10月28日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクと千葉ロッテの第20回戦は、2対0で福岡ソフトバンクが勝利。月間勝利数を「19」に伸ばし、58年ぶりに球団最多記録に並ぶ格好となった。
福岡ソフトバンク先発の千賀滉大投手は、力強い直球と鋭く落ちるフォークを武器に、4回までに7三振を奪い力でねじ伏せる。一方千葉ロッテの先発・チェン・ウェイン投手は、最速151km/hの速球を軸に、タイミングを外すナックルカーブ、チェンジアップを織り交ぜながら、左打者には外に逃げるスライダーを低めに集める巧みな投球術で4回まで1安打に抑える。両先発による好投で、試合は投手戦の様相を呈した。
均衡を破ったのは福岡ソフトバンクだった。5回裏、先頭の栗原陵矢選手がスライダーを捉えると打球はライトスタンドへ。栗原選手の15試合ぶりとなる15号ソロで待望の先制点を挙げると、7回裏にも松田宣浩選手に適時打が生まれ、リードを2点に広げた。
援護点をもらった千賀投手は6回表に2桁奪三振を記録するなど、気迫のこもった投球が続く。8回表に迎えた1死1、3塁のピンチには、けん制で一塁走者を刺す冷静なマウンドさばきを見せ、千葉ロッテに流れを渡さなかった。2点リードの9回表は守護神・森唯斗投手が締めて試合終了。
福岡ソフトバンクは中盤に奪ったリードを最後まで守り抜いた。先発の千賀投手は、8回128球4安打3四球12奪三振無失点で5年連続となる2桁勝利を達成。また、周東佑京選手は日本記録に並ぶ11試合連続盗塁をマークした。
一方敗れた千葉ロッテは、チェン・ウェイン投手が今季最長の8回を投げ、4安打1四球2失点の好投を見せるも、打線が5安打無得点と援護できなかった。なお、「8番・遊撃」で先発出場を果たした鳥谷敬選手が遊撃手として歴代最多出場(通算1768試合)を記録した。
123456789 計
ロ 000000000 0
ソ 00001010X 2
ロ ●チェン・ウェイン
ソ ○千賀滉大-S森唯斗
文・和田信
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