銀次(ぎんじ)/内野手
#33/1988年2月24日生まれ
174cm・78kg/右投左打
2005年の高校生ドラフト3巡目で地元・楽天から指名を受け入団。盛岡中央高時代は、捕手として活躍。甲子園出場とはならなかったが、3年夏の岩手県大会では打率.750と驚異的な成績を残しており、当時から打力の高さが際立っていた。
プロ入り後は主に二軍で研さんを積んでいたが、5年目の2010年から内野手へとコンバート。すると2012年には126試合の出場で規定打席に到達し、7年目でブレーク。翌13年には一塁のレギュラーに定着すると、2年連続の規定打席に到達するとともに、打率も.317と初の3割を達成し、チーム初となるリーグ優勝・日本一に大きく貢献した。
続く2014年はシーズン終盤までもつれた末に惜しくも首位打者獲得とはならなかったものの、打率.327と自己最高の成績を記録した。2017年には自身初となる全試合出場を達成。チーム4年ぶりとなるAクラス入りの立役者となった。
2019年は開幕直後に初めて一軍公式戦に捕手のポジションに就き、盗塁阻止を記録したことで注目を集めた。シーズンを通しては打撃好調であり、特に8月は打率.346と打ちまくった。さらにはオールスターにも選出され、最終的には打率.304で5年ぶりに規定打席に到達しての打率3割、自己最多となる161安打を記録するなど充実したシーズンを過ごした。
一方で、昨季は88試合の出場にとどまるとともに、一軍定着後では初めてとなる本塁打なしに終わるなど、不振にあえぐこととなった。ここ5年間での銀次選手の活躍が目立ったシーズンは、チームもAクラス入りを果たしており、昨季4位に終わったチームの浮上には欠かせない存在と言えるだろう。地元東北を襲った東日本大震災からは10年が経つ節目の年にレギュラー返り咲きへ、ベテランの奮起が期待される。
【2020年一軍成績】
88試合 245打席50安打0本塁打23打点 打率.236 出塁率.313 OPS.586
文・和田信
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