4月24日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと福岡ソフトバンクの第5回戦は、11対9で千葉ロッテが今季の福岡ソフトバンク戦初勝利。守護神が4時間30分の激闘に終止符を打ち、井口資仁監督の通算200勝を飾った。
千葉ロッテの先発・美馬学投手は2回表、2死満塁から3連打を浴びて4点を失う。いきなり追いかける展開となった千葉ロッテだが、3回裏、無死満塁から安田尚憲選手の投ゴロの間に1点を返す。なおも1死2、3塁で角中勝也選手の犠飛が生まれ、さらに中継プレーが乱れる間に2塁走者の中村奨吾選手も生還。好走塁で一気に1点差まで詰め寄ると、続く4回裏、1死1塁から9番・高部瑛斗選手がプロ初アーチを右翼席に叩き込み、電光石火の逆転劇を見せた。
援護をもらって立ち直りたい美馬投手だったが、5回表にも1死2、3塁のピンチを招く。この場面で、首脳陣は投手交代を決断。2番手として田中靖洋投手をマウンドに送るも、適時打とスクイズで逆転を許した。しかし5回裏、打線は制球の定まらないC.スチュワート・ジュニア投手から二塁打と4四球で2得点。再度試合をひっくり返し、7対6とした。
そろって無得点なのは初回のみと、一歩も譲らぬ乱打戦を繰り広げる両チーム。6回の攻防でも互いに1点ずつを取り合い、千葉ロッテが1点リードのまま試合は終盤戦へ。7回表にマウンドに上がったハーマン投手が2イニングぶりにスコアボードに0を刻むと、7回裏、1死1塁からマーティン選手の両リーグ合わせてトップとなる第8号2ランで、福岡ソフトバンクを突き放した。
8回裏にも適時打で1点を追加し、4点差とした9回表のマウンドにはルーキー・河村説人投手が登板。しかし、先頭から3連打で1点を失い、なおも無死1、3塁で守護神・益田直也投手へスイッチする。前日は1点差を守りきれず敗戦投手となった益田投手だったが、犠飛で1点を失いながらも後続を断ち、11対9で試合終了。
千葉ロッテは、先発・美馬投手が4.1回6失点と得意の福岡ソフトバンク相手に試合を作れなかったが、打線が四球で作った好機を逃さず9安打11得点。3回から8回まで6イニング連続で得点を挙げた。救援陣も奮闘し、守護神・益田投手は4試合目で今季の対福岡ソフトバンク戦初セーブを記録した。
一方の福岡ソフトバンクは、先発した高橋礼投手が3.1回4安打5四球5失点と、先制してもらった4点を守れず。チーム全体でも13四球を与え、そのほとんどが失点に直結した。毎回安打の19安打を放って食らいついた打線は、最終回にも一発逆転の場面を作るなど意地を見せたが、あと一歩及ばず5連勝を逃した。
123456789 計
ソ 040021002 9
ロ 00322121X 11
ソ 高橋礼-田浦文丸-C.スチュワート・ジュニア-●高橋純平-岩嵜翔-杉山一樹
ロ 美馬学-田中靖洋-○佐々木千隼-ハーマン-唐川侑己-河村説人-S益田直也
文・吉村穂乃香
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