日本野球機構(NPB)は12月14日、2021シーズンのベストナインを発表した。各ポジションの受賞選手とコメントは以下の通り。
投手:山本由伸投手(オリックス・バファローズ・初受賞)
26試合 18勝5敗 193.2回 206奪三振、防御率1.39 WHIP0.85
投手は山本由伸投手が初受賞。今季は6月から4カ月連続で月間MVP賞を獲得するなど圧倒的な活躍で、投手タイトル4冠に加え、三井ゴールデン・グラブ賞、沢村栄治賞など各賞を総ナメにした。
「ベストナインに選んでいただいて、とても光栄です。一年を通してプレーしてきた部分を評価していただいたと思いますので、本当にうれしいです。またこの賞をいただけるように、来シーズンもしっかりと頑張りたいと思います」
捕手:森友哉選手(埼玉西武ライオンズ・2年ぶり3度目)
125試合 520打席133安打11本塁打41打点、打率.309 出塁率.420 OPS.889
森友哉選手は首位打者を獲得した2019年以来のベストナイン受賞。昨季は打率.251と苦しんだが、今季は打率.309と復活。打線の不調にあえぐチームを引っ張った。
「パ・リーグには他にもたくさんいい捕手がいるなかで、ベストナインに選出いただき大変光栄です。この賞に恥じないよう、2022シーズンも精一杯プレーします」
一塁手:レアード選手(千葉ロッテマリーンズ・初受賞※三塁手で1度)
136試合 545打席127安打29本塁打95打点、打率.262 出塁率.330 OPS.809
レアード選手は一塁手で初受賞。今季はいずれもパ・リーグ2位の29本塁打、95打点を記録し、マーティン選手とともに打線の核として活躍した。
「ベストナインに選出いただきとても光栄に思います。過去にもベストナインには選出していただきましたが、また違うポジションでもこの賞を獲得することができて本当にうれしく思います。来シーズンはよりベストなパフォーマンスをファンにお見せできるように頑張ります。そしてマリーンズにとってもベストなシーズンとなるように勝利に貢献したいと思います。幕張スシ!サイGO!」
二塁手:中村奨吾選手(千葉ロッテマリーンズ・初受賞)
143試合 615打席143安打9本塁打67打点 打率.283 出塁率.382 OPS.797
二塁手は中村奨吾選手が初受賞。今季は全143試合に出場すると、攻守にわたる活躍で3年ぶりのゴールデン・グラブ賞も獲得した。
「ずっと獲りたいと思っていたこのベストナインを受賞することができとてもうれしく思っています。来シーズンも選んでいただけるように、そしてチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張っていきたいと思います」
三塁手:宗佑磨選手(オリックス・バファローズ・初受賞)
139試合 543打席131安打9本塁打42打点、打率.272 出塁率.335 OPS.728
三塁手は宗佑磨選手が初受賞。今季はキャリアハイの139試合するなどブレイク。印象的なバッティングと守備でリーグ優勝の原動力となった。
「このような賞をいただける日が来るとは想像していなかったのでとても光栄に思います。人生で経験したことのないプレッシャーの中で野球ができたことが僕の人生でとてもいい経験になったので、またこのような経験ができるようにたくさん練習して、来年もまた選出してもらえるような成績を残したいと思います。そしてリーグ連覇、来年こそ日本一、その一つのピースになれるようにがんばります」
遊撃手:源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ・4年連続4度目)
119試合 516打席126安打2本塁打29打点、打率.272 出塁率.319 OPS.666
遊撃手は源田壮亮選手が4年連続4回目の受賞。今季は一時離脱もあったが、開幕から安定した守備でチームを支えた。また、自身初のタイトルとなる最多盗塁も獲得している。
「ベストナインに選出いただき、率直にうれしいですし大変光栄です。来シーズンもファンの皆さまに楽しんでいただけるようなプレーをたくさんできるよう頑張ります」
外野手:杉本裕太郎選手(オリックス・バファローズ・初受賞)
杉本裕太郎選手(オリックス・初受賞)
134試合 542打席144安打32本塁打83打点、打率.301 出塁率.378 OPS.931
外野手は杉本裕太郎選手が得票数トップで初受賞。昨年までの通算本塁打は9本と苦しいシーズンが続いていたが、今季は32本で最多本塁打と才能が開花。一方で打率も3割に乗せ、3割30本を達成した。
「シーズンが始まる前は、まさか自分がベストナインに選んでいただけるとは思っていなかったので、本当にうれしく思います。打撃でも守備でも、まだまだレベルアップしないといけないことは多いですが、今シーズンここまで出来た事を自信にして、また来シーズン、この賞に選んでいただける活躍ができるように頑張ります!」
外野手:吉田正尚選手(オリックス・バファローズ・4年連続4度目)
110試合 455打席132安打21本塁打72打点、打率.339 出塁率.429 OPS.992
今季も安定した活躍ぶりでチームをけん引した吉田正尚選手は、4年連続4度目の受賞。10月はじめにけがで離脱もあったが、2年連続の首位打者と自身初の最高出塁率を獲得するなど、打線に欠かせない存在だった。
「4年連続で選んでいただき、大変光栄です。チームとしては優勝して、大舞台も経験できましたし、とても有意義なシーズンだったと思いますが、個人としては、まだまだできたことがあったと思いますので、悔しい部分も多いです。来年も引き続き選んでいただけるように、一つでも多くの打撃タイトル獲得を目指してがんばります」
外野手:柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス・2年連続6度目)
141試合 593打席155安打28本塁打80打点、打率.300 出塁率.388 OPS.929
柳田悠岐選手は前年に続き6度目の受賞。今季は終盤にやや調子を落として自身初の本塁打王こそ逃したが、チームトップの打率.300、28本塁打80打点と安定した活躍を見せた。
「目標にしていた賞のひとつですので、本当にうれしく思います。投票頂いた皆さんに感謝です。今季は自身としては納得できる成績ではなかったですが、この賞に選ばれたことで、何とか仕事はできたのかなと思っています。来季もこの賞に恥じないプレーを続けていきたいです」
指名打者:近藤健介選手(北海道日本ハムファイターズ・3年ぶり2度目※外野手で1度)
133試合 545打席133安打11本塁打69打点、打率.298 出塁率.413 OPS.885
近藤健介選手は昨年の外野手での受賞に続き、2年連続の受賞となった。今季のチームは打線の低迷に苦しんだが、その中でトップの打率.298と69打点、また唯一となる2桁本塁打を放った。
「今シーズン、なかなか思うような結果がついてこない時期もありましたが、昨年に続いてベストナインに選ばれたことをうれしく思います。チームは5位に終わってしまい、個人的にも悔しい1年だったので、来シーズンは新監督の下、今年以上の成績を残して、最後に笑って終えられるようにしたいです」
文・丹羽海凪
関連リンク
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