シーズン終盤に差しかかった8月にも、パ・リーグからは次々と朗報が。うれしい「初記録」を紹介。

◇初安打
福岡ソフトバンク・黒瀬健太選手(3日・北海道日本ハム戦)
北海道日本ハム・片岡奨人選手(7日・オリックス戦)
オリックス・元謙太選手(11日・東北楽天戦)

◇初本塁打
千葉ロッテ・茶谷健太選手(12日・北海道日本ハム戦)
福岡ソフトバンク・佐藤直樹選手(20日・北海道日本ハム戦)
福岡ソフトバンク・海野隆司選手(26日・北海道日本ハム戦)

◇初打点
北海道日本ハム・梅林優貴選手(7日・オリックス戦)
北海道日本ハム・古川裕大選手(9日・埼玉西武戦)

◇初勝利
オリックス・東晃平投手(6日・北海道日本ハム戦)
東北楽天・宮森智志投手(7日・福岡ソフトバンク戦)

◇初セーブ
福岡ソフトバンク・津森宥紀投手(24日・東北楽天戦)

◇初完封
オリックス・宮城大弥投手(27日・埼玉西武戦)

今週のパ・リーグ見どころ

 パ・リーグは首位から3位までゲーム差「0」の近年まれに見る大混戦に。優勝争いは、埼玉西武、福岡ソフトバンク、オリックスの三つ巴となるか。一方で4位・東北楽天が上位に対して3.5ゲーム差、5位・千葉ロッテも6ゲーム差とまだまだ順位はわからない状況だ。シーズンも残り20試合程度、各チーム総力戦となるだろう。

 明日6日(火)からの連戦は、福岡ソフトバンク対東北楽天、埼玉西武対千葉ロッテ、オリックス対北海道日本ハムと、上位3チームとそれを追う3チームがそれぞれ対戦。8日(木)は埼玉西武がオリックスをホームで迎え撃つ。週末には福岡ソフトバンクとオリックスの直接対決も控えており、今週も混戦パ・リーグに大注目だ。

文・小野寺穂高

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