“幼馴染”バッテリーで憧れの舞台へ。球界初「NFT付セレモニアルピッチ」第2弾も実施中

パ・リーグ インサイト

2022.8.26(金) 12:00

セレモニアルピッチを終えた進藤功太郎さん(C)SEIBU Lions
セレモニアルピッチを終えた進藤功太郎さん(C)SEIBU Lions

 8月20日、試合前の緊張感が漂うベルーナドームのまっさらなグラウンド。ここで2人の幼馴染が「プロ野球のマウンドで投げる」という、ひとつの夢を叶えた。それを可能にしたのは、埼玉西武ライオンズの公式サービス「LIONS COLLECTION(ライオンズ コレクション)」だ。

「LIONS COLLECTION」とは、リアルプロダクトとともに、選手の活躍シーンや名場面を、デジタルコンテンツ化して、当時の思い出と共に楽しむことができる、新しい野球の楽しみ方を提案するサービス。コンテンツは、偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ(NFT)に紐づいているため、デジタルデータでありながら自身の所有物として証明できる。

 今回は球界初となる「NFT付セレモニアルピッチ投球権利」の販売を入札形式で実施。リアルイベントと物品、デジタルデータをセットにした、“体験型NFT”である。当日の様子をレポートする。

◇ ◇ ◇

「小さい頃からの夢が叶って本当にうれしいです」投球後、目に涙を浮かべながらそう語ったのは、会社員の進藤功太郎さん(26歳)。今回の投球権利を獲得し、小学校からの幼馴染である中野凌さんを伴い、セレモニアルピッチを行った。

 福岡県出身で、学生時代からよく2人でキャッチボールをしていたという彼らにとって、プロ野球は身近であり、憧れの存在。ネットニュースでこの「NFT付セレモニアルピッチ投球権利」の存在を知った進藤さんは、「絶対にセレモニアルピッチをやるんだ」と締め切り間際まで競って粘って権利を勝ち取り、その“相方”として中野さんを福岡から呼び寄せた。

 試合開始のおよそ15分前、2人は「Lビジョン」の映像に名前と自身の姿が映し出され、スタジアムDJ Risuke氏のアナウンスで入場するという、獅子ナインさながらの演出で登場。大観衆がフラッグを掲げるなか、投手を務めた進藤さんは深々と一礼してマウンドへ。Risuke氏による「プレイボール」の合図とともに投じた一球は、中野さんが構えたミットに力強く届いた。

投手を務めた進藤さん(C)SEIBU Lions
投手を務めた進藤さん(C)SEIBU Lions
球を受けた中野さん(C)SEIBU Lions
球を受けた中野さん(C)SEIBU Lions

 大役を終えた進藤さんは真っ赤に腫らした目でこう話した。

「本当に夢のような時間でした。このすばらしい機会をくださった関係者のみなさまに感謝しています。僕にとっては金額以上の価値を感じた体験でした」

 踏みしめたマウンドの感覚、ホームベースから見渡した大観衆の応援は唯一無二の経験になったに違いない。

NFT付セレモニアルピッチと始球式の違いは?

 実はこの「NFT付セレモニアルピッチ」は、第2弾の入札がすでに行われている。(8月31日まで)。

 今回行われた“NFT付セレモニアルピッチ”。これは始球式と異なる。通常の始球式は、ホームチームの先発野手が守備についたうえで、相手チームの打者に対して投球する。一方で本セレモニアルピッチでは、打席にマスコットの「レオ」が立ち、プロ野球選手は守備につかない。

 しかし、そこがミソでもある。今回の2人のように、キャッチャーも含めた「最大2名」の参加が可能なのだ。ご家族、恋人、かつてのバッテリーなど、あらゆる場面が想定できる。もちろん1人での参加も可能。スタジアムDJによるアナウンスなど球場演出があるのも今回のNFT付セレモニアルピッチ投球権利の特徴だ。

オリジナルのネーム&ナンバーが加工されたホームレプリカユニフォームと、当日の試合観戦チケットもセット。左から、中野凌さんと進藤功太郎さん(C)PLM
オリジナルのネーム&ナンバーが加工されたホームレプリカユニフォームと、当日の試合観戦チケットもセット。左から、中野凌さんと進藤功太郎さん(C)PLM

NFTとは? どうして使う?

 そしてこの入札が球界初なのは、NFT付きの動画も付与されるからだ。NFTとは「Non-Fungible Token(代替不可能なトークン)」の略称で、デジタルデータに偽造不可能な鑑定書を付与し、そのデータが“唯一無二”であることを証明する技術のこと。「LIONS COLLECTION」ではこのNFTの技術を用いている。

 ここ最近では、バズワードとしても取り沙汰されるが、海外ではMLBやNBAなどですでに普及しつつある。デジタルシーンを「保有する」という新しい価値観が、今後のスタンダードとなる可能性もあるだろう。今回のセレモニアルピッチでは、記録として、球団公式カメラで撮影した投球時の映像を編集したNFT付きオリジナルムービーが後日渡される。

第1弾の落札価格は?

 第1弾は最低落札価格100,000円(税込)からスタート。進藤さんらが落札したのは371,000円(税込)だった。だが、プライスレスな体験であることは、もう十分想像いただけるだろう。

 第2弾も同様に、最低落札価格は100,000円(税込)から始まっており、入札は8月31日(水)23:59まで。対象試合は9月18日(日)の東北楽天戦となっている。あなたが“一生モノ”の体験を手に入れる日となるかもしれない。

詳細はこちら

取材・文 小野寺穂高

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