「パーソル パ・リーグTV」では、11月1日から13日にかけて、「パーソル パ・リーグTV ベストグラブ賞」と題し、各ポジションにおける最高の守備職人を選出する投票企画を行った。投票の権利を持つのは、野球ファン全員。まさに「ファンが選ぶ、最高の守備の名手を選ぼう」という企画だ。
今回の記事では、その集計結果を発表していきたい。各守備位置における、得票数のトップ3は以下の通りだ。
投手
1位:山本由伸投手(オリックス) 258票
2位:千賀滉大投手(福岡ソフトバンク) 214票
3位:有原航平投手(北海道日本ハム) 111票
中間発表でも投手部門のトップに立っていた山本由伸投手が、そのまま逃げ切って栄冠を手にした。最優秀防御率を獲得したその投球内容のみならず、優れたフィールディングの技術もファンの間で高く評価されていることがうかがえる結果だ。
捕手
1位:甲斐拓也選手(福岡ソフトバンク) 388票
2位:森友哉選手(埼玉西武) 230票
3位:若月健矢選手(オリックス) 153票
「甲斐キャノン」の異名を取る強肩を武器とする甲斐拓也選手が、多くの支持を集めて選出された。盗塁阻止とインサイドワークの双方で3年連続日本一に大きく貢献した鷹の正捕手は、今や球界を代表する捕手の一人となったと言えるのではないだろうか。
一塁手
1位:内川聖一選手(福岡ソフトバンク) 292票
2位:鈴木大地選手(千葉ロッテ) 157票
3位:山川穂高選手(埼玉西武) 149票
一塁手として守備率1.000、すなわち年間を通じて1度もエラーをしないというパ・リーグ史上初の快挙を達成した内川聖一選手が受賞を果たした。37歳にしてその守備は新境地へと到達しており、鋭い反応で健在ぶりを見せ付けている。
二塁手
1位:外崎修汰選手(埼玉西武)447票
2位:中村奨吾選手(千葉ロッテ) 225票
3位:浅村栄斗選手(楽天) 106票
内野への再コンバート1年目で見事に定位置を守り抜いただけでなく、広い守備範囲と球際の強さを活かしてファインプレーを連発した外崎修汰選手が、2位の倍近い票を獲得して栄冠を勝ち取った。同世代の源田選手と組む鉄壁の二遊間は、来季以降もチームを大いに盛り立ててくれそうだ。
三塁手
1位:中村剛也選手(埼玉西武) 353票
2位:松田宣浩選手(福岡ソフトバンク) 299票
3位:レアード選手(千葉ロッテ) 91票
100kgを上回る巨体ながら柔らかいグラブ捌きを持ち合わせる中村剛也選手が、7年連続でゴールデングラブ賞を受賞している名手・松田宣浩選手を抑えて受賞を果たした。バットでも4番に復帰して打点王を獲得した36歳の強打者は、攻守の両面で充実のシーズンを送った。
遊撃手
1位:源田壮亮選手(埼玉西武) 786票
2位:今宮健太選手(福岡ソフトバンク) 331票
3位:中島卓也選手(北海道日本ハム) 110票
800票に迫ろうかという圧倒的な支持を集めたのは、「源田たまらん」のフレーズでも知られる源田壮亮選手。入団以来高い評価を受け続けている、堅実かつ広い守備範囲を誇るディフェンスは今季も冴え渡り、2年連続のリーグ優勝にも欠かせないピースとなっている。
外野手
1位:金子侑司選手(埼玉西武) 1431票
2位:辰己涼介選手(楽天) 704票
3位:秋山翔吾選手(埼玉西武)429票
今季の盗塁王にも輝いた抜群の俊足の持ち主・金子侑司選手が、驚異的な票数を集めて外野手部門の1位に輝いた。時には帽子を飛ばしながらグラウンド狭しと駆け回る全力プレーが見るものの心を掴んで離さないことが、この結果にも表れているのではないだろうか。
◆全ポジションTOP3
1位:金子侑司選手(埼玉西武) 1431票
2位:源田壮亮選手(埼玉西武) 786票
3位:辰己涼介選手(楽天) 704票
全体で最多の票数を集めたのは、埼玉西武の金子侑司選手。得票数が1000を超えたのはただ一人であり、幅広い層から支持を集めたと言えそうだ。全体2位は名ショートとして鳴らす同じく埼玉西武の源田壮亮選手で、楽天の俊足ルーキー・辰己涼介選手が見事に全体3位の票数を獲得している。
山本由伸投手や辰己涼介選手のような若手から、内川聖一選手や中村剛也選手のような実績十分のベテランまで、それぞれ趣の異なる球歴を持った受賞者たち。「ファンが選ぶ、最高の守備の名手」たちは、これからも見るものをうならせる守備で人々を湧かせてくれるだろうか。
全投票結果はこちら!
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