森唯斗~7年連続50試合以上登板の鉄腕。安定感抜群の"クイーンオブクローザー"~(福岡ソフトバンクホークス)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト
2019.4.24(水) 15:00
森唯斗(もり・ゆいと)/投手
#38/1992年1月8日生まれ
176cm・94kg/右投右打
海部高校-三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、2013年ドラフト2位で福岡ソフトバンクに入団。ルーキーイヤーの2014年から58試合に登板、過去7年間で登板試合数が50試合を割ったことはない体の強さを持つ。森唯斗投手の持ち球はカットボール、カーブ、シュート、スプリット、スライダーと多彩。2018年の日本シリーズでは優秀選手賞に選ばれるなど、日本が誇るクローザーだ。
森投手がクローザーに転向したのは2018年、当時絶対的守護神だったサファテ投手が股関節の故障により戦線を離脱したのがきっかけだった。突然の配置転向となるも、4月17日、18日の楽天戦で2戦連続でセーブを挙げると自身2度目のオールスターにも選出された。その後は8月11日北海道日本ハム戦での救援失敗を最後にすべての登板機会でセーブを記録。最終的に37セーブを挙げセーブ王に輝いた。
2019年シーズンは甲斐野央投手や高橋純平投手の活躍でブルペン陣が充実してきたが、工藤公康監督はやはり森投手に最終回を任せた。6月中旬から約1カ月間故障で離脱するも、安定した投球を披露し、依然として鷹のクローザーの座に君臨。35セーブにキャリアハイの防御率2.21を記録し、2年連続で日本一の胴上げ投手となった。
2020年も守護神として52試合に登板し防御率2.28、32セーブを挙げ、チーム3年ぶりの優勝、4年連続の日本一に貢献した。優勝決定戦、パーソル CS パの最終戦、日本シリーズの最終戦といずれも重要な試合の最終回を任され、歓喜の輪の中心には必ず森投手がいた。またシーズン中の10月11日に通算100セーブに到達。これまで記録した102ホールドと合わせ、史上6人目の「100ホールド&100セーブ」を達成した森投手は、2021年シーズンも必ずや、その鉄腕ぶりを見せてくれることだろう。
【2020年一軍成績】
52試合1勝1敗6H32S 51.1回 40奪三振、防御率2.28 WHIP1.01
(2021/1/19追記)
森唯斗投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事
・球団記録の更新、「勝利の方程式」入りを目指す。福岡ソフトバンクを支える熱き鉄腕・森唯斗投手
2017年シーズンは回跨ぎやロングリリーフなどあらゆる役割をこなした森投手。奪三振能力の高さと制球力を武器にブルペンを支え続けた。
・ホークス森、NPB記録の7試合7連続セーブ。8日間7セーブの大車輪で獅子追撃
絶対的守護神・サファテ投手の故障離脱により、急遽役割を引き継いだ森投手。チームの窮地を救う活躍を見せ、9月には7試合連続セーブのNPB記録を樹立した。
・100H100S達成の鷹・森唯斗 シーズン短縮でも変わらない“こだわり”とは?
2020年10月11日、通算100セーブを達成。「ここまでできると思ってなかった」と語る一方で、ルーキーイヤーから続くシーズン50試合以上の登板へのこだわりも見せた。
・金字塔に達した森唯斗と益田直也。パーソル CS パで相対する両守護神の共通点と違い
2020年に森投手と同じく「100ホールド&100セーブ」を達成した千葉ロッテの守護神・益田直也投手。データから見る、両投手の共通点と違いとは。
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