「Monday パ」では、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも、皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信しています。毎月第○月曜日の数字にちなんでピックアップした情報をお届けします。各週毎のテーマは以下の通り。
第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに
7月第2月曜日の今日は、二軍のネクストブレイク選手を特集。7月末に迫った支配下選手登録期限に向けてアピールを続ける育成選手をピックアップします。
【イ・リーグ投手】宮森智志投手(東北楽天)
イースタン・リーグでは24歳のルーキー・宮森智志投手が好成績を残している。宮森投手は広島県立呉商業高校、流通経済大学を経て、2021年は四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスでプレー。同年の育成ドラフト1位で東北楽天に入団した。
1年目の今季は開幕からクローザーを任されると、ここまで23試合に登板して2位と9個差の17セーブをマーク。3・4月度には防御率0.90、9セーブの活躍でファーム月間MVPにも輝いた。チームの支配下選手枠はあと1枠、激しい競争を勝ち抜くためにさらなるアピールを見せたいところだ。
【イ・リーグ打者】中熊大智選手(埼玉西武)
打者では 埼玉西武の捕手・中熊大智選手に注目だ。中熊選手は九州学院高校、徳山大学を経て2018年育成ドラフト3位で入団。ルーキーイヤーは出場12試合で打率.143にとどまったが、2020年には56試合で打率.295、3本塁打、昨季も自己最多となる83試合に出場と、着実に経験を重ねている。
4年目の今季はここまで45試合の出場で、打率.296をマーク。自身2年ぶりとなる本塁打も放つなど、結果を残している。チームでは滝澤夏央選手、長谷川信哉選手がそれぞれ5月、7月に支配下登録。中熊選手も自慢の打撃で支配下を勝ち取れるか。
【ウ・リーグ投手】重田倫明投手(福岡ソフトバンク)
ウエスタン・リーグの投手は26歳の重田倫明投手が安定した投球を続けている。千葉英和高校から国士舘大学を経て、2018年育成ドラフト3位で入団。2年目の2020年までは三軍を中心に登板を重ねていたものの、昨季は先発として二軍で9試合に登板し2勝4敗、防御率3.38の成績を残していた。
今季は中継ぎとしてリーグ2位となる32試合に登板し、2勝3敗4セーブ、防御率2.65と好成績。チームはリリーフ陣の一翼を担う又吉克樹投手が故障で長期離脱するなど、苦しい状況となっている。ここで猛アピールし、支配下最後の枠をつかみ取りたい。
【ウ・リーグ打者】平野大和選手(オリックス)
打者の注目はオリックスの3年目外野手・平野大和選手だ。日章学園高校から2019年育成ドラフト4位で入団。1年目はわずか8試合の出場で打率.083の成績に終わったが、2年目は32試合で打率.241と前年よりもステップアップした数字を残した。
今季は春のキャンプでAグループに抜てきされると、地元・宮崎で行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」で本塁打を記録。開幕後は公式戦初本塁打含む3本塁打を放っている。現在は打率.234と確実性には課題を残しているが、10日の広島戦では4安打の固め打ち。この調子で成長を続け、外野手争いに名乗りを上げたいところだ。
支配下選手登録期限間近! 各選手アピールなるか
他にも注目の選手たちがいる。千葉ロッテの山本大斗選手は今月3試合連続本塁打を放ち、自己最多タイの5本塁打に到達。福岡ソフトバンクの黒瀬健太選手は打率.275、6本塁打、北海道日本ハム・樋口龍之介選手も6本塁打21打点と存在感を示している。支配下選手登録期限まで残りわずか。ここから支配下登録を勝ち取る選手は現れるだろうか。
今週のパ・リーグ見どころ
一軍では、埼玉西武が東北楽天との直接対決で3連勝し、2位に浮上。一方で福岡ソフトバンクが北海道日本ハムに3連敗を喫し、2位のゲーム差が「1」、5位・オリックスまでのゲーム差も「5.5」と大きく縮まった。
離脱者が相次ぎ厳しい戦いが続く福岡ソフトバンクは、オリックスと本拠地で3連戦を迎える。2位浮上で勢いに乗る埼玉西武も本拠地に戻り、千葉ロッテと対戦。また、4連勝中の北海道日本ハムは、13日から静岡で東北楽天と2連戦を予定している。東北楽天は今月2勝6敗と苦しい状況だが、上位に食らいついていけるか。
そして、8日にはオリックスが後藤駿太選手と中日・石岡諒太選手との交換トレードを発表。石岡選手は翌9日に一軍登録されると、代走で移籍後初出場を果たした。10日の試合では「1番・左翼手」でスタメン出場し、移籍後初安打を含む2安打の働きで勝利に貢献。新天地でのさらなる活躍に期待したいところだ。
文・和田信
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