8月16日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天イーグルスの第11回戦は、11対1で埼玉西武が勝利。埼玉西武は、先発の本田圭佑投手が5回1失点と好投し、今季初白星をマーク。打線は14安打11得点と「山賊打線」が本領を発揮し、ここからの巻き返しを期待できる一勝となった。
埼玉西武は2回裏、9番・金子侑司選手と1番・鈴木将平選手の適時打で2点を先制すると、3回裏には、5番・栗山巧選手が打った瞬間それと分かる6号3ランを放ち、楽天先発の福井優也投手をノックアウト。栗山選手は、「打ったのはスライダーです。何とかランナーを返すことができてよかったです」と笑顔で振り返った。その後も8番・スパンジェンバーグ選手の適時二塁打が生まれるなど、この回一挙4得点を挙げ、埼玉西武が流れをつかむ。
4回裏には、4番・山川穂高選手が15号ソロを右中間に叩き込み、7対0とリードを広げた。8月8日以来となる一発に、「打ったのは真っ直ぐです! 追加点が取れてよかったです!」とコメント。埼玉西武が序盤から得点を重ね、ゲームを優位に進めていった。
力強い援護を受けた本田投手は、5回表に楽天・鈴木大地選手のタイムリーで1点を失うも、粘り強い投球で追加点を許さず。5回5安打4奪三振1失点の内容に「点差も開いて、球数もそんなに多くなかったので、6回、7回と投げなければいけない試合でした」と悔しさをにじませたものの、今季初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。
その後は6回表を今井達也投手が0で抑えると、7回以降は宮川哲投手、平井克典投手、田村伊知郎投手が無失点リレーでつなぎ、試合終了。11対1で埼玉西武が勝利した。
勝利した埼玉西武は、打線が11得点の猛攻。栗山選手が本塁打を含む3安打3打点、山川選手が7試合ぶりの一発を放つなど存在感を示した。また、8回裏には柘植世那選手、西川愛也選手がプロ初安打をマークした。投げては、本田投手が5回1失点で待望の今季初勝利。一方敗れた楽天は、先発の福井投手が3回途中6失点とゲームを作れず、悔しい投球となった。
123456789 計
楽 000010000 1
西 02410013X 11
楽 ●福井優也-酒居知史-森原康平-釜田佳直-津留崎大成
西 ○本田圭佑-今井達也-宮川哲-平井克典-田村伊知郎
文・岩井惇
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