清宮幸太郎~歴代最多・高校通算111本の逸材。次世代を担うスラッガー~(北海道日本ハムファイターズ)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト

2021.2.15(月) 18:30

北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)パーソル パ・リーグTV

清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)/内野手

#21/1999年5月25日生まれ
184cm・103kg/右投左打


 東京・早稲田実業高校からドラフト1位で入団した清宮選手は、歴代最多となる高校通算111本の本塁打という記録を引っ提げ、鳴り物入りでプロの門を叩いた。春に体調不良に陥った影響で開幕一軍入りは逃したものの、5月2日の一軍デビュー戦で楽天・岸孝之投手からいきなりフェンス直撃の二塁打を放つ。その後も好調を維持し、ドラフト制度導入後の高卒新人新記録となる「デビュー戦から7戦連続安打」も達成。新たなスター誕生の予感に、北の大地は沸き立った。

 しかし、連続試合安打が途切れてからは4戦連続無安打と苦しみ、打率は1割台を推移するように。“怪物”と称された清宮選手にとってもプロの壁は分厚かった。5月末には二軍に降格となったが、二軍では45試合の出場ながらイ・リーグ2位タイの17本と本塁打を量産。8月下旬以降一軍での出場機会を増やし、最終的に53試合で打率.200、7本塁打18打点と、高卒新人としては及第点以上の結果を残した。

 2年目の翌年は開幕前に右手有鉤骨を骨折し、前年同様開幕に出遅れてしまう。手術も受け5月末には一軍に復帰、81試合に出場して打率.204、7本塁打をマークした。続く2020年は初めて開幕を一軍で迎え、シーズン通じて一軍に帯同。自己最多の96試合に出場したが、打率.190に終わった。

 高校球界を騒がせた逸材もプロ4年目を迎える。次世代の主砲として将来を嘱望される若武者は期待に応える活躍を見せることができるか。平成最後の天才スラッガーに注目だ。

【2020年一軍成績】
96試合 263打席43安打7本塁打22打点 打率.190 出塁率.300 OPS.623


文・望月遼太

清宮選手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事

平成の高卒新人としては傑出した成績…怪物・清宮幸太郎の1年
現在の日本球界を代表するスラッガーたちであっても、高卒1年目に一軍で成績を残すことは容易ではない。母校の大先輩・王貞治氏が高卒1年目に放った7本塁打に並ぶ数値を残した清宮選手のルーキーイヤーは、今後に向けても期待が膨らむものだった。

二軍で本塁打量産中の北海道日本ハム・清宮選手。高卒1年目の長距離砲たちの二軍での本塁打数は?
高卒1年目から二軍で26本塁打を放って本塁打王のタイトルを獲得した筒香嘉智選手は出色の成績と言えるが、わずか1本差で本塁打王こそ逃したものの、一軍に帯同した期間も短くはなかった中で、最終的に17本塁打を放った清宮選手のルーキーイヤーの成績もまた特筆すべきものだった。

「楽しかったの一言」。ゴールデンルーキーが残した衝撃
侍ジャパン・一軍球宴の実績あり。フレッシュオールスター「優秀選手」という有望株
清宮選手は2018年のフレッシュオールスターでも豪快な本塁打を放ち、一生に一度の舞台でもその実力を発揮した。過去の例を見ても縁起の良い賞と言える「優秀選手」という肩書きに、今後さらなる箔をつけるような成績を残してくれるだろうか。

「2軍行きも考えた」北海道日本ハム栗山監督の清宮4番起用のワケ「幸太郎には天命がある」
2019年8月13日、自身初の4番に起用された清宮選手。指揮官の言葉の節々にも将来への期待がにじむ。

☆清宮幸太郎選手の動画はこちらから!

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