山川は29打点で打点トップを独走、2位に源田と浅村が20打点で並ぶ
埼玉西武の勢いが止まらない。本拠地メットライフドームに戻って戦った28日の楽天戦。先発の菊池雄星投手が6回3安打無失点の好投で開幕から5戦5勝とすると、打線も浅村栄斗内野手が3ランを含む4打数4安打4打点の大暴れ。ここまで驚異的な活躍を見せている山川穂高内野手には12球団10号1番乗りとなるソロ本塁打が飛び出した。
これで、本拠地では開幕から10連勝。本拠地開幕10連勝は球団記録をさらに更新し、12球団でも2013年の巨人以来、パ・リーグでは1965年の南海以来、54年ぶり。これで、今季の成績は17勝5敗の貯金12となった。
埼玉西武の強さを支えるのは、その圧倒的な攻撃力だ。8点差を終盤の8、9回だけでひっくり返した4月18日の日本ハム戦から同25日の福岡ソフトバンク戦まで5戦連続9得点超という破壊力を見せつけ、22試合を終えて138得点。1試合の平均得点は6点超となり、チーム防御率4点台でも十分に戦えてしまうほどの打力を誇っている。
その破壊力の原動力、それは上位打線だろう。4番の山川穂高の働きが大きな注目を集めているが、その前を打つ秋山翔吾、源田壮亮、浅村栄斗の存在も大きい。この1番から4番までが、他球団の投手にとってどれほどの脅威となっているだろうか。
1番の秋山は打率.330、出塁率は4割を超えている。このリードオフマンを、後続がとにかく生かしているのだ。その証拠となるのが、源田、浅村、山川の打点である。28日の楽天戦で源田が1打点、浅村が4打点、そして山川が1打点をマークした。
2番の源田は本塁打0で驚異の20打点をマーク
山川が早くも今季29打点として打点ランクを独走しているが、楽天戦が終わった時点で、この山川に続くのが源田と浅村で20打点となっている。パ・リーグの強打者たちがいる中で、西武の3人、山川、源田、浅村が打点の上位3人を独占しているのだ。さらにいえば、外崎も16打点を記録しており、8位に入る。打点10傑に何と4人も名を連ね、1番の秋山も12打点となっている。
2番の源田が0本塁打にも関わらず、20打点をマークしているのは、驚きでしかない。この日の楽天戦でも初回、秋山が二塁打で出塁すると、西武ベンチの作戦はバントではなく強攻策。源田がこれに応えて右中間を破る適時三塁打を放った。初回に先制しただけでなく、複数得点につながった。米MLBでは「2番打者最強説」が流行し、大谷翔平の所属するエンゼルスではマイク・トラウトが、ヤンキースではアーロン・ジャッジが打っている。彼らのような1発こそないが、現在の西武では源田が重要な役割を担っている。
秋山、源田、浅村、山川と並ぶ脅威の獅子打線。さらに、この後ろには森友哉、外崎修汰といった、これまた好打者が控えている。打線は水物と言われるが、今季の埼玉西武打線、この好調ぶりがどこまで続くだろうか。そして、他球団は、この打線を抑え込めるだろうか。
記事提供: